『ハースストーン』新拡張「凍てつく玉座の騎士団」発表、無料ソロモードと135枚のカードを追加

 

Blizzard Entertainmentは7日、基本プレイ無料オンラインカードゲーム『Hearthstone: Heroes of Warcraft』(ハースストーン)の新拡張パック「凍てつく玉座の騎士団」(Knights of the Frozen Throne)を発表した。ダークサイドに墜ちたヒーローたちを描くリッチキングの悲劇がテーマで、新たなカード能力「生命奪取」や、各クラスの能力を一新するデスナイトヒーローカードを含む、135種類の新カードが追加される。8月初頭のリリース予定で、発売に先立って50パックバンドルが49.99ドルで販売中だ。

 

ヒーローは全員死ぬ

『Hearthstone』は、Blizzardが2014年3月からPCおよびスマートフォン向けに配信しているコレクティブルカードゲーム。その名が示すとおり、同社の看板タイトル『Warcraft』シリーズの世界観をベースにしている。世界各国の多言語に対応しており、昨年10月からは日本語も追加された。グローバルな展開に加えて、特にe-Sportsシーンで大いに盛況を呈しており、多額の賞金をかけたトーナメントが各国で定期的に開催されている。先日には、全世界の累計プレイヤー数が7000万人を突破したことが発表された。

プリーストの新カード「霊魂鞭打」

新拡張パック「凍てつく玉座の騎士団」では、一部の呪文カードやミニオンに「生命奪取」という新たな能力が追加される。その名のとおり犠牲者の生命力そのものを奪い取る能力で、「生命奪取」を持つカードがダメージを与えると、与えたダメージ量と同じだけ自身のヒーローの体力が回復する。また、すでに同等の効果を持つ既存カードも改めて「生命奪取」というキーワードに変更される。

さらに、9人のヒーローそれぞれにリッチキングの闇の力を授けてくれるレジェンドのデスナイトヒーローカードが登場する。「ヒーローカード」は呪文でもミニオンでも武器でもなく、新しいタイプのカードとして導入される。デスナイトヒーローカードを使用するとキャラクターが自分のヒーローと入れ替わり、雄叫びの発動とともに装甲や新たなヒーローパワーを獲得できるというもの。ウォーロックの既存カード「ロード・ジャラクサス」や、ニュートラルの「筆頭家老エグゼクタス」と同じ仕組みだ。

ハンター専用「死線の追跡者レクサー」

たとえば、ハンター専用の「死線の追跡者レクサー」を使うと、敵のミニオン全てに2ダメージを与えた後、ヒーローと入れ替わって装甲5点を得るとともに、ヒーローパワーが「バ獣改造」に変わる。「バ獣改造」は、仲間の獣2体の断片を「発見」して縫い合わせ、新たなバ獣を手札に生み出すという能力。生成されたバ獣の能力は、縫い合わされた獣2体の合計となる。マナコスト・攻撃力・体力・能力のすべてが合算される。

くわえて、拡張パックのリリースにあわせて無料で遊べるソロアドベンチャーモードが追加される。アイスクラウン城砦で待ち構えるリッチキングを含めた8体のボスをすべて倒せば、「凍てつく玉座の騎士団」カードパックが合計で3個入手できる。また、導入ミッションの「プロローグ」をクリアするだけで、ランダムなレジェンドのデスナイトヒーローカードが1枚手に入る。

新たに追加されるカードは7月24日から公式サイトにて随時公開されていく予定だ。8月初頭のリリースに先立って、本日からカードパック50個が49.99ドルで先行販売中。予約購入特典として、カード裏面デザイン「フロストモーン」が付いてくる。