「東京喰種」石田スイ氏手がける『ジャックジャンヌ』は、2020年8月5日発売へ。Nintendo Switch向け少年歌劇SLG

 

ブロッコリーは本日12月20日、『ジャックジャンヌ』を2020年8月5日に発売すると発表した。対応プラットフォームは、Nintendo Switch。価格は通常版が税別7800円で、豪華特典を収録する「限定ユニヴェールコレクション」が税別1万2300円。『ジャックジャンヌ』は、「東京喰種トーキョーグール」の作者である石田スイ氏が手がける完全新作ゲームだ。

本作は、少年歌劇シミュレーションゲーム。物語の中心となる、男性だけで構成された劇団の“玉阪座”。男性キャストが男性役だけでなく女性役を演じる玉阪座は、役者を育てつつ公演を行うユニヴェール歌劇学校を有し、人気を博している。ユニヴェール歌劇学校では、狭き門を突破して入学した才能ある生徒たちが、4つのクラスに分かれて学園生活を過ごしていた。彼らは演劇を学び、ユニヴェール内で最優のクラスという称号を勝ち取るため、競い合う。

主人公である女性の立花希佐は、演劇の道を諦めていたが、2つの約束を守ることを条件に、ユニヴェール歌劇学校に入学することを特別に許可される。その条件とは、1年の最後にある最終公演で主演になること。そして、女性であることを隠し通すことであった。夢を追いながら秘密を守り続けなければならない希佐の、過酷な挑戦が始まる。

ゲーム部分については詳細不明であるが、どうやら学園パートと公演パートに大きく分けられるようだ。学園パートでは、個性豊かな生徒たちと学校生活を送りながら、日々舞台稽古に励んでいくという。シミュレーションゲームになることが公言されており、コマンドを選びパラメータを上げていくような内容になるのかもしれない。達成すべきミッションは、クラス優勝と最終公演での主演への抜擢。公演で良い成績を収めるだけではなく、同じクラスである「クォーツ」のメンバー達との絆が重要になるという。プレイヤーの選択が物語の結末を変えるとも。

公演パートはリズムアクションゲームが展開されるとのこと。公演パートでは、キャラクター達の歌声が楽しめる歌唱パート。Seishiro氏が振付を行う本格的なダンスが楽しめるリズムパートの2種類が用意されているという。学園生活で力をつけながら、リズムパートでそのパフォーマンスを確かめるといったゲームプレイになりそうだ。

 

登場キャラも個性豊か。ひょうひょうとしているが地頭は良い高科更文、寡黙ながら優しい一面を持つ睦実介、脚本執筆まで手がける才能豊かな根地黒門、他者に無関心ながら努力家の白田美ツ騎、盛り上げ役ながら不器用な一面を持つ織巻寿々、主人公の秘密を知る悩める青年の世長創司郎など、さまざまなキャラと交流を深めていく。キャラのキャストは以下のとおり。

主人公(立花希佐)/苗字固定 CV:寺崎裕香(ボイスON/OFF可能)
高科更文(たかしな さらふみ)/Takashina Sarafumi  CV:近藤孝行
睦実 介(むつみ かい)/Mutsumi Kai  CV:笠間 淳
根地黒門(ねじ こくと)/Neji Kokuto  CV:岸尾だいすけ
白田美ツ騎(しろた みつき)/Shirota Mitsuki  CV:梶原岳人
織巻寿々(おりまき すず)/Orimaki Suzu  CV:内田雄馬
世長創司郎(よなが そうしろう)/Yonaga Soshiro  CV:佐藤 元

本作の最大の特徴は、やはり石田スイ氏が全面的に制作に関わっている点だろう。原作やキャラクターデザイン、シナリオなど多岐にわたる面で氏は開発に携わる。ゲーム内の立ち絵・イベントイラストは、すべて石田スイ氏の描きおろしなのだとか。ストーリーは小説20冊分を超える大ボリューム、メインシナリオはフルボイスといたれりつくせり。設定的には「花ざかりの君たちへ」を彷彿とさせる。「男性にも女性にも楽しんでもらいたい」というテーマのもと作られているそうで、同作のような男女ともに楽しめるゲームになるのかもしれない。

『ジャックジャンヌ』は、2020年8月5日に発売予定だ。