Googleは6月7日、クラウドゲームサービス「Stadia」の情報を伝える「Stadia Connect」を配信。この中で、同サービスを今年11月にローンチすると発表した。対象国は、アメリカ・カナダ・イギリスなど欧米14か国。2020年以降には、その他の国にも拡大していくとのこと。
Stadiaの料金体系についても明らかにされた。サブスクリプション形式で提供され、「Stadia Pro」と呼ばれるプランが月額9.99ドル(約1000円)。加入者はラインナップされたゲームがプレイし放題。ゲームは順次追加されていき、最初の追加タイトルは『Destiny 2: The Collection』とのこと。また、ゲーム購入時には割引価格が適用される。
2020年には、月額料金のかからない無料プラン「Stadia Base」も追加される。こちらでは、ゲームラインナップの拡充がおこなわれないとのことで、追加タイトルをプレイしたい場合は個別に購入する必要があるようだ。上述の割引は、Stadia Proを退会した後にプレイするゲームを買う際に役に立つのだろう。
「Founder’s Edition」と呼ばれるセットも129ドル(約1万4000円)で数量限定販売され、こちらには3か月分のStadia Proと、Buddy Pass(友人にプレゼントできる3か月分のStadia Pro)、限定カラーのStadiaコントローラー、Chromecast Ultra、そして『Destiny 2: The Collection』のプレイ権などが同梱されている。Stadia Proユーザーよりも先行して『Destiny 2: The Collection』をプレイできるということかもしれない。
なお、Stadia Proプランでは4K/60fps/HDR/5.1chサラウンドのストリーミングプレイに対応し、その推奨環境となる回線速度は35Mbps。必要環境は10Mbpsで、こちらは720p/60fps/2chステレオとなる。一方Stadia Baseでは、1080p/60fps/2chステレオに制限されているため、推奨環境はやや緩やかになるだろう。もしゲームプレイ中にインターネット回線が切断してしまったとしても、続きからプレイを再開可能だ。
【UPDATE 2019/6/7 3:30】
「Stadia Base」について追記
Stadia向けのゲームタイトルとしては、今回初めて発表されるタイトルを含む、以下の31タイトルが披露された。このうち、『GYLT』はStadia独占とのこと。『Get Packed』は2020年に提供予定。また、『Destiny 2』はすべてのDLCを収録し、ほかのプラットフォームからのガーディアンデータの移行が可能だという(PS4版についてはソニーの承認待ち)。
アサシン クリード オデッセイ
Baldur’s Gate 3
ボーダーランズ 3
Darksiders Genesis
Destiny 2
DOOM
DOOM Eternal
ドラゴンボール ゼノバース2
Farming Simulator 19
ファイナルファンタジー15
Football Manager
Get Packed
GRID
GYLT
Just Dance 2020
メトロ エクソダス
Mortal Kombat 11
NBA 2K
Power Rangers: Battle for the Grid
Rage 2
Rise of the Tomb Raider
SAMURAI SPIRITS
Shadow of the Tomb Raider
ザ クルー2
The Elder Scrolls Online
Thumper
Tomb Raider Definitive Edition
ゴーストリコン ブレイクポイント
ディビジョン 2
トライアルズライジング
Wolfenstein: Youngblood
Stadiaは、世界200か国以上に設置されたGoogleのデータセンターにて実行されたゲームを、ダウンロードやインストール不要でストリーミングプレイできるサービスだ。PCやスマホ(ローンチ時点ではPixel 3/3aに限定)、タブレット、Chromecastを接続したテレビと、幅広いデバイスにてプレイ可能。友人とのゲームプレイを共有するState Shareや、画面分割マルチプレイStream Connectといった機能が用意され、またYouTube上のゲームプレイ動画からそのゲームをすぐに起動できたり、実況配信中に視聴者にゲームに参加してもらうこともできるという。
Wi-Fi接続のStadiaコントローラーでは、YouTubeへのゲームプレイのアップロードや、Googleアシスタントのための専用ボタンが用意されており、StadiaはGoogleの強みをさまざまな面で活かしたサービスだと言える。残念ながら、日本は今年11月のローンチ国には含まれなかったが、2020年以降のサービス開始を期待して待ちたい。
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