『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』更新データVer.1.0.5配信開始。牧場主がようやく魚料理から解放される


マーベラスは5月24日、『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』の更新データVer.1.0.5を配信した。今回のアップデートでは「各種メーカーの仕様変更による利便性向上」や「カクツキ軽減に関する一部対応」など、快適にゲームプレイを楽しめるような改善が多数おこなわれる。また、演出面についても「住人の通常会話テキストの修正・追加」や「食事の際に注文した料理がテーブルに並ぶ演出」など、発売以来ユーザーから指摘されてきた部分に修正が加えられている。


『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』は、2月25日に発売されたNintendo Switch向けスローライフ牧場経営ゲームだ。プレイヤーは牧場を経営しながら広大な森を開拓し、さまざまな発見や出会いを繰り返しながらスローライフを楽しんでいく。2021年に25周年を迎える『牧場物語』シリーズの完全新作で、シリーズの25周年記念作品としても注目されていた。

しかし発売後は、頻発する長いロードや処理落ちなどのゲームパフォーマンスの低さや、素材加工メーカーから排出されるアイテム数のバランスの悪さ、世界観にそぐわないシナリオなどの問題点が数多く指摘され、3月3日にはプロデューサーである武村大氏が公式サイトに謝罪文を公開(関連記事)。さらに4月6日に更新データVer.1.0.4が配信された際には「新たなシナリオライター起用」が告知され、通常会話テキストの修正・追加がおこなわれることが明言されていた(関連記事)。今回配信された更新データVer.1.0.5の修正は、これらの告知をふまえてのものである。

大きな利便性向上としては、各種メーカーで同じアイテムを連続して作成できるようになった。これまでの『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』のメーカーの仕様ではアイテムを1つずつ作成するほかなく、時間も手間もかかるため不満の声が多かった。今回の更新では最大10回分の製作を一度におこなうことが可能となる。メーカーの利便性向上のほかにも平行移動操作の追加や室内から外に出る際のAボタン操作の削除、恋愛候補住人との会話時に仲良し度が表示されるようになるなど、よりゲームが遊びやすくなるような調整が加えられている。


演出面では、これまで不満点として言及されていた「どんな食事を注文してもグラフィックが魚料理のみ」という部分が解消されるようだ。今回の更新以降は、テーブルにはきちんと注文した料理が並ぶようになる。また、一部住人の通常会話の修正・追加や、プレゼント・告白・プロポーズを1日で複数回おこなった際の演出強化もおこわなれる。こちらは、会話のバリエーションが少なすぎるというユーザーからの不満に対応するかたちで実装されたものだろう。これまでは住人にあいさつをしても淡白に「こんにちは」としか返されなかったものが、血の通った反応に差し替えられているようだ。

『牧場物語』シリーズの名誉を挽回すべく、ユーザーからの意見に向き合って更新を続ける『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』。次回の更新データVer.1.0.6では、1人でエッグフェスティバルに参加したときのイベントの調整や、どうぶつなどの呼び名を変える機能の追加を予定しているそうだ。詳細は公式の「プロデューサーレター 第四回」および「更新データの配信について」をご確認いただきたい。