株式会社ポケモンは8月13日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』（以下、ポケモンSV）の大型DLC「ゼロの秘宝」の新たな情報を発表した。新情報は「ゼロの秘宝」の「後編・藍の円盤」の情報が中心となっており、新たな技や、新たなポケモンが公開される中、19種類目となる新たなテラスタイプも発表されている。
『ポケモンSV』の大型DLC「ゼロの秘宝」は、「前編・碧の仮面」と「後編・藍の円盤」から構成される、『ポケモンSV』の大型DLCだ。「前編・碧の仮面」ではキタカミの里へ林間学校に参加し、「後編・藍の円盤」ではブルーベリー学園に交換留学する、パルデア地方を飛び出した新たな物語が描かれる。なお、「前編・碧の仮面」は9月13日配信予定、「後編・藍の円盤」は、2023年冬に配信予定だ。
本作は、先日ポケモン公式YouTubeチャンネルにて放送された「Pokémon Presents 2023.8.8」で新情報が発表されたばかり（関連記事）。そんな中、ポケモン関連作品のさまざまな世界大会がおこなわれるイベント「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023」にて、さらに「後編・藍の円盤」のいくつかの新情報を含めたトレイラーが発表された。
大型DLC「ゼロの秘宝」の新発表で、19種類目のテラスタイプが発表された。これまでのテラスタイプは、ほのお、みず、くさなど、ポケモンの各タイプのもので全18種類。その18種類に新たな1種類が追加されることとなった。19種類目のテラスタイプについて、詳細は明らかになっていないものの、新たなテラスタイプのアイコンは、六角形が7つ組み合わさった、カメの甲羅のような形状となっている。
このアイコンは、「後編・藍の円盤」に伝説のポケモンとして登場するテラパゴス（テラスタルフォルム）の模様によく似ている。発表によると19種類目のテラスタイプは、「後編・藍の円盤」から登場するテラスタイプであるそうで、テラパゴス（テラスタルフォルム）と何らかの関係がある可能性がありそうだ。なお、今回公開された映像では、ドラゴン・こおりタイプのポケモンであるセグレイブに19種類目のテラスタイプが備わっている。19種類目のテラスタイプは、いろいろなポケモンに付与することができるのかもしれない。
ほかにも、新たに登場するポケモンであるタケルライコとテツノカシラについても発表された。タケルライコは、でんき・ドラゴンタイプのポケモンであり、特性にこだいかっせいを備えている。さらに、新技「じんらい」を覚えるという。じんらいは、相手が攻撃技を選択しているときに先に攻撃ができるでんきタイプの特殊技。ただし、相手が攻撃技を使用していないときは失敗するそうだ。
一方、テツノカシラは『ポケモン バイオレット』に登場。はがね・エスパータイプのポケモンであり、特性にクォークチャージを備えている。テツノカシラは、タケルライコとは違った新技「タキオンカッター」を覚えるそうだ。タキオンカッターは、2回連続で必中攻撃を与えるはがねタイプの特殊技。特徴的なS字型に発光するツノから、エネルギーを飛ばして攻撃するという。
なお、タケルライコとテツノカシラは、各バージョンの「後編・藍の円盤」のイベントで出会うことができるとのこと。新たなパラドックスポケモンということで、物語にも関係してくる可能性がありそうだ。
さらに、これまでの『ポケットモンスター』シリーズで主人公の最初のパートナーとなった、いわゆる“御三家”と呼ばれるポケモンたちも「後編・藍の円盤」にて登場するそうだ。本稿執筆時点で、御三家に数えられる一部ポケモンは、ゲーム内で開催される「最強レイド」で捕まえることができた。しかし、フシギバナなどをはじめ、まだ最強レイドに登場していない御三家も多かったため、まだ登場していない御三家に思い入れのあるプレイヤーには喜ばしい情報だろう。
ほかにも、「後編・藍の円盤」から登場する新技も発表。かくとうタイプの物理技「はやてがえし」は、先制技を繰り出そうとした相手に、先手を取って攻撃ができる技だ。さらに、必ず相手をひるませることができるものの、相手が先制技でなければ失敗してしまうという。そして、発表されたもうひとつの新技「サイコノイズ」は、エスパータイプの特殊技。ダメージを与えた上に、相手のポケモンが技や特性、道具で回復できない状態にする効果を持つ技である。いずれもポケモンバトルで活躍が大いに期待できそうな技だ。新しい技は次々と登場するそうなので、次の発表にも期待したい。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、Nintendo Switch向けに発売中。大型DLC「ゼロの秘宝」は、「前編・碧の仮面」が9月13日配信予定。「後編・藍の円盤」は、2023年冬配信予定だ。
