高速決着カードゲーム『MARVEL SNAP』新モード「Draft Mode」先行プレイ感想。開発期間1年半のとっておきコンテンツ、意外にも初心者向けかも

本モードではあらかじめ用意したデッキを使用するのではなく、提示された中から選んだカードで、デッキを即興で組み上げて戦う。

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基本プレイ無料の対戦カードゲーム『MARVEL SNAP(マーベル・スナップ)』に、新プレイモード「Draft Mode」が実装される。日本時間の8月25日午前5時から9月8日午前3時59分までの期間限定開催となる。

モード名に“Draft”とついていることからもわかるように、本モードではあらかじめ用意したデッキを使用するのではなく、提示された中から選んだカードで、デッキを即興で組み上げて戦う。

これだけ聞くと、知識がなければ遊べない難しいモードだと捉えてしまいそうだが、先行プレイする機会をいただいた筆者は、むしろ本作未プレイの方や、初心者こそ遊ぶべきモードだと感じた。本稿では先行プレイの内容を元に、「Draft Mode」がどのようなモードであるかをお届けする。

なお、先行プレイでは開発中のビルドを使用しており、正式実装では内容が変更されている可能性があることにご留意いただきたい。

『MARVEL SNAP』ってどんなゲーム?1試合3分の超速DCG

そもそも『MARVEL SNAP』がどんなゲームかあまり知らない方に向けて、ゲーム本編の説明をさせていただこう。『MARVEL SNAP』は漫画、映画でおなじみ「マーベル」作品をテーマとするオンライン対戦カードゲームだ。

ほかのDCGと異なりカード同士が直接戦うのではなく、フィールド上の3つの陣地(ロケーション)にカードを配置して、カードのパワーをくらべ合うことで競う。合計パワーが高い方がそのロケーションを獲得し、より多くのロケーションを得た方が勝ちのシンプルなルールだ。

一試合が非常に早く決着するのも特徴のひとつだ。必ず一定のターン数(通常6ターン)で決着するため、平均試合時間が3分程度と非常にコンパクトに試合が決着する。カードゲームにありがちな、コントロールデッキ同士が当たってダラダラと不毛な長期戦をしなければならない、といった現象が本作では起こらないわけだ。

それでいて、ダイナミックなカード効果と、毎試合変化するロケーションごとの特殊効果により、最終ターンまでどう決着するかわからないスリリングな試合展開になるのが本作の魅力といえよう。激しいランダム要素をデッキの戦略性で乗りこなす、それが『MARVEL SNAP』なのだ。今回実装される「Draft Mode」も、本作の特徴である高いランダム性と、その中でも発揮される戦略性を存分に感じられるモードとなっている。

スターターとオーグメントで自分だけの最強デッキを構築

「Draft Mode」は、カードをピックしてデッキを作成するところから始まる。デッキ構築において重要なのが、「スターター」の選択だ。スターターとは、デッキ構築の最初に選択するカード3枚のセットのことで、特定のシナジーや、デッキのアーキタイプに関連するカードがひとまとまりになっている。

たとえば「破壊」スターターには、自陣のカードを破壊する効果を持つ「ヴェノム」や「カーネイジ」、破壊された際に効果を発揮する「デッドプール」「ウルヴァリン」といったカードが含まれている。スターターを何にするかで、デッキのおおよその方向性が決まると考えてもらってよい。スターターは70~80セット用意されており、カードの横展開が得意な「スウォーム」、カードの移動をトリガーとする効果が豊富な「移動」など、さまざまなデッキタイプを試すことが可能だ。

スターター選択後は、提示される3枚のカードの中から1枚選ぶ工程を7回繰り返して、計10枚のデッキを作成する。提示されるカードには効果に応じてレア度が設定されていて、強力なカードほどレア度が高く出現しにくい。

また、提示されるカードには本モード独自の効果「オーグメント」がつくことがある。これはカード自体の効果とは別に付与される特殊効果だ。「ゲーム開始時必ず手札に来る」効果や「カードをプレイした際にロケーションの効果を書き換える」効果など、通常であればカード1枚分に相当する効果をノーリスクで付与できるため、組み合わせによっては1枚でとんでもないバリューをたたき出すことができる。デッキ構築の際はオーグメントにも注目したい。

デッキの構築が終わったら、いよいよ対戦だ。「Draft Mode」では、同じようにデッキを作成したプレイヤーとのPvP対戦を行う。大体同じくらいの強さを持つプレイヤーとマッチするようになっているため、本作の経験が浅い初心者でも安心してほしい。

対戦は作成したデッキで2敗するか、それまでに5勝するまで挑戦可能となっている。試合後には勝敗に関わらず、追加でカードを獲得したり、所持しているカードにオーグメントを付けたりといったデッキ強化が可能で、どんどんデッキを強化しながら、5勝を目指すのだ。

また、2敗した場合でも「リスポーントークