スマホ版『風来のシレン』は、もう少し時間をかけ開発するとスパイク・チュンソフトが発表。「シレン」の今後の展開にも言及


スパイク・チュンソフトは本日3月1日、先日発表し近日配信予定であったiOS/Android版『不思議のダンジョン 風来のシレン』について、もう少し時間をかけて調整する旨を発表した。同作の開発は最終調整段階にあり、早ければ今週内の発売も視野に入れていたが、3月1日現在もう時間がいるという状況であるそうだ。開発を進め、早期の発売を目指すと表明しながら「楽しみにお待ちいただいているファンの皆様には、たいへん申し訳ございません。」と謝罪している。

リリースされる予定のスマートフォン版は、2006年に発売された『風来のシレン DS』をベースにしている。同作は、スーパーファミコン版のリメイク作。リメイクをスマートフォン向けに落とし込んだ形。スーパーファミコン版と比較するとダンジョン、モンスター、アイテムの追加やさまざまなシステム改善がはかられているそうだ。

またスパイク・チュンソフトは『風来のシレン』シリーズの今後の展開についても言及している。なお、iOS/Android版『不思議のダンジョン 風来のシレン』の発表以降、数多くの期待の声があったとコメント。シリーズ作品への思いも受けとめ、スタッフ一同たいへん感謝していると述べつつ、今作からまた一歩一歩、「シレン」の展開を前に進めていきたいと考えていると語り、今後も引き続き応援してほしいと呼びかけた。

iOS/Android版『不思議のダンジョン 風来のシレン』は、久々に『風来のシレン』シリーズの新展開ということもあり、SNSなどを大きく賑わせた。ただし一方で、ねとらぼがシリーズの中でも人気のある『不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!』の再販や移植などの可能性をスパイク・チュンソフトに問い合わせた際、同社の広報は「社内でもそういったプロジェクトを立ち上げてはどうかという声はあります。しかし、諸事情により進めにくい、というのが現状です。具体的なプロジェクトは現状立ち上がっておりません。」とコメントしていた。版権問題にも言及しており、再リリースなどについてやや否定的な回答を見せていた。あくまで『女剣士アスカ見参!』に対するコメントであるが、読み手によってはシリーズそのものの展開に対し消極的であるようにも映るかもしれない。

しかしながら今回の発表は、 “「シレン」の展開を前に進めていきたいと考えている”とシリーズの今後について非常に前向きな姿勢を感じさせる。Twitterには長時間トレンド入りしており、あらためて根強い人気を誇ることを証明した『風来のシレン』。スマートフォン版の『不思議のダンジョン 風来のシレン』と、今後の展開を楽しみにしておこう。