「Steamウィンターセール 2022」でおすすめしたい、“癒やしゲー”8選。癒やしの種類は多種多様

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現在Steamにて、ウィンターセールが開催中だ。3万2300本以上のゲームがセール対象となっている。セール期間は、日本時間で2023年1月6日午前3時まで。本セールはサマーセールと並んで、Steamでもっとも大きいセールのひとつである。

今年は戦争やインフレなどストレスがたまる出来事も多かったということで、今回はAUTOMATONライター陣が「癒やされたゲーム」を8本ピックした。“癒やされ”の種類は人それぞれ異なるが、なんらかのリラクゼーションを感じたということだろう。年末年始の慰労のお供となれば幸いである。

Fresh Start Cleaning Simulator


808円(1010円、20%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク

『Fresh Start Cleaning Simulator』は一人称視点のお掃除ゲームだ。自然を脅かすゴミや火事などに、放水と吸引という2つの力をもつガジェットで対処する。掃除中に得たアイテムで、ステージ内の壊れた施設を直すこともできる。環境保全を行いながらステージを進めていくゲームである。掃除を進めることで、ガジェットをアップグレードすることもできる。シンプルで分かりやすいゲームプレイにより、時間を忘れて集中しやすいデザインとなっている。

本作にはかわいらしい動物が多数登場する。家が壊れた、水が欲しいといった彼らの要望に応えていけば、かわいらしいアクションを返してくれる。要望に応えるためには、ゴミに埋もれたアイテムを探す必要があるなど、一筋縄ではいかないことも。そうした課題を乗り越え、動物たちの喜ぶ姿を見られた時はきっと癒しのひと時となるだろう。課題をこなすと動物たちの姿が変わることもあり、必見だ。

時間や悩みを忘れ掃除に熱中し、かわいい動物に癒される。そんな本作は年末年始の忙しさを忘れさせてくれるかもしれない。家の大掃除に疲れたら、本作で自然の大掃除に挑んでみてはいかがだろうか。
By. Masayuki Kusano


Stone Story RPG


1640円(2050円、20%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク

『Stone Story RPG』は早期アクセス配信中の、いわば“半自動RPG”だ。本作の特徴的なグラフィックは、アスキーアートのごとく文字だけで構築されている。主人公となるのは、テキストで描いた棒人間だ。プレイヤーが主人公を各エリアに送り込めば、自動的に探索や戦闘をこなしてくれる。そのため、プレイヤーは基本的に主人公の装備を吟味して送り出し、冒険を見守るのみとなる。冒険中にプレイヤーが能動的に操作するのはスキル発動や、怪しい所を発見した時にクリックするといった場面くらいになる。

勝手に冒険させて、ぼーっと眺める。こちらが別のゲームを遊んでいても棒人間は文句ひとついわず、アイテムを集めたり敵を倒したりしてくれる。また、本作はゲーム内に独自スクリプト機能を使って高度な自動化が可能。そうなればいちいち主動でエリアに送り込む必要もなくなり、“ほとんど自動RPG”となる。

そんな棒人間のちょこまかとした冒険が、眺めていて飽きないのだ。本作のグラフィックはテキストで構築されているにもかかわらず、かなりこまかくアニメーションする。そうした動きを見ているだけでも、テラリウムを眺めるような、自作のコースにミニカーを走らせるような満足感がある。また、サウンドデザインやBGMもやたら奥行きがあり、普段から聞いていたくなるような秀逸さだ。放置ゲームとしても楽しめる上に、高い芸術点のために、見ていて心が整っていく。冬の夜のまったりタイムなどに向いた作品だろう。
by. Seiji Narita


Please Fix The Road


757円(1010円、25%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク

『Please Fix The Road』は、道路つなぎアドベンチャーゲームだ。厳密にいえば、道路修復パズルゲームか。プレイヤーは、道端に敷かれているのに、配置の問題で機能しない道路を修復する。ターン数はあらかじめ決まっており、さらにできる行動も限られている。たとえば1ターン目はエリアの交換ができ、2ターン目はどこかのエリアを爆破でき、3ターン目はエリアの回転ができるといった次第。ようするに、限られた手数でうまいこと道路の配置換えをするのである。

