『ポケモン チャンピオンズ』の大会ガイドライン更新、「運営費補填のための参加費徴収」が認められる。“オフ文化”根付くコミュニティを鑑みてか

株式会社ポケモンは4月17日、『Pokémon Champions』に関して大会ガイドラインの一部を追記した。ガイドラインについては、その内容に一部指摘も寄せられていた。

株式会社ポケモンは4月17日、『Pokémon Champions』に関して大会ガイドラインの一部を追記した。このガイドラインは4月8日に発効されたものだが、内容の一部について、ユーザーから指摘が相次いでいた背景がある。

『Pokémon Champions』は、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンバトルに特化したゲームだ。シングルバトルとダブルバトルの2つの対戦形式を収録。世界中のトレーナーと腕を競い合うランクバトルと、勝敗を気にせず戦えるカジュアルバトル、フレンドなどとルールを決めて戦えるプライベートバトルを楽しめる。またランクバトルなどを通してVP獲得し、チームを強化するのだ。トレーナーたちはキーストーンの代わりにゼンブイリングを身に着けており、ポケモンたちのメガシンカなども可能となっている。

そのほか、ポケモン預かりサービス「Pokémon HOME」との連携が可能。『Pokémon Champions』内でもポケモンをスカウトし、仲間にすることができる。そのほか、トレーニングではVPを使うことで手軽にポケモンを育成可能。こうげき、ぼうぎょといったポケモンの能力を自在に伸ばしたり、特性や技を変更したりできる。

そんな本作について、4月8日に「Pokémon Championsのイベント実施に関するガイドライン」が公開された。これは、株式会社ポケモンが同日にリリースした『Pokémon Champions』に関して、非営利目的でのゲーム大会や自主イベントを開催する場合に守って欲しいとする事項をまとめたものだ。

ガイドラインでは不適切な行為をおこなわないことやIPの改変をおこなわないことなどが定められている。その中で特にコミュニティの注目を集めたのは、「参加料、観戦料その他イベントに参加するための対価の支払い、またはこれらに準ずる行為をイベント参加の条件としないこと」という文言だ。

これはユーザーイベントにて収益を目的としないようにする事項と思われる。しかし読み方によっては、イベントの運営費の補填としての参加費徴収まで禁じられたようにもとれる。つまりその解釈に則れば、運営費は全額開催側の自腹になるわけだ。そのため、これまで『ポケモン』シリーズのイベントを開催していたユーザーやコミュニティからは、今後のコミュニティイベントの行方を危惧する声も寄せられていた。

ところが4月17日、株式会社ポケモンはガイドラインに追記。「会場設営費用等の大会運営費を補填する目的で参加費を徴収することは禁止しておりません」として、運営費用の補填については問題ないとする方針を示した。ガイドラインの記載は、あくまでも営利目的でのイベント開催を禁じるものであるようだ。

ちなみに、同じく株式会社ポケモンから展開されている『ポケモンユナイト』についても、同様のガイドラインは公開されている。こちらも参加料をイベント参加の対価/条件としないと定めているが、運営費用の補填の例外項目は設けられていない。というのも、『ポケモンユナイト』のこのガイドラインは法人・地方公共団体に向けたもの。『Pokémon Champions』でのガイドラインは、内容こそほぼ同一ながら、対象に個人も含めており、「団体」との表記は「主催者」に改められている。

今回の騒動は、そんな『ポケモンユナイト』の法人・地方公共団体向けガイドラインと共通の文言を用いたことで起きてしまったようだ。特に『ポケモン』バトルコミュニティでは、個人でも大会を頻繁に開催される“オフ文化”が根付いており、記述の解釈を巡ってはさまざまな意見が出ていたようだ。とはいえ、コミュニティの意見を受けて迅速に対応が取られたようで、ユーザーコミュニティの声を重視する運営姿勢も垣間見える。

Pokémon Champions』はNintendo Switch向けに基本プレイ無料で配信中。今夏にはiOS/Android向けにも配信される見込みだ。

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Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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