『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ゼロの秘宝』「後編・藍の円盤」先行プレイ感想。ポケモンとシンクロできるマシン、歴代伝説のポケモンとバトルなどワクワクとノスタルジー入り混じる

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ついに配信が目前に迫った『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ゼロの秘宝』「後編・藍の円盤」。既に物語の鍵を握る存在として、伝説のポケモン「テラパゴス」の登場や、19番目のタイプをもったテラスタルの存在が明らかとなっているが、まだまだ分からないことも多い。このたび内容の一部を先行してプレイする機会に恵まれたため、現時点で判明しているコンテンツの内容を紹介していきたい。


『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ゼロの秘宝』は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の有料追加コンテンツ。価格は税込3500円だ。「前編・碧の仮面」(以下、碧の仮面)が現在配信中であり、「後編・藍の円盤」(以下、藍の円盤)が12月14日配信予定となっている。前編と後編でシナリオが連続している構成を特徴としており、前編では「キタカミの里」への林間学校を、後編では姉妹校「ブルーベリー学園」への交換留学を通じて物語が展開。学生であるプレイヤーのさらなる活動を描きつつ、ポケモンとの新たな出会いや世界観の掘り下げを行っていく。

なお、「藍の円盤」は『ポケモンS・V』をクリアせずとも遊ぶことは可能だが、シナリオすべてを堪能するには『ポケモンS・V』のクリアと「碧の仮面」のシナリオクリアが必須となることに注意して欲しい。

広大なドーム内の散策や学生四天王との激戦


今回の試遊においてまず体験できたことは、「テラリウムドームの簡単な散策」と「ブルベリーグ四天王」とのバトルだ。「藍の円盤」における舞台の1つ「ブルーベリー学園」は、海に設立された最新の教育機関であり、校舎の大部分が海中にあること、そしてポケモンバトル、なかでもダブルバトルの教育に力を入れた校風を大きな特徴としている。「テラリウムドーム」はこの海中学園とも形容できる、ブルーベリー学園の数ある施設の1つとなっている。DLCの前編である「碧の仮面」が桃太郎伝説を物語のモチーフの1つとしているようにみえたことを思い返せば、こちらは浦島太郎物語における龍宮城ではないかと、個人的には思えてくる。「ブルベリーグ四天王」はそうした学園における4人のトップトレーナーたちであり、生徒たちの憧れの存在になっているとのことだ。

「テラリウムドーム」とはポケモンが過ごしやすい環境を人工的に整備している海中庭園である。強いトレーナーを育成する環境を強化する、という目的を通じて作られたそうだ。円形のドーム内はまるでピザのように4つのエリアで区切られており、それぞれに異なる自然環境やそれに適応したポケモンたちが生息している。各エリアが違った“味”を見せている。

エリア内はシームレスに移動可能だ。現実のサバンナを思い起こさせるサバンナエリアがある一方で、山々がうず高くそびえる山岳地帯を再現したキャニオンエリアがある。思わず身震いしてしまう極地をイメージしたポーラエリアの隣に、南国風のコーストエリアがあるというのは奇妙であり興味深い。ドームには時間経過によって切り替わる昼夜の概念も存在し、天候も変化する。環境が変われば当然、フィールドで顔を見せるポケモンたちも異なってくる。はたしてドーム内の生態系はどうなっているのやら。これをどのように維持しているのか気になって仕方がない。

また、ドーム内には白い立方体のブロックで構成されたオブジェクトが点在している。教育施設もあれば、公園のような場所もある。ブロックを柵のように使っていることも確認できた。建造物が放つ輝きは非常に無機質で、同時にフューチャリズムを感じさせる。本編の舞台であるパルデア地方が過去と現在、もしくは未来と現在が交わる場所であったことを考慮すれば、「テラリウムドーム」は原始的な環境と未来的な様相が混在する、パルデア地方の縮小版と言えるかもしれない。


散策を通じた「テラリウムドーム」に対する筆者の簡単な印象は、「懐かしい」と呼べるものだった。というのも、複数の異なる環境が1つのフィールドにパッケージングされているエリアは、過去作にも「サファリゾーン」という形で何度か登場していたからだ。サファリゾーンには探索に対し制限時間が課せられていたが、今回はそうではない。悠々自適に広大な庭園を駆け回ることができた。広さは新規エリアとして申し分なく、体感としては「碧の仮面」における「キタカミの里」と同程度には広さと密度を感じられた。特徴的な地形もところどころ隠されており、探索のしがいがある。

また、フィールドの各地では歴代『ポケットモンスター』シリーズのパートナーポケモン(ゲーム開始時に最初に選べる3匹のポケモン)たちが全員野生のポケモンとして登場している。歴代のパートナーポケモンたちとは、ゲームを進めることで出会うことができるようになるという。彼らが野生のポケモンとして生活する姿は非常に新鮮で興味がそそられるとともに、製品版ではぜひともすべてゲットしたいものだ。

散策を済ませたら「ブルベリーグ四天王」に挑戦だ。今回挑戦することになったのはネリネ。寡黙で冷静であり、時間や効率にとても厳しいが、非常に仲間想いの人物でもある。四天王への挑戦は『ポケモン S・V』のジム戦と同様、2段階に分かれており、「四天王チャレンジ」と「ポケモンバトル」で構成されている。ネリネの場合は四天王チャレンジとして、フライトアクションミニゲームに挑戦することになった。相棒の伝説のポケモンであるコライドン/ミライドンに搭乗し、制限時間内に空中に浮かぶリングをすべて通過すればクリアとなる。リングをよく見るとコイルが電磁力を使って作っているのが分かる。世界観に沿った良いデザインである。

ミニゲーム自体は特に難しくはないのだが、操作方法に関して、一般的なフライトアクションゲームとは異なり、スティックを前に倒すと上昇、後ろに向けると下降する仕組みになっていたのだから驚いた。これはそもそも同ジャンルに触れたことがない人が直感的に操作するためのデザインなのだろう。改めて本作のターゲット層を体感した一幕であった。

ちなみに、ネリネのチャレンジ中では相棒のコライドン/ミライドンが空中を滑空ではなく、「ひこう」することができるようになる。この「ひこう」能力はさらにゲームを進行することで恒久的にアンロックできるようだ。


「四天王チャレンジ」をクリアしたらネリネに挑戦だ。戦ってみた筆者の印象としては、強い。本当に強い。先述したようにブルーベリー学園はダブルバトルに力を入れた校風となっており、例に漏れずネリネとはダブルバトルで戦うことになるが、その戦術は極めて実戦的であり、かつて筆者が通信対戦に勤しんでいた頃を思い出す内容だった。一線を退いた私にポケモンバトルの面白さを改めて体感させてくれる、そんなバトルがそこにあった。ほかの四天王戦も楽しみである。具体的にネリネがどのようなポケモンを繰り出し、どのような戦術を展開するのかは、ぜひ製品版で確かめてほしい。

なお、テラリウムドーム内にいるトレーナーとはすべてダブルバトルで戦うことになる(もちろん、『ポケモン S・V』や「碧の仮面」に引き続き、強敵トレーナーもいる)。筆者としては「藍の円盤」の配信に向け、ダブルバトル用のパーティを構築しておくことを強くオススメしたい。バトル体験がより面白くなること間違いなしだ。

メインシナリオ以外にもコンテンツ盛り沢山


次に体験することができたのはリーグ部の部室の見学や、課外活動「ブルレク」、そしてシンクロマシンといったメインシナリオ以外の追加要素である。ブルーベリー学園にはブルベリーグと呼ばれる、生徒同士でポケモンバトルの強さをランク付けする制度があり、そこに参加しているトレーナーたちでポケモンバトルを鍛え合う部活「リーグ部」がある。リーグ部では学園の専用通貨であるBP(ブルーベリーポイント)を使うことにより、「特別講師」という形でパルデア地方にいるトレーナーたちを部室に招き、対戦や会話を楽しむことができる。コミュニケーションを重ねることでポケモン交換を持ちかけてくれることもあるようだ。さらに部室にあるパソコンを通じ学園内の他の部活にBPを寄付することで、写真撮影用の新しいフォトフレームの追加や、ボールの投げ方の変更といった既存機能の追加と変更もできる。

