『原神』鍾離先生がSNSで人気博す。戦闘よりも炭鉱夫として使われる、味わい深い系天然クールキャラ

 

中国のゲーム開発会社miHoYoは12月1日、『原神』にてイベント祈願の更新を行った。最高レアリティーのキャラクターの枠としては、タルタリヤに代わり鍾離がピックアップされている。このゲーム内の更新に伴って、昨夜Twitterでは鍾離の愛称である鍾離先生が、長時間トレンド入りを果たした。プレイアブルキャラクターの仲間入りをした鍾離先生の、何が人々を惹きつけるのだろうか。


鍾離は、『原神』の魔神任務第1章(メインストーリーの璃月編)で登場するキャラクターの1人だ。往生堂の客人である彼は、広範な知識を持っており、常に落ち着いた言動を見せる。特に、璃月の歴史や儀式に関する知識は専門家を凌ぐほどであり、作中でも鍾離先生と呼ばれるなど、知性ある人物として描かれている。一方、魔神任務第1章のストーリー内では、他人の資金を使った豪快な金遣いを披露。そうした一般人とは異なる金銭感覚や、彼自身のバックボーンもあわせて、不思議な味わいのある人物と言えるだろう。

プレイアブルキャラクターとして実装された鍾離は、槍を使う岩元素のキャラクターだ。元素スキルでは、岩の柱を生成して一定間隔でダメージを与えるほか、長押しで岩元素の範囲ダメージと最大HPスケールのシールドを発生させる。元素爆発では、上空に出現させた岩の落下により最大HPスケールのダメージを与え、さらに当たった相手を石化させる。性能面では、未だ世間的な評価は定まっていないものの、元素爆発が優れているのは確かだろう。


戦闘要員としての鍾離先生が未知数な中、現在は主に鉱石の採掘要因として話題となっている。鍾離の元素スキルを長押しで発動すると、前述のとおり岩元素の範囲ダメージが発生する。この範囲ダメージは、フィールド上にある鉱物に対しても有効で、範囲内に存在する鉱物を一撃で破壊可能。広範囲かつ、一瞬で鉱物を破壊できる鍾離先生は、鉱物の破壊において最優の一角とみなされており、インターネット上の一部では炭鉱夫とも呼ばれているようだ。採掘で有用なレザーも同時にピックアップされていることから、ガチャ自体を炭坑夫ガチャと呼ぶ声もある。

また、元素スキルで生成できる柱は、登攀可能であり、探索用の便利なスキルとして活用されているほか、その形状を生かした遊びも行われている。こうした盛り上がりも、クールな見た目をしており博識な落ち着いたキャラクターでありながら、ずれた側面を持つ鍾離先生らしい面白さなのかもしれない。


『原神』は、PlayStation 4/PC/iOS/Android向けに配信中だ。


なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。