アイデア自体はよくあるパズルなのだが、本作はビジュアル・サウンド・演出が素晴らしい。本作ではミニチュアのおもちゃ風ビジュアルを採用。フィールドは季節や地方感あふれており、単純に見た目がかわいい。ステージをクリアした際には、開通した道路を車が走り爆破したり、エリアが“ひっくり返されるような”演出があり、こちらも非常に気持ちいい。といっても、言葉にしても伝わりづらいかもしれないが、とにかくグラフィックと演出がかわいいのである。音楽もやたら洒落ており、疲れた時にじっくり考えながら癒やされながら遊ぶのにぴったりだ。

ただし、パズルは中盤から難易度が猛烈に上がっていき、見た目はかわいらしいのに難易度は地獄みたいな様相を呈している。とはいえ、ステージは160と多く、序盤だけでもまったり遊べる。年末に小洒落たパズルでキメたい方にはシンプルにおすすめしたい。


Lake


1230円(2050円、40%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク

『Lake』は郵便配達ゲームだ。昔住んでいた郊外に帰ってきた主人公が、2週間という決まった生活の中で、配達を中心とした生活を送る。開けたマップが用意されており、徒歩や車を使って移動。郵便配達を進めることを介して、故郷の変化や旧知の人と交流を進めていく。

どのように過ごすかはプレイヤー次第。延々とドライブするもよし、丁寧に配達やお願いを進めるもよし。人との出会いの中で絆を育むもよし。特に魅力なのは、美しく表現された郊外だ。自然豊かで美しい一方で、良い塩梅で生活も表現されており、なかなか没入感が高い。“そこにいる”感覚は深めに味わえる。ゲームの展開としては大きな起伏はない。ドライブして、指定の場所にたどり着いて、ドライブして、一日が終わるその連続。いわゆるお使いゲームではあるが、世界の空気感の美しさや、ゲームを通じてののんびりとした雰囲気は、リラクゼーション効果高め。年末のちょっとした小旅行として、オレゴン州の田舎に行ってみるのもいいだろう。お値段もちょうどお値ごろである。
by. Ayuo Kawase


Insaniquarium Deluxe


99円(498円、80%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク

『Insaniquarium Deluxe』は、育成シミュレーションゲームだ。グッピーなどさまざまな水生生物を飼育し、たまに水槽にお邪魔するエイリアンをレーザーで撃退しながら、金を集めていくのが主な流れだ。また、アドベンチャーモードのほかに、「Virtual Tank」モードが搭載されている。こちらでは魚が餓死する心配がなく、エイリアンの襲撃も発生しない。泳ぎ回る魚を安心して眺められる、癒しのひと時が楽しめる作りとなっている。なお、なぜ本作の水生生物は金品類を産むのか、なぜプレイヤーの水槽に邪悪なエイリアンが襲来するのかは謎である。

ステージを進んでいくと、ギチギチの水槽をものともせず楽しげに泳ぎ回る魚たちと、画面いっぱいの金品類が拝めるだろう。にぎやかな水槽とサウンドエフェクトはもちろん、ほどよい作業感もストレス発散の一助となる。『Insaniquarium Deluxe』の初期リリースから15年以上経つが、育成シミュレーターでありながらクリッカー系作品を彷彿とさせるゲーム体験は、シンプルでレトロチックな楽しさをもたらしてくれるだろう。


DemonCrawl


760円(1520円、50%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク

『DemonCrawl』は、ローグライク・マインスイーパーだ。「ローグライク・マインスイーパー」の名の通り、死なずにフィールドのマスを全部開けるのが目的だ。本作と本家『マインスイーパー』の違いとしては、地雷の代わりにモンスターが登場し、プレイヤーがミスをした場合、問答無用で即死することは無い(状況によっては死ぬこともあるが)。ランダムで登場するNPCやアイテム、さまざまな効果を発揮できるマスタリースキルもマインスイーピングの一助となる。また、アリーナモードでは、『マインスイーパー』のオンライン対戦も楽しめる。ただの『マインスイーパー』じゃない、一風変わったゲーム体験をもたらしてくれるだろう。

