『GTAV』でVice Cityを再現したModが公開。『GTA:VC』の世界が現代に蘇る

 

『Grand Theft Auto V』ゲーム内でVice Cityを再現したMod「Vice Cry:Remastered」が公開された。2002年に発売された『Grand Theft Auto: Vice City』が『GTAV』のゲームエンジンで再現されている。PC版『GTAV』が2015年に発売されてから多くのModがリリースされてきたが、本Modはとりわけ本格的なものだ。海外メディアのDexerto.comGamesrader+などが報じている。

『Grand Theft Auto: Vice City』(以下、GTA:VC)は2002年にPS2、2003年にPC/Xbox向けに発売されたゲーム。『GTA』シリーズとしては4作目にあたる。刑務所から出所してきたイタリアンマフィアのトミー・ベルセッティを主人公に、彼の裏社会での成り上がりを描いたオープンワールドゲーム。1980年代のフロリダ州マイアミをモデルにつくられたVice Cityは、いまなお多くのファンに愛されている街だ。現在はiOS/Androidでも購入可能。

Vice CityのModを制作したのはLunchxbles氏およびVice Cry Team。「Vice Cry:Remastered」は、『GTA:VC 』向けのMod「Vice Cry」を『GTAV』向けに作り直したものだ。「Vice Cry」は『GTA:VC』のテクスチャとゲーム内のモデルを改善するModで、2014年に開発が完了していた。次なる「Vice Cry:Remastered」のプロジェクトは『GTAV』の発売後、2015年に開始した。こちらは「Vice Cry」の最終バージョンをそのまま『GTAV』のゲームエンジンで再現するというもの。2019年12月に「Vice Cry:Remastered」は正式リリースされていて、ここ数日YouTubeやメディアなどから注目を浴びているようだ。

「Vice Cry:Remastered」は単にVice Cityのマップが再現されているだけではない。本Modは『GTA:VC』のゲーム体験がそのまま移植されているという。テクスチャやモデルはこのプロジェクトのために専用に製作されたものを使用。本編と同様に交通が再現されており、生成された車両は信号機に従って動く。人間のNPCもエリアによって適切にスポーンするように調整され、80年代の街並みは生き生きとしたものになっている。

「Vice City: Remastered」はGTA5-Mods.comからダウンロードできる。導入にはいくつかほかのModが必要となるため注意が必要だ。南国のビーチやネオン街、空港、ナイトクラブなど、ファンには思い出が詰まったロケーションも美麗なグラフィックで再現されている。気になった方は遊んでみてはいかがだろうか。