“手遅れ”になる前に無事にトイレへたどり着け。過敏性腸症候持ちの会社員の闘いを描く『Gotta Go』が開発中


発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第302回目は『Gotta Go』を紹介する。

Gotta Go』は見下ろし視点型のアクションゲームだ。「Gotta Go」とは「(I have)got to go」の略語で、直訳すると「行かなければ(いけない)」という意味になる。切迫感のこもったタイトルが示すように、プレイヤーは便意を抱えた極限状態の会社員を操作し、無事トイレへ連れて行くことが目的となる。

舞台は1990年代。大手ソフトウェア企業「PorCell」に入社した主人公「Gus(女性主人公の場合はAugust)」は、過敏性腸症候群と付き合いながら日々の業務をこなしていた。しかしGusは社交不安障害であり、トイレの場所を人に聞くことが大の苦手だった。彼の社会生活と名誉を守るために、手遅れにならないうちにもっとも近いトイレへ連れて行かなければならない。

Gusに立ちはだかるのは同僚達だ。彼らは大きな声で世間話をし、便意に集中するGusを邪魔するだけならず、トイレに行かせまいと企むかのように話しかけてくる。一度捕まってしまうととにかく長話に付き合わされるので、なんとしてでも回避する必要がある。時にフロアの隅に身を寄せ、植物の影に隠れながら、トイレという名の聖域を目指していく。ちなみにゲームオーバーになった際は、大勢の社員の目に晒されながら失禁するという恐ろしいシーンが流れるようなので、どんな手を使ってでも避けたいところだ。

画面には便意の限界を示す「Gastric Gauge(胃ゲージ)」とオフィスでのGusの注目度を示す「Shame-o-Meter(羞恥心メーター)」というふたつのパラメータが表示されている。Gastric Gaugeが高ければ限界に近い“におい”を嗅ぎつけた同僚が「You stink!(くっせーなお前!)」と話しかけてくるなど難易度が高くなる。しかし同僚に話しかけられた際には長話に対して「Shut up!(黙れ!)」「Talk to the Hand!(聞きたくもない!)」と強引に振り切ることが可能。一方、そういった問題のある振る舞いは同僚によって上司に報告されるので、あまりにShame-o-Meterが上昇しすぎると、たちまち会社から解雇されてしまう。ふたつのパラメータをチェックしながら迅速にトイレに辿り着く必要があるというわけだ。

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またトイレを目指す旅の途中は、オナラを出すことも防がなければいけない。道を外れてアロマのようなアイテムを入手すればGusは落ち着きを見せ、Gastric Gaugeの上昇も収まる。中にはハンバーガーやトーストといったアイテムもオフィスに配置されており、こういったアイテムを取得すれば動きが速くなるが、代わりに便意もたまりやすくなる。これらはクセのある特性を持っているので、スピードランで役に立つだろう。

開発を担当しているのはDire Nerd Studios。スタジオは3名のスタッフで構成されており、80年代のオタク文化の表現を目指すべくゲームを開発している。スタッフ3名ともジョークを好んでおり、5ドルをゴールとしたKickstarterでのクラウドファンディングを開始しているというところにも、茶目っ気が感じられるだろう。Kickstarterは100ドルのpledgeをおこなえば特製Tシャツがもらえるようだ。

対応プラットフォームはPC/Macで、2016年内のリリースを予定しているとのこと。