大人になりつつある姉と取り残された弟の列車旅。一人称視点アドベンチャー『Blackwood Crossing』配信開始


PaperSeven Studioによる一人称視点アドベンチャー『Blackwood Crossing』が4月5日にリリースされた。対象プラットフォームはPC(Steam)および海外PlayStation 4/Xbox One。Steamでの販売価格は1580円となっている。またリリースと合わせてローンチ・トレイラーが公開されている。

本作は幼くして両親を失った14歳の姉スカーレットと10歳の弟フィンの愛情と喪失の物語である。列車に揺られ、フィンの呼び声とともに目覚めたスカーレットは、ウサギ頭の少年に誘われるがままに先頭車両へと進んでいく。途中では動物の被り物や奇妙なマスクをかぶった人々と出会い、彼らの会話に耳を傾けているうちに、いずれも2人と関わりのある人物であることがわかってくる。2人の祖父母、亡くなった両親、フィンの教師と同級生、スカーレットの彼氏。だが彼らはなぜ列車に乗車しているのだろうか。この夢のような世界はスカーレットに何を伝えようとしているのか。スカーレットは何度も同じ列車内での目覚めを繰り返しながら、この不思議な現象が持つ意味、そして彼女が何をすべきなのかを理解していく。

ゲームの長さは2時間ほど。起承転結できっちりと区切られた、分かりやすい構造となっている。列車内はときとして2人が育った祖父母の家に様変わりしたり、フィンが多くの時間を過ごしたツリーハウスへのハシゴが現れたりと、スカーレットとフィンの記憶と密接な関係にある場所を行き来することになる。そうした環境の中で、プレイヤーは2人の過去に関わる簡単なパズルを解いていき、彼女らの関係、悩み、プレイヤーに知らされていない秘密などを明らかにしていく。トレイラー映像でも描かれているフィンの怒りと悲しみの正体は何なのか、スカーレットを乗せた列車はどこに向かっているのか。その旅の行方を見届けるのだ。