『リーグ・オブ・レジェンド』個人練習用プラクティスツールの仕様詳細が明らかに


『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』を開発運営するRiot Gamesは1月12日、近日実装予定の練習用サンドボックスモード「プラクティスツール」の詳細を発表した。長年の間プレイヤーが願い続けてきた練習用ゲームモードの登場が予告されたのは昨年10月。新クライアント開発過程もアルファテストからベータテストへと進み、新要素の実装が可能になっできたようだ。

以前の発表では練習用オプションとして、「無限のゴールド」「クールダウンのリセット」「チャンピオンレベルの固定」「ミニオン出撃の停止」の4つが公開されていた。今回の発表ではこれらの詳細と、さらなるオプションが公開されている。

公開された画面。左側にコマンドとおぼしきアイコン群が見える。トップレーンには練習用のユニットが設置されているようだ。
公開された画面。左側にコマンドとおぼしきアイコン群が見える。トップレーンには練習用のユニットが設置されているようだ。

プレイヤーキャラクターにさまざまな効果を適用できる「プレイヤーコマンド」を使うと、通常のゲームモードのままでは練習に不便な点を解消できる。「クールダウン自動リフレッシュ」「体力自動リフレッシュ」「マナ自動リフレッシュ」で、クールダウンや使用リソースの残量を気にせずにスキルの練習に取り組むことができる。「ゴールド追加」コマンドを使えば、時間をかけてファームしなくとも好きなアイテムを試すことが可能だ。「レベルアップ」「レベルを固定(経験値を獲得しないように)」のコマンドを使い分ければ、レベルによって成長するチャンピオンの基礎能力値を気にせず、特定の状態を保ったまま練習できる。

ゲーム環境をコントロールできる「ゲーム状態コマンド」では、地形操作以外のことなら大体のことが可能になっている。「タワー無敵の有効/無効」「タワーの攻撃の有効/無効」ではタワーの挙動を決めることができる。「ミニオン出撃の有効/無効」ではミニオンの出現有無をコントロールできる。「試合時間を30秒早送り」のコマンドは随時使用することが可能、ミニオンやジャングルキャンプ(※)が湧くまでの時間を省略する使い方ができるだろう。「練習用の敵ユニット出現」と「練習用の味方ユニット出現」についてはまだ詳細が明らかになっていないが、ゲームモードリードプランナーのL4T3NCY氏が、練習用ユニットのゲーム内モデルとおぼしき画像を公開している。

(※)キャンプとは、ジャングル内で中立モンスターが出現する定位置と、出現するモンスターを指す。キャンプごとに中立モンスターの種類や数は異なる。通常のゲームでは、ひとつのキャンプに所属する全てのモンスターが倒されるとタイマーのカウントが始まり、一定時間が経過するとそのキャンプがリスポンするという仕様になっている。

ジャングルのモンスターをコントロールできる「ジャングルコマンド」としては、任意のタイミングでキャンプを復活させて周回の練習に活用できる「ジャングルキャンプ復活」と、ソロドラゴン試行やボーナスで獲得できるステータスの確認に使える「ドラゴン出現(タイプ選択可能)」が挙げられている。以上のコマンドはプラクティスツールのリリース時に実装されているコマンドであり、フィードバック等から今後コマンドの追加も検討しているとのこと。

公式ボードでは、さっそくL4T3NCY氏がプレイヤーからの質問に答えている。対AI戦モードなどで登場する、AIが操作する敵チャンピオンについては「プラクティスツール実装当初は敵チームにAIを1体のみ入れられるようにする。将来的に5体のAIで構成された敵チームを相手に練習できるようにするのは理に適っているが、当面はそういう実装になる」とコメント。フレンドといっしょに練習ができるのかについては「このツールは個人練習のためのもの」とも答えており、お遊びの決闘などについては既存のカスタムゲームを使って欲しいようだ。

プラクティスツールの実装時期は明示されたわけではないが、告知内では「まもなく」とされている。続報を楽しみにしたい。