警察マネジメント&ストラテジー『This Is the Police 2』日本語付きでSteam配信開始。腐りきった町を正すため新任女性保安官と元署長現逃亡犯がタッグを組む

THQ Nordic/Weappy Studioは7月31日、警察マネジメント&ストラテジーゲームのシリーズ続編『This Is the Police 2』の配信を開始した。日本語字幕・インターフェイス付きで、対応プラットフォームはWindows/Mac/Linux(Steam/GOG.com)。Steamでの販売価格は1520円で、8月8日までは10%オフの1368円で購入できる。

前作『This Is the Police』は、退職間近の警察署長が快適なセカンドライフを送るため最後の180日間で50万ドル稼ぎ出そうとする、汚職上等ダークユーモアたっぷりのストラテジー/アドベンチャーゲームであった。2作目も物語主導のゲームであることは変わらず、新たにターンベース・ストラテジー形式の現場捜査パートが追加されている。

舞台となる架空の町シャープウッドでは貧困と食糧難により暴力が蔓延し、密輸人やギャングが勢力を伸ばしつつある。登場人物に潔白な人間はひとりもおらず、住民たちは家庭内暴力やカルト集団に走り出す始末だ。プレイヤーはそんな絶望の町にやってきた新任保安官リリー・リードとして、前作の主人公であり現在は逃亡中の指名手配犯ジャック・ボイドとタッグを組む。

ゲーム冒頭、リリーの部下たちは彼女が女上司だからと舐めきった態度を取っている。リリーはイラつきながらもがんばって指示を出すが、「そんなビッチな話し方をしなくてもいいんだよ」となだめられたり、「はいはい」と真剣に応じてくれなかったりと、保安官としての威厳は感じない。そんな仕事に不安を抱えていた彼女のもとに現れたのが、前作の舞台フリーバーグから逃げ出してきた指名手配犯ジャック・ボイドだ。恰幅のよい警察署長時代と比べて印象が大きく変わった長髪痩身のジャック。別件でリリーの部下に捕まった彼は、弱っているリリーに手を差し伸べる。

冒頭ではジャックの息子宛ての手紙という設定で、前作の出来事を振り返るテキストパートがある。新規プレイヤーでも大まかな流れは把握できるのではないだろうか。

新任ゆえに経験が少ない彼女にとって、正義と悪の間のグレーゾーンで駆け引きを続けてきた経験豊富な熟練警官の知見は頼りになる。本来ならば指名手配犯としてFBIに報告せねばならないが、リリーは自身の業務の円滑化を図るため、そしてシャープウッドに平和と秩序をもたらすため、ジャックの力を借りて町の暗部にメスを入れていく。

リリー指示を聞く気すらない部下たちも、経験豊富なジャック(指名手配犯であることは伏せ、覆面警官として稼働してもらっている)の言葉には応じてくれるため、リリーとしてはジャックがいてくれた方が仕事がスムーズに進むわけだ。前作に続き冒頭からシリアスな展開の中で皮肉と嫌味とダークユーモアが混じり合った大人な物語が展開される。本作を起動したプレイヤーはまず、登場人物たちの鬱憤が伝わってくるような緊迫した雰囲気に引き込まれるのではないだろうか。

実際の現場ワークをこなすのは部下となる警察官たちである。プレイヤーは警察官ひとりひとりの性能や装備に気を配りつつシフトを組み現場に人員を送り込む。場合によっては事件現場に出向いた部下たちをターンベースで操ることになる。それぞれパワー・頭脳・スピード・ステルス・射撃・交渉能力といった性能や、使用可能スキルが異なる。住民から通報があれば、熟練度・性能・装備と相談しながら、誰を送り込むのか判断しよう。

ときには人員が足りず、二日連続の二日酔いでまともに仕事ができないろくでなしを連れていく羽目になる。ほかにも趣味でやっているバンド活動を優先するため早退したいと言い出すプロ意識の欠けたいけ好かない若手、女性とは一緒に仕事をしたくないと出動を断る黒人警官、一人では仕事ができないと駄々をこねたり二日連続で勤務するのは御免だと怒鳴りちらす使いづらい部下、わけのわからない妄言で出勤を拒むベテランなど、とにかく部下に恵まれていない。

ムラディアンさんは毎日二日酔いだ
毎日働くなんてゴメンです!

なお通報に応じるには、送り込む警官の熟練度の合計が最低条件を上回る必要がある。熟練度はいわば警官としての経験値であり、事件を解決すればするほど数値が上がっていく。熟練度が上がると、性能を強化するためのスキルポイントが与えられる。そのほか一日の勤務終了後には、1日の成果に応じて新しい部下を雇ったり、装備品を増やしたりするためのポイントがプレイヤーに付与される。

現場での捜査は基本テキストベースで展開されるが、ターンベース・ストラテジー形式で進めていくこともある。その場合はグリッドベースで表示されるマップに人員を配置し、 遮蔽物を使ってカバーを取ったり、ロックピックで建物内に侵入したり、警戒状態になる前にテーザー銃・スタンガン・催涙スプレー・警棒などで容疑者を無効化して手錠をかけたりと、『XCOM』風のタクティカルなミッション遂行が求められる。警官は1ターンに2つのアクションを取ることができ、一発の被弾で命を落としかねない。ときにはナイフや実弾で殺傷を狙う必要に迫られることもあるだろう。

前作と同様、現場から指示を仰がれることもあるし、証拠写真と目撃者の証言をもとに犯人を特定する推理パート、容疑者の尋問・収監、罪のでっち上げなど、さまざまな業務に当たることとなる。いずれも日本語に対応しているため、じっくりとテキストと物語を堪能しながら遊べるはずだ。

警察官の得意分野に合った対処方法を選ぼう

リリース初日には進行不可バグがあると指摘されていたが、そちらは81日のアップデートにより修正済み(パッチ1.0.1)。また難易度選択オプションが無いにしてはゲームが難しすぎるという意見が多く寄せられたことから、初期メンバーの性能向上、任務成功時の報酬増、任務失敗時のペナルティ軽減により、いくらか難易度が緩和されている。

余談ながら本作は当初現地時間8月2日に発売される予定であった。だが直前になってスケジュールを前倒しするとアイデアが浮かんだとのこと。というのも、前作『This Is the Police』は2016年7月末に発売される予定だったが、開発者がSteamの公開申請ボタンを押し忘れたという理由で8月2日まで延期となった背景がある。続編ではその逆に、8月2日に配信すると発表しておいて7月末にリリースしてみたというわけだ(PCGamer)。わかる人にだけわかる、『This Is the Police 2』の開発者らしいユーモアといったところだろう。

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