『Wolfenstein』や『Arma 3』など、セール中のFPSが上昇。先週のSteamセールスを観測する「振り返りSteam」


Steamストアにおける「全世界売り上げ上位」を観測し、チャートに浮上した最新作や注目作を独断と偏見で紹介する週間連載企画「振り返りSteam」。第十四回となる今回は6月12日(月)から6月18日(日)のSteamランキング情報をお届け。

『Wolfenstein: The New Order』『Arma 3』

『鉄拳7』や『13日の金曜日』といった好調であった新作がやや落ち着きを見せるなか、先週売上を伸ばしたのは、セール実施中のFPSタイトル。特に1100円で販売されている『Wolfenstein: The New Order』が、先週上位にランクインし続けていた。『Wolfenstein』シリーズは、世界征服を進めるナチス兵を相手に戦うFPS。Bethesda Soft worksから2014年に発売された『Wolfenstein: The New Order』はシリーズ最新作で、シングルプレイ専用タイトルとしてグローバルにヒットした。先週のE3では新作『Wolfenstein II: The New Colossus』が発表され、それに合わせて旧作が半額で販売中。これを機会にシリーズに手を出してみてもいいだろう。もうひとつセールス上位にランクインしているFPSは『Arma 3』。こちらは66%オフの1529円で販売されている。最安値を更新しているということもあり、お買い得といえる。ちなみにダウンロードコンテンツである『Arma 3 Apex』も同じくセール中だ。

『Grand Theft Auto V』

また『Grand Theft Auto V』の動向も気になるところだ。同作は、発売以来セールス上位の常連であるが、同作のパブリッシャーであるTake-Two Interactiveの要請によりModツール「OpenIV」の公開が停止されて以来、不評の嵐がSteamストアページに吹き荒れている。(詳細はこちら)海外ユーザーだけでなく、日本のユーザーからも抗議のレビューが投稿されており、最近のレビューのステータスは「圧倒的に不評」となっている。ユーザーに愛され売れ続けたタイトルとしては異例のブーイングを食らう形だ。今のところ、売上には大きく影響していないようであるが、今後こうした評判がどのような影響を及ぼすのが推移を観測していきたい。

『ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター』

発売を目の前に着々と順位をあげてきているのが『FINAL FANTASY XIV: Stormblood(ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター)』。新生『FINAL FANTASY XIV』は、6月19日現在のSteamでも『Rocket League』『Tom Clancy’s Rainbow Six Siege』に次ぐ同時接続者が存在しており、一定の人気を誇っている。『紅蓮のリベレーター』は国内だけでなく海外でも期待されており、海外向けのトレイラーはすでに100万回以上再生されている。拡張パックの発売によって、プレイヤー数は増大するのだろうか。こちらの推移も追っていきたい。

先週AUTOMATONで紹介した、発売もしくは正式リリースされたタイトルは以下のとおり。

6月16日 野蛮な未開人サバイバル『Voodoo』Steam早期アクセス販売開始。アフリカの部族となり巨像と戦う