また、ストーリーモードのカジュアル難易度や、純粋に『マインスイーパー』が楽しめる「クラシックモード」では、盤面配置のオプションも搭載されている。これにより『マインスイーパー』でお馴染みの、最後で二択を外して死ぬパターンを無くせるのもうれしい。年の瀬は『DemonCrawl』がもたらす、懐かしくも新しい、ローグライクなマインスイーピングを体験してみてはどうだろうか。
by. Chen Lichun


Call of the Wild: The Angler


2039円(3090円、34%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク

『Call of the Wild: The Angler』は、オープンワールドで釣りをおこなうフィッシングゲームだ。Expansive Worldsが開発を担当しており、同スタジオが手がけた狩猟ゲーム『theHunter: Call of the Wild』同様に、自然豊かなフィールドを探索ができる。そして、見つけた水場で釣りをすることができる。

本作は8月31日のリリース以降、精力的にアップデートが重ねられている。リリース当初はやることが少なかったものの、アップデートによってミッションや、伝説の魚なるやりこみ的な魚も登場。本作の肝である釣り要素に関しては、今後も内容が充実していくことだろう。

本作の特徴の1つとして挙げられるのが、オープンワールドだ。どの水域でどんな魚が釣れるのか、地図上の水場へ実際に足を運んで釣ってみるのは楽しい。ちょっとした水場に思わぬ大物が潜んでいる場合もあり、未知との遭遇にワクワクさせられる。そして、足を運ぶ途中にさまざまな美しい風景も楽しめる。あえてBGMを消して、環境音だけでゲームをプレイするのも臨場感が得られて乙なものだ。

12月15日には、待望の新マップのノルウェー保護区がDLCとしてリリースされた。こちらは、2023年1月5日まで無料で入手できる。忙しさから開放された年末年始、ノルウェーの大自然の中で、ゆったりと時間を費やして釣りを楽しんでほしい。
by. Koutaro Sato


Melatonin


1530円(1700円、10%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク

大型タイトルの『MEGA39’S+』や『EZ2ON』に続いて小粒な『Metal: Hellsinger』と『Trombone Champ』と、今年はなかなかにSteamの音楽ゲームが豊作だった年と言えるだろう。そしてそんな2022年の締めに登場した音楽ゲームがこちらの『Melatonin』だ。

Melatoninは、チルでファンシーな『リズム天国』だ。チルなのはサウンドトラックで、ファンシーなのはアートスタイル。そしてゲームプレイは完全に『リズム天国』である。レベルデザインもほぼ『リズム天国』を踏襲したものとなっており、チャプターごとに4つのミニゲームステージが用意されていて、最後にリミックスステージという形になる。独特なのはまずトラックで、どれもボーカル無しの現代的な電子音楽で、テーマである「夢」に対応してBPM低めのチルアウトに揃えられている。またゲームプレイ面ではほぼ全てのステージがオンビート/オフビート系のリズムに終始しており三連符や拍子変化のような複雑なリズムは登場しないが、その代わりに判定は『リズム天国』よりもやや厳しく感じられた。

『リズム天国』シリーズは「音楽に合わせてノリノリでボタンを押す」という音楽ゲームの原始的な楽しさを、音楽ゲーム特有の修行的な要素を廃した上でうまくキャプチャーしたシリーズだと思っており、それを踏襲した『Melatonin』もカジュアルに音楽ゲームを最大限楽しめる作品となっている。控えめな難易度にトラックの全体的な雰囲気も合わさり、まさに「癒やし」にふさわしいタイトルと言えるだろう。
By Mizuki Kashiwagi

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