告白されると爆死するADV『デスマッチラブコメ!』6月25日発売へ。『レイジングループ』のシナリオライターが手がける


KEMCOは3月6日、『デスマッチラブコメ!』を2020年6月25日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4/Nintendo Switch/Steam。価格はダウンロード版が税込3000円。PlayStation 4用のみ発売されるパッケージ版には、『レイジングループ』との描き下ろしコラボポストカード1枚と、本作のオリジナルポストカード1枚が付属し、税込3666円となっている。リメイク版については「TOKYO GAME SHOW 2019」にて発表されており、本日発売日が明かされた。

『デスマッチラブコメ!』は、学園伝奇ラブコメノベルADV。KEMCOが開発し、2013年にリリースされた『D.M.L.C. -デスマッチラブコメ-』のフルリメイク版だ。オリジナル版はモバイルデバイスやWii Uでリリースされており、このたび原作をベースに現行機向けにリメイクがはかられる。伝奇ミステリーホラーADV『レイジングループ』のシナリオライターamphibian氏が、シナリオづくりを担当している。

主人公の矢木景は、高校1年生として美笹木高校に通う生徒。ある夕方、同級生の女子2人から告白を受け、自身が木っ端微塵に爆発し、死亡する幻を見る。それは幻に過ぎなかったが、矢木景には「告白されると爆死する」呪いがかけられており、次に告白されれば本当に爆死してしまう。死を回避するため、なぜか夕方になると暴走するヒロインたちの告白から逃げ、呪いの真相を探ることになる。怪奇現象や怪物の襲撃からも逃れつつ、高校に代々伝わる呪いのおまじない「三人縛りの天使様」の謎に迫っていく。

ストーリーは、ライトなコメディタッチで進行。主人公以外にも、爆死の原因となるヒロインたちや、同級生の友人など個性の強いキャラクターたちが登場。彼らは人間関係の悩みや闇を抱えており、それらは呪いを解決しようと奔走する最中に描かれ、告白爆死にまつわる青春が紡がれていくそうだ。

小説6冊分に匹敵するボリュームで、プレイ時間は30時間から40時間程度。リメイク版『デスマッチラブコメ!』では、主人公・矢木景の立ち絵や、『レイジングループ』に搭載されていた、既読シナリオにジャンプできる便利なシナリオチャートも追加されている。amphibian氏のツイートによれば、絵とサウンドメインの強化リメイク版となっており、シナリオに大きな変化はないものの、修正や加筆も少し加えられているという。

『デスマッチラブコメ!』のシナリオを担当しているamphibian氏は、人狼モチーフの傑作ノベルADV『レイジングループ』を手がけた人物。『レイジングループ』はバイク旅行の最中、山奥の閉鎖された集落・休水に迷い込んだ主人公・房石陽明が、集落に残された忌まわしき殺人儀式「黄泉忌みの宴」に巻き込まれ、狂気や怪異に人の知恵で立ち向かい、ループしながら謎を解き明かしていく伝奇ミステリーホラー作品だ。amphibian氏自らがノベライズした『レイジングループ』小説版が発売されているほか、となりのヤングジャンプに連載中の『こっくりマジョ裁判』でも原作を担当している。そんな同氏の過去作にして、PlayStaton 4/Nintendo Switch/Steam向けとしてフルリメイクされた『デスマッチラブコメ!』は、6月25日に発売予定だ。

 


なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。