『Dead by Daylight』開発元の新作・非対称マルチプレイ『DEATHGARDEN』“初週無料”で8月15日早期アクセス開始。2019年にはPS4/XBO版も


『Dead by Daylight』の開発元として知られるBehavior Digitalは8月9日、『DEATHGARDEN』のSteam早期アクセス販売を日本標準時8月15日に開始することを発表した。対応プラットフォームはWindows(Steam)で、最初の1週間は無料プレイ可能。アルファ・ベータテスト参加者と予約購入者は8月8日から本作をプレイできるようになっている。

通常版の販売価格は29.99ドル。早期アクセス開始日までに購入すると、コスメティックアイテム、デジタル・サウンドトラック、デジタルアートブックがセットになったデラックス版へと自動的にアップグレードされる。 

『DEATHGARDEN』は5人のランナーと1人のハンターに分かれて戦う非対称マルチプレイ対戦ゲーム。戦場となるのはマッチ毎に自動生成される死の庭。天候と構造が毎回変わる中、機動力の高いランナーと、強力な武器を揃えたハンターがそれぞれの目標を達成するため争う。

ランナーの操作は三人称視点であり、死の庭からの脱出口を開くため、機動力・弓矢・罠を武器に立ち回りながらキャプチャーポイントの確保やキーアイテムの輸送といった目標をこなしていく。ハンターは一人称視点のシューター感覚で操作し、銃器・特殊能力、トラップを使ってランナーを捉え、処刑台に送る。5人中3人のランナーが脱出に成功すればランナーの勝利。脱出前に3人のランナーを処刑台に送り死刑を実行すればハンターの勝利となる。

※公式チュートリアル動画

なお処刑台を動かすためにはランナーを3回ダウンさせる必要がある。ランナー側としては、ダウンした仲間のもとに駆け寄って治療してあげないと出血ダメージにより死亡してしまうので要注意。処刑台に送られてしまった仲間は、ハンターが処刑を実行する前であれば救出可能。とはいえ、単身で敵地に突撃するのは危険なので、仲間と協力しながら救出に向かうことが好ましい。

現時点で実装されているゲームモードは、CaptureとGather and Deliverの2種類。Captureモードにおけるランナーチームの目的は、キャプチャーポイントA・B・Cのうち2つを制圧すること。誰かがポイントを制圧している間に、他の誰かがハンターの注意をそらすといった協力プレイが求められる。Gather and Deliverの目的は、カギを拾ってデリバリーポイントまで運ぶことである。カギを持っているランナーの居場所はハンターの画面に表示されるため、これまたランナー同士で力を合わせることでハンターから逃れる必要がある。

両者のロードアウトを見ていくと、まずハンターはAR、LMG、SR、ショットガンなど複数の銃器を扱えるだけでなく、強力なスタン攻撃、特殊スキル、高速ダッシュを駆使してランナーを追い詰めていくことが可能。特殊スキルには透明化、タレット・地雷配置、探知パルスなどがあり、それらとは別途パーク(能力補正効果)としてリロード速度、マガジンサイズ、探知能力、スタミナ回復速度などを強化できる。

一方、ランナーチームはハンターを倒すことができない。あの手この手を使って注意をそらしたり、ハンターの動きを一時的に止めたりして時間を稼いでいるうちに目標を達成せねばならない。三人称視点と一人称視点の差をうまく利用して逃れ、弓矢と罠で窮地を脱するのだ。またランナーはマッチ開始前にクラス(使用できる特殊矢が異なる)とパーク(能力補正効果)を選択できる。クラスの種類は、ハンターの居場所をハイライトしたり、視覚悪化効果を与えるTorment。回復やシールドで仲間を支援するSupport。そしてハンターの移動速度や攻撃力を低下させるControl。バランスの取れたチーム構成を心がけることで、ランナーの生存確率を高めよう。

ただし、ランナーはマッチ開始直後から特殊矢を放てるわけではない。戦場には弾薬クレートやアップグレードクレートが落ちており、まずはそれらを拾い集めることになる。矢をストックし、アップグレードパーツを集めることで特殊矢をアンロック/アップグレードしてからでないと、ハンターと遭遇したときに逃げ切りづらくなる。逆にハンターとしては、ランナーの準備が整う前に決着をつけられるよう短期決戦に持ち込みたいところだ。

誰かがハンターの動きを止めている間に仲間を救出する

アルファ・ベータテスト時との違いとしては、上述したGather and Deliverモード、チュートリアル、夜間マップ、カスタマイズとプログレッション機能、ハブエリア(ロッカールーム)、新武器/パワー/パークなどが追加されている。ベータテスト実施後のバランス調整としては、ランナーの回避能力、機動力、キャプチャーポイント制圧までの時間といった基礎スペックを上げつつ、一部パークの効果が弱められている。

一方でハンター側はスタミナ回復速度、スタン攻撃の持続時間、タレット・地雷の設置可能箇所およびクールダウン、銃器の初期弾薬数、一部武器のダメージなどが低下。まだプレイヤーが遊び慣れていないせいもあると思われるが、基本的に本作はランナー側が足並み揃えて協力しないとハンターに圧倒されて終わってしまう(ハンターが初心者でない限り)。ゲームバランスの調整具合は、プレイヤーの上達や戦略の確立にあわせて変わってくるだろう。

ベータでは束縛時間が長く、一度食らうとほぼダウン確定であったスタン攻撃。現在はスタン時間が1.1秒から0.4秒まで短縮されている

マルチプレイゲームの新作というと、まずなにより遊べるだけのプレイヤーが揃うかどうかが懸念材料となる。その点、本作は初週無料ということで、導入時にはある程度のプレイヤー数が集まることが期待できる。プレイヤー同士の協力が欠かせない非対称マルチプレイ作品において、初週無料により気軽にフレンドを誘ってゲームを試せるというのは強みだろう。

『DEATHGARDEN』は8月15日にSteamにて早期アクセス配信開始予定。その後も月次アップデートにより武器・パーク・天候・マップバイオームの追加やチート対策を続け、2019年早期にはPC版を正式リリースするだけでなくPlayStation 4/Xbox One向けにも展開する予定とのことだ。