『マリオカート8 デラックス』アップデートが実施。多岐にわたる改善のほか、ガールの挑発ポーズが削除


任天堂は本日5月18日、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)向けレースゲーム『マリオカート8 デラックス』バージョン1.1.0アップデートを配信開始した。任天堂が公開したパッチノートによると、変更点は以下のとおり。

・インターネット対戦でバックミラーを見たときに、対戦相手の名前を表示するようにしました。
・インターネット対戦のレースで、スピンやクラッシュをした後の無敵時間を延長しました。
・合流先のフレンドのグループが満員だった場合に、2名まで観戦しながら待てるようにしました。
・「せかいのだれとでも」「こくないのだれかと」で、ミラーと200ccの出現頻度を下げました。
・フレンドが100人以上いたときに、フレンドロビーが作成できない問題を修正しました。
・キャラクター「ガール」のアニメーションを一部修正しました。
・インターネット対戦のレースをスタートする際、後から合流した人が前に並んでいた問題を修正しました。
・ドライバーのMiiが無表情だった問題を修正しました。
・大会のゲーム内表示と現実の時間とが一致しない問題を修正しました。

 

主にインターネットでの環境の改善がはかられた今回のアップデート。後方にいるプレイヤーの状況をより確認しやすくなったり、無敵時間が増えることで大事故にあう可能性が減ったりするなど、全体的に快適さが向上している印象だ。

ひとつ気になるのは、『キャラクター「ガール」のアニメーションを一部修正しました。』というややあいまいな一文だ。この修正には、『スプラトゥーン』から登場したガールの、とあるアクションが挑発的であるとみられていたことと関係があるようだ。

上の写真がアップデート前、下の写真がアップデート後 Image Credit: Neiteio

NeoGAFユーザーNeiteio氏は、古いバージョンのリプレイデータを保持していたようで、アップデート前と後のガールのスクリーショットをアップしている。注意してみればわかるが、アップデート前は、ガールはガッツポーズをする際に左腕を右手の二の腕にあてていることに対し、アップデート後は、左腕は右腕に添えられていない。

Kotakuによると、この片腕を二の腕に当て、もう片方の腕でガッツポーズする行為は、欧州を中心とした一部の国では相手への侮辱を意味するという。実際に弊社のイタリア国籍の社員にこのポーズの意味について聞いてみたところ、侮辱を意味することが確認できた。『スプラトゥーン』でも『マリオカート8 デラックス』でも、インクリングのガールは勝気であることが特徴的なキャラクターだが、さすがにこのガッツポーズが侮辱行為を意味するというのは、意図したものではないだろう。今回のアップデートのアニメーションの変更は、こうした誤解をとくための修正だったようだ。