なかでも美術部に寄付することで可能な部室の模様替えは、空間内の雰囲気がガラッと変わるので面白い。選択したテーマに沿って内装が一新される仕組みになっており、バトルの戦術がメモされたホワイトボードなどが壁にかかっている、ザ・運動部な部室もあれば、アニメに出てくる悪の組織のような部室にもできる。カワイイ系もある。テーマに応じて部室内に居るトレーナーやポケモンも異なるため、すべて試してみたいところだ。


そんなリーグ部で使用するBP(ブルーベリーポイント)を稼ぐための仕組みが「ブルーベリー・スペシャル・レクリエーション」略して「ブルレク」である。内容としては「ポケモンを◯匹つかまえる」「□□な場所にいるポケモンを撮影する」といったミッション形式を採用している。なかにはドーム内に隠れたメタモンをみんなで探す、などマルチプレイで楽しめる課題もあるという。これらをクリアすることでBPを貯めることができる。課題はクリアしたそばから更新されるため、ブルレクを遊びつづけてBPを貯めつづけることも可能だ。


「ポケモンとシンクロできる」というシンクロマシンは、簡単に言うとポケモンの目線からレッツゴーができるようになる道具だ。シンクロするポケモンの種類によって操作感が異なることを特徴としており、大きなポケモンはゆったりと、小さなポケモンは素早く移動できる。飛んでいるポケモンは空中を移動できる。シンクロマシンはマルチプレイでも使用できるため、今までのゲーム体験とは異なる視点から、友達との交流を楽しめるだろう。筆者は「藍の円盤」で初登場するポケモン「ブリジュラス」にシンクロしてして遊んでみた。のしっのしっと大地を闊歩するブリジュラスを、近くでまじまじと観察できるのが良い。「橋っぽさ」がよく分かる。


最後に紹介するのは「おやつおやじ」だ。これはシナリオクリア後に解禁されるコンテンツであり、これまでのシリーズに登場した、一部の伝説のポケモンたちに出会うきっかけを与えてくれる人物である。おやつおやじに話しかけると、伝説のポケモンのおやつ、そしておやつの対象となる伝説のポケモンたちがいる場所のヒントをくれる。おやつおやじのヒントをたよりに、おやつにおびき寄せられた、パルデア地方のどこかにいる伝説のポケモンを探し出すというコンテンツになっている。探し出した伝説のポケモンはバトルを通じてゲットすることが可能。バトル中には過去作のBGMも流れるため、謎解きだけでなく、ちょっとしたノスタルジーにも浸ることができるだろう。おやつを与えられる「伝説のポケモン」とは、ブルーベリー学園で行われる課外活動「ブルレク」をクリアしていくことで出会うことができるようになる。なお、同じ伝説のポケモンは1匹までしかゲットできないので注意してほしい。

今回の試遊において体験できた内容は以上となる。ワクワクとノスタルジーが入り交じる広大なテラリウムドーム探索、高難易度なダブルバトルを楽しめるブルベリーグ四天王戦、そしてリーグ部やおやつおやじなど、「藍の円盤」では「碧の仮面」以上のコンテンツボリュームが期待できそうだ。そして気になるのはメインシナリオの展開である。ブルーベリー学園ではいったいどのような物語がプレイヤーを待ち受けているのだろうか。伝説のポケモン「テラパゴス」と「テラスタル」の関係はいかに。配信日が待ち遠しい限りだ。

有料追加コンテンツ『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ゼロの秘宝』は現在、「前編・碧の仮面」が配信中。「後編・藍の円盤」は12月14日配信予定である。

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※画面は開発中のものです。

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