美しい北欧大地を行くキツネアドベンチャー『Spirit of the North』発表。PlayStation 4向けに先行リリースへ


インディースタジオInfuse Studioは8月14日、『Spirit of the North』を発表した。発売時期は未定で、PlayStation 4向けに先行リリースするという。弊誌編集部よりInfuse Studioに問い合わせたところ、日本でのリリースは可能性として十分ありえるが、翻訳作業などを始めているわけではなく、まだ約束できるものではないとしている。

『Spirit of the North』は、三人称視点で繰り広げられる3Dアドベンチャーゲームだ。プレイヤーが操作するのは“キツネ”。主人公であるアカギツネは、とある出来事をきっかけに目覚めた雌キツネの魂「Spirit of the North」と共に、神秘的な世界を冒険する旅に出る。ツンドラ地帯を横切り、氷河の洞窟を探索し、静かなアルペンの草原を超え、空に浮かぶ緋色に染まった道がどこに向かっているのか追っていく。旅を続ける中で、次々に新たな発見が生まれ、キツネたちの絆は深まっていくだろう。

本作の世界は、ヨーロッパのアイスランドをモチーフにしているといい、ストーリーに関しては北欧民話の数多くの逸話から着想を得ているとのこと。ゲームプレイ中には会話やナレーションが存在せず、周囲の状況をうまく観察し、古代文明の謎を解かなければならない。古代文明をよく知る魂の知恵を借りることも重要になる。開発者のひとりであるTayler Christensen氏によると、プレイヤーが落ち着いて周囲の環境を感じ取れるように、ゲームテンポは意図的に遅くしてあるとのこと。そうして初めて、旅を共にするSpirit of the Northや、この世界における主人公の役割を理解していけるようになる。

開発を手がけるInfuse Studioは、2015年10月に設立されたスタジオ。Jacob Sutton氏とTayler Christensen氏のアーティストふたりで構成されており、これまではUnreal Engine 4向けのアセット販売などをおこなっていた。2016年4月より、グラフィック主導のストーリーテリングで繰り広げられる、美しいゲームを作ろうという目標をもとに本作の開発に着手。もちろん、本作もUnreal Engine 4で開発されている。

キツネをテーマとした作品としては、『The First Tree』や『The End』といったタイトルが近年リリースされているが、また新たな美しいキツネアドベンチャー『Spirit of the North』が発表された。Unreal Engine 4で描かれる北欧とキツネ。また異なる切り口から描かれる新たなキツネゲーに期待したい。