『スマブラSP』を「チャット入力」で遊ぶ視聴者プレイ型ゲーム実況が、ぐだぐだ。ただ意外に盛り上がりどころもあり

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ソーシャルビデオ配信プラットフォームTwitchにて、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』を「チャット入力」でプレイする、ユーザー参加型のゲーム実況が放映されている。視聴者のチャット入力によってキャラクターをうまくコントロールし、目標達成を目指すというもの。チャットは、入力に対応したコマンドを指定できるほか、一部具体的な技名を指定するコマンドや複雑な条件を組み合わせたカスタムコマンドなる入力も可能

参加ルールはシンプルで、データ消去や政治的な会話、ゲーム設定などの変更さえしなければ何をしてもいい。この配信のゴールは、『スマブラSP』のアドベンチャーモード「灯火の星」ですべてのファイターのアンロックすることである。

今回のプレイは、結論からいえばぐだぐだであるが、一方でなかなか見どころがある。展開が目まぐるしい作品であり、足場が狭く緻密な操作が要求されることから、試合開始してすぐに落ちてしまうことももっぱら。開始数秒で敵とは逆の方向に走りリトライというパターンをまま見かける。しかしながら、すぐに決着がつくこともあり中だるみしづらく、ある意味ではこのチャット入力型実況との相性の良さも感じられる。

基本的には、常に騒々しく入力が飛び交っているが、人がいない時間帯になると、少人数のプレイヤーがメニューを出しながら、まるでターン制バトルのようにコマンドを入力。それをユーザー同士がかわりばんこで進めるという“コントローラーの回し合い”のような光景も見えて微笑ましい。噛み合った時にはダメージをあまり受けず敵ファイターを倒すシーンも存在する。チャット欄での盛り上がりを見ればわかるように、チームワークが決まったときの爽快感は格別だ。

CommunityControllerのTwitch Plays Super Smash Bros Ultimate 

もちろん、こうした視聴者参加型プレイはトラブルがつきもの。今回もそうしたハプニングは多発している。戦闘中だけでなく、ルート指定でもめるのはもっぱらで、同じ道を右往左往するだけで時間が過ぎ去ったり、「灯火の星」のゲームモードを抜けて別のモードにいこうとしたり。挙句の果てにはNintendo Switchの電源が切られ、配信が終了するというシュールなシーンも目撃されている。

CommunityControllerのTwitch Plays Super Smash Bros Ultimate 

3月13日23時現在で解禁済みのファイターは9体。70体以上のファイターをアンロックしていくことを考えると道はとてつもなく長いが、『スマブラSP』におけるプレイは開始されてからまだ1週間も経っていない。後退がありながら、着実に前には進んでいるようである。

今回のゲーム実況を主催するCommunityControllerチャンネルでは、これまでさまざまなNintendo Switchを使ったチャット入力でのゲーム実況が進められており、『スーパーマリオ オデッセイ』は1か月をかけてクリアされた実績があり、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』も3か月をかけクリア達成。ただし、ゲームをクリアしスタッフロールを見るところまで至らないケースも少なくないようだ。チャット入力によって、「灯火の星」におけるファイターたちが、すべてアンロックされる日は訪れるのだろうか。

昨日にはプレイヤー名が「anus」へと変更される悲劇も
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