ローグライクRPG『ビビッドナイト』発表、Steamにて5月27日配信開始へ。少女と宝石で「オートチェス」風パーティービルド

 

国内のゲーム開発会社アソビズムは5月12日、『ビビッドナイト(Vivid Knight)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。通常価格は1520円で 、2021年5月27日に配信予定だ。


『ビビッドナイト』は、同じ色や特性を持ったキャラクターを集めてシンボルアビリティを発動させる、パーティー構築型のローグライクRPGである。本作の主人公である王女アメリは、毎日こっそりとお城から抜け出して、白の魔女から宝石術を教わっていた。しかし、ある日アメリがお城へ戻ると城内は静まり返っており、兵士や民の姿は見当たらない。宝石にされてしまった民を発見し、黒の魔女の仕業だと気づいたアメリは、宝石となり連れ去られた人たちを救出するため、地下迷宮へと足を踏み入れる。


アメリは、黒の魔女のいる最下層を目指し、ランダムに生成される地下迷宮内を進んでいく。地下迷宮には黒の魔女以外にもモンスターたちが生息しており、アメリの行く手を阻もうとする。そこで、アメリはダンジョン内で拾った宝石を使用。宝石術を用いて、宝石にされてしまった王国の民や兵士たちに仲間として戦わせる。戦闘はターン制で進行し、仲間たちは自動的に行動。アメリ自身もジェムを使った攻撃とサポートができるものの、仲間たちが倒れてしまうと1人では戦えないため、まずはパーティーの強化を目指す。


本作には、「オートチェス」の影響を思わせる戦闘システムが採用されており、シンボルを揃えることが、パーティーの強化に繋がる。仲間たちにはそれぞれ、イエロー/レッド/ブラックといったカラーと、魔術師/盾/森といったマークの、2種類のシンボルが設定されている。シンボルは、最大6枠のパーティーに、同じシンボルを持ったユニットが一定以上編成されている時などに、シンボルのアビリティ効果が発揮される。たとえば、ブルーのシンボルを持ったユニットがパーティーに3体編成されている時には、ブルーのシンボルアビリティが発動。攻撃力を低下させる凍結が、ターン開始時に敵全体へ8ずつ付与され、被害を抑えながら戦闘が進められる。同じ種類のシンボルを複数集めることで、シンボルアビリティが発動するわけだ。ブルー以外にも、味方全体に秘技(必ずスキルが発動するバフ)を付与するオレンジや、味方全体に治癒効果を付与する梅の紋など、シンボルアビリティにはそれぞれ異なるバフ/デバフが込められている。多数の同じシンボルを集めて強力な効果を発動させたり、バフ/デバフをいくつも重ねて運用したりと、戦闘が有利になっていく。

また同じユニットを3体揃えると、ユニットのアップグレードが可能。HPや攻撃力といったステータスとスキルが強化され、ユニットが一回り強くなる。特徴的なのが、アップグレードを一度でも済ませたユニットは、パーティーから外したり、店で売却したり、捨ててしまったりしても、シンボルアビリティのカウント対象に含まれる点だつまりは、アメリの装飾品に付与されたシンボルと、パーティー外のアップグレード済みユニットのシンボルだけを使ったシンボルアビリティの発動も可能。

最終的なパーティー編成を想定してユニットを集めるだけでなく、シンボルアビリティ発動のためにユニットを集め、アップグレードする選択肢が生まれているわけだ。「オートチェス」風の戦闘システムを採用しつつ、編成とアップグレードによるパーティーの強化以外に、パーティー外でバフを発動させる道も用意している。戦略の幅が広いことは本作の特徴と言えるだろう。


ダンジョン内ではモンスターの持つカギを探し、マナを消費しながらランダムに生成される各階層を探索していく。宝石やジェムには所持数の制限もあり、編成も考慮しつつ取捨選択を迫られる。店では、ゴールドを使ってランダムに提示された中から新しい宝石を購入できるが、ラインナップを変更するにはゴールドが必要。また深層に進むほど高レアリティユニットの出現率が上昇する。ゴールドは、パーティー枠の解放にも使用し、所持ゴールドに応じたゴールドを獲得するジェムも存在するなど、「オートチェス」の影響を思わせるジレンマが待ち受けている。遊んでいくうちに、報酬を使ったユニットや装飾品などのアンロックも可能となり、徐々に要素が開放されていく。

そのほか導入部分のストーリーは、漫画風の表現によってテキストを用いず描写。キャラクターたちは、国産らしいデフォルメされた可愛らしいデザインが採用されており、アメリも含めキャラクターたちにはボイスも用意されている。


本作を開発しているのは、アソビズムだ。同社は、スマートフォン向け作品『城とドラゴン』や『ドラゴンポーカー』の運営開発をおこなってきた国内の開発会社。Steam向けタイトルの制作は本作が初になるという。ゲームジャンルは異なるものの、キュートなビジュアルのアニメーションは、同社のこれまでの作品を彷彿とさせるだろう。

また5月14日からは、本作の配信決定を記念したフォロー&リツイートキャンペーンが公式Twitterアカウントで実施予定。5月24日12時までの期間に条件を満たした中から抽選で10名に、『ビビッドナイト』のSteamキーがプレゼントされるそうだ。


『ビビッドナイト』は、Steamにて通常版1520円で5月27日配信開始予定。サウンドトラック付きのバンドル版も、2240円で販売予定となっている。