『LoL』ジャングルに潜む魔法国家からやってきた新アサシン、「キヤナ」の性能を分析

『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』の最新チャンピオンとして先日発表された「キヤナ」。巨大な円形の刃に3つのエレメントを宿し、敵の命を刈り取るアサシンだ。パッチ9.12が実装された6月12日、キヤナはさっそくPBEにその姿を現している。ジャングルから姿を現した女帝の詳細を、さっそく見ていこう。

 

3種類のエレメントを駆使して大ダメージを与えるアサシン

キヤナは敵単体を倒すことに特化した「スレイヤー」に分類されており、サブクラスは機動力と敵を翻弄する手段が豊富な「アサシン」となる。通常攻撃は近距離、使用リソースはマナ。与えるダメージ種別は物理ダメージとなっている。

アサシンの一員として、キヤナはバーストダメージ(一瞬で大ダメージを与えられる)と機動力に長けている反面、非常にもろい。このような特徴から、アサシンチャンピオンはハイリスクハイリターンなプレイを要求する。ギリギリの判断をやり抜いた達成感、上達へのモチベーションをもたらすテクニカルさにより、アサシンはプレイヤーコミュニティでは地域を問わず人気が高い。

キヤナのプレイの鍵となるのは、キャラクターの特徴となっている3種のエレメントだ。W「大地の力」を使うと、円状範囲を指定できる。指定した範囲の分類によって川・壁・茂みのエレメントを取得できるというわけだ。エレメントを取得すると武器の色がそのエレメントの色に変わり、強化されたことを示す。強化状態では攻撃速度が増加し、通常攻撃と通常スキルに追加ダメージも発生する。非戦闘状態では、取得中のエレメントに対応した環境で移動速度もアップする。Wには指定方向へのダッシュもついており、薄い壁であれば壁抜けが可能だ。

Wで取得したエレメントが直接影響するスキルはQの「イシュタルの切先」。Qはエレメントなし状態で使用すると、指定方向をなぎ払って一定範囲にダメージを与えるだけのスキルだ。しかしWでいずれかのエレメントを取得していると「大地の怒り」へとアップグレードされて射程とダメージが増加し、エレメントごとに異なるボーナス効果が発生する。川の魔力を持っている場合は、ごく短時間のスネアを与えた後にスロウ効果も与える。壁の魔力を持っている場合は、体力が半分未満の敵にさらなる追加ダメージを与える。茂みの魔力を持っている場合は、当たった敵にダメージを与えた後、敵とキヤナの間に移動速度が増加し、一度だけインビジブル状態になれる範囲を作り出す。

なお、Qを使うとそれまで保持していたエレメントが消費され、エレメントなし状態に戻ってしまうので注意が必要だ(逆に言えばQを使うか新たなエレメントを取得するまでは保持される)。Wの使用にはQのクールダウンをリセットする効果もある。また対象ごとに通常攻撃のダメージを増加させる固有スキル「女帝の威風」には25秒と非常に長いクールダウンがあるが、これもWを使用することでリセットできる。戦闘前には余裕をもってWでエレメントを集めておき、戦闘中にダッシュとエレメント取得を兼ねてWを使っていけば、ダメージを効率よく上げることができるだろう。

E「鮮烈疾駆」は、対象指定でのダッシュスキル。指定した対象へ向かって一定距離をダッシュして、ダメージを与える。対象に指定できるのは敵ユニットのみなので、レーン戦のように周りにミニオンがいる状況であれば逃げにもある程度使うことができるが、試合終盤での集団戦ではそういった使い方は難しいだろう。ヤスオのEに少し似たダッシュスキルだ。

アルティメット「比類なき才能の証明」は、地形から精霊の力を引き出すことのできるキヤナの超必殺技にふさわしいスキルとなっている。何もない場所で使えば、大きな衝撃波を打ち出して範囲内の敵をノックバックさせるだけだ。しかし衝撃波が川・壁・茂みに触れると、一定範囲に爆発(範囲の予告表示有り)が起こって敵にダメージと最大1秒間のスタン(爆心地から遠ざかるほど持続時間が短くなる)を与える。川では衝撃波が通過した範囲、茂みは衝撃波が当たった茂み内、壁は衝撃波が当たった地点を中心に一定距離の壁に沿って爆発が発生する。特に壁に当てた際の範囲は非常に大きく、ダメージには敵の最大体力の10%も含まれている。壁が多いジャングル内の戦闘などではまさしく「比類なき」威力を発揮するはずだ。トレーラーでの描写とは違い、6月12日時点のPBEではキヤナのRはプレイヤー操るチャンピオンが作り出した地形と相互作用しない。これについてはキヤナのデザイナーであるStashu氏がツイートにて「プレイヤーが作った地形に対してもキヤナのRが働く仕様をまもなく実装予定」と答えている。

