高難易度アクションゲーム『Cuphead』が売り上げ100万本を達成。発売からわずか2週間強で大台を突破

 

Studio MDHRは10月14日、2Dシューティング・アクションゲーム『Cuphead』の売り上げが100万本を突破したと発表した。本作は9月29日にPC(Steam/Windows 10)およびXbox One向けに発売され、これまで弊誌でもSteamSpyが集計したSteam版の数字をもとにその快進撃をお伝えしてきたが、発売から2週間強で早くも大台を突破した。

非公式な数字ながら、SteamSpyにて本作のSteam版の所有者数を見てみると現在約57万人とある。Windows 10/Xbox One版(クロスバイ対応)の売り上げはこれまで分からなかったが、Steam版と同程度の売れ行きとなっていることが今回明らかになった形だ。Steamではいまも1日4万本前後のペースで売れ続けているようで、人気が人気を呼んでいる状況である。おそらくWindows 10/Xbox Oneにおいても同様の現象が起きているのだろう。

本作は、E3 2014にてマイクロソフトのプレスカンファレンスで初めて披露され、1930年代のカートゥーンを再現したビジュアルクオリティの高さと、ダイナミックに表現されたボスバトルから、それまで特に実績もなく無名だったStudio MDHRは一躍注目をあつめる存在となる。当時はボスバトルのみのゲームだったが、ファンの要望に応えて横スクロールステージを追加するなどボリュームを拡張し現在の形になった。その過程では、スタジオ創設者であるMoldenhauer兄弟は開発に専念するために仕事を辞め、家を抵当に入れて開発資金を捻出するなど大きな決断を迫られたが、およそ7年にわたって開発してきた苦労は報われたことだろう(関連記事)。

本作はSteamでの1万件を超えるユーザーレビューで96パーセントが好評とする「圧倒的に好評」を得ており、メディアの評価をまとめるMetacriticでもPC・Xbox One両バージョンがともに80点代後半を記録するなど非常に高く評価されている。難易度の高さとそのゲームデザインから“排他的”ではないかとの思わぬ議論を巻き起こすきっかけにもなったが(関連記事)、これらの結果を見るにStudio MDHRが信じた方向性は間違っていなかったといえるのではないだろうか。

本作の今後については、現在バグ修正やバランス調整に取り組んでおり、近日中にサポートフォーラムを開設するという。また、日本語などへのローカライズが予定されているほか、コレクターズエディションを含むパッケージ版の発売も計画されているそうだ。