宇宙海賊が銀河系を巡る『Beyond Good & Evil 2』お披露目。人間と動物のハイブリッドが共存するエキゾチックな世界


Ubisoftは6月13日、「E3 2017」にあわせて開催したプレスカンファレンス「UbiE3」にて『Beyond Good & Evil 2』のトレイラーを初公開した。前作『Beyond Good & Evil』は2003年にリリースされ、海外にてカルト的人気を誇る3Dアクション・アドベンチャーである。

時系列としては前作の前日談となり、1作目の主人公「Jade」の生誕前にまでさかのぼる。Ubisoftは続編という言い方は使っておらず、「Spiritual successor(精神的続編)」と呼んでいる。舞台となるのは前作の「System 4」とは異なる銀河系「System 3」。大手企業が人間と動物のハイブリッド種を大量生産し、奴隷として酷使することで「System 3」は銀河間の貿易拠点として成長していった。民間企業が資源と権力を巡る闘争を続けているなか、旧地球からやってきた入植者たちは独自の文化を築き上げつつある。プレイヤーは宇宙海賊の一人として、個性豊かな仲間たちと協力しながら自由を勝ち取るべく、そして星々の未来を自らの手で左右すべく、壮大なアドベンチャーに出かける。

本作では垂直に広がりのある世界を、シングルプレイまたはオンライン協力プレイにて仲間と共に探索できる。トレイラーで描かれている建物は中華風からインド風の建築デザインまで多種多様。主人公たちが暮らす世界が多文化的であり、人間だけでなく、奴隷として生み出されたハイブリッドたちにも彼らなりの宗教や生活習慣があることが読み取れる。また惑星内だけでなく、宇宙船を操縦することで宇宙空間へとシームレス(ロード時間なし)に移行できるという。宇宙船のクルーメンバーもまた、人間とハイブリッド、多人種が入り混じっており、多文化共存というシリーズの中核となる考えが表現されている。

画面右端にはティザー画像で公開されたキャラクターが

『Beyond Good & Evil』の新作は2008年ごろに一度アナウンスされたものの、プロジェクトは中断されていた。その後、2016年に入ってからシリーズのクリエイターMichel Ancel氏がティザー画像を公開したのち、Ubisoftが本作の存在を正式に発表。前作のリリースから14年の年月を経て、ようやく公の場での発表を迎えた作品だけあって、Ubisoftのカンファレンスに登壇したAncel氏は感極まった様子で言葉を詰まらせながら発表していた。『Beyond Good & Evil 2』の開発はUbisoft Montpellierが担当。開発状況を追っていきたい方は「Space Monkey Program」に登録しておこう。