 

ソロレーンからロームしてあらゆる場所に大ダメージを振り撒け

キヤナのポジションは、ミッドが最有力な候補。ミッドキヤナであればあらゆるエレメントへのアクセスも容易であるし、他レーンへのロームもしやすい。チャンピオンリードプロデューサーのReav3氏のコメントによれば、ジャングルも一応可能ではあるようだ。

実際のプレイでは、何よりもエレメントを取得することが重要になる。事前にエレメントを集めておき、Eのダッシュで接敵し、通常攻撃→Q→W(攻撃タイマーリセット)→通常攻撃(もしくはQ)といった具合でスキルと通常攻撃を連続して叩き込み、一気にダメージを与えるのが理想だ。

状況によって便利なエレメントとしては、たとえばレーンでは壁のエレメントが近くになりやすく(タワーは壁のエレメント扱いの地形)、自軍タワー下に追い詰められた時はラストヒットが取りやすくなる。移動の際に川を通るなら、川のエレメントを持っていれば移動速度アップなどの恩恵が得られる。集団戦では川のエレメントが付与してくれるCCが役に立つ。バロン・ドラゴンファイトは必ず川に面した場所で行われるので、一度はなんとしても川のエレメントを取りたいところだ。茂みのエレメントはQ使用時のインビジブルがとにかく便利。逃走時、ギャンク回避時、敵のバックラインへのオールイン時など、鮮やかなプレイにつながる重要な要素になるにちがいない。

ローンチスキンは「バトルボス キヤナ」。キヤナの実装に合わせて「アーケード」シリーズの新スキンが複数リリースされ、期間限定イベントも行われる見込みだ。

アイテムビルドとしては、ドラクサー・ダスクブレードとの異様な相性の良さを真っ先に挙げたい。茂みのエレメント取得時のQでキヤナが1秒間インビジブルになると、このアイテムの自動効果「ナイトストーカー」によって通常攻撃に追加ダメージが発生する。周りに茂みがあればそれをも活用し、またQ使用後にさらに茂みのエレメントを取得してインビジブルになり、この自動効果がどんどん発動して大ダメージを与えることが可能だ。

ほかに積みたいアイテムとしては、やはり物理攻撃ダメージを上げていきたい。前述したドラクサー・ダスクブレードやデスダンスといった物理攻撃アサシン向けアイテム、ブラック・クリーバーなどの体力やクールダウン短縮を供給してくれるブルーザー向けアイテムなどが挙げられる。余裕を作るためのガーディアンエンジェルや、スキルと通常攻撃を織り交ぜるプレイパターンを活かすためのトリニティ・フォースなども選択肢になると思われる。ブーツは、ロームを前提とするのでモビリティブーツを積みたいところだが、頑丈に作っていくビルドなら防御的なブーツを積んでもよいだろう。

キーストーンは「電撃」がとにかく強力だ。コンボ攻撃もそうだが、キヤナにはすでにさまざまなモーションキャンセルテクニックが報告されており、電撃の追加ダメージを素早く発生させることができる。サモナースペルについてはまずフラッシュと、イグナイトやクレンズといったものが鉄板になると思われる。

 

謎のジャングルに潜んでいた魔法国家で、王位を狙う少女キヤナ

キャラクターとしてのキヤナの背景も「ユニバース」内で公開されている。チャンピオンバイオによれば、古代から高度な魔法文明を維持する国家「イシュタル」の王家の末娘がキヤナだ。エレメント魔法の才能にあふれる彼女は、姉たちよりも自分こそが王位継承者にふさわしいと思っているが、王である両親には認められていない。しかしキヤナの力をあがめる民衆が増えて増長した彼女は、ジャングルの中で鎖国を保ってきた国の頂点に立ち、その力を世界に示そうとしている。

王族であるという育ち、力へのうぬぼれといった要素はセリフでも存分に表現されている。いわば「反抗期のお嬢様」というような性格といえよう。Reav3氏によれば彼女の年齢は20歳、これからジャングルの外の世界を見聞きしてどのような成長を遂げるのか、物語面の展開も楽しみである。

パッチ9.13サイクルのPBEではキヤナの実装のほか、来週から新ゲームモード「Teamfight Tactics」のテストも始まる予定だ。

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