『Marvel’s Spider-Man』PS4版からPS5リマスター版へのセーブデータ移行に対応へ。コミュニティからの声を踏まえて方針変更

 

『Marvel’s Spider-Man』の開発元であるInsomniac Gamesは11月10日、同作のPS4オリジナル版からPS5リマスター版へのセーブデータ移行に対応することを発表した。同社は今年9月、セーブデータの移行には対応しないと伝えていた(該当ツイート)。しかしこのたび、コミュニティからの声を受け、方針を変更したとアナウンスした。


PS4版からPS5リマスター版へのセーブデータ移行には、PS4版『Marvel’s Spider-Man』にて11月下旬を目処に配信予定のアップデートによって、対応するという。PS5リマスター版はDLC3部作(「摩天楼は眠らない」に含まれていた3作)も収録。セーブデータを移行できるようになれば、PS4でゲーム本編だけ遊んだプレイヤーが、PS5リマスター版を購入し、DLCに触れてみるといったプレイ方法も検討しやすくなるだろう。また同アップデートでは、リマスター版に含まれる3種類の新スーツを、PS4版にも追加するとのことだ。

『Marvel’s Spider-Man Remastered』は、PS5『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』の「Ultimate Edition」に同梱されるリマスター作品。「Ultimate Edition」を購入する以外には、『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』の通常版を購入し、あとからゲーム内メニューより有料アップグレードすることで入手可能だ。先述したようにリマスター版はゲーム本編とDLC3部作をすべて収録。高精細なビジュアル、超高速SSDによる読み込み速度の大幅な向上、DualSenseのアダプティブトリガーやハプティックフィードバックの活用など、PS5の力を活かしたリマスター作品となる。


またリマスター版では、主人公ピーター・パーカーのフェイスモデルが変更。声優・モーションキャプチャー担当はYuri Lowenthal氏のまま変わらないものの、フェイスモデルが俳優John Bubniak氏からBen Jordan氏へと変わる。フランチャイズの将来を見据え、よりLowenthal氏の演技にあったフェイスモデルとしてJordan氏を起用したと説明されたが、大幅な変更となるため、一部ユーザーからは反発を受けている(関連記事)。PS4版をプレイ済みの方であっても、先述したグレードアップや主人公のフェイスモデル変更により、一味違った感覚で遊べることだろう。なおフェイスチェンジしたピーター・パーカーは、新作『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』にも登場する。

*『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』のローンチトレーラー

PS4とPS5、両バージョンのゲームを出すタイトルにおけるセーブデータの扱いは、各社の判断次第となる。各社の動向を見ていくと、Ubisoftは『ウォッチドッグス レギオン』や『アサシン クリード ヴァルハラ』にて現行機版と次世代機版の世代間クロスセーブに対応(Polygon)。次世代機版が発表された『No Man’s Sky』や『ボーダーランズ3』も、セーブデータの引き継ぎに対応する。『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』も同様。PS5ローンチタイトル『Sackboy: A Big Adventure』は年内に対応予定(北米PlayStation.Blog)。一方、『DiRT 5』や『Maneater』など、PS4からPS5へのセーブデータ移行に対応しないタイトルもある(Push Square)。対応有無はあくまでもケース・バイ・ケースで確認する必要がある。

PS5『Marvel’s Spider-Man Remastered』はPS5『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』の「Ultimate Edition」の一部として、11月12日に発売予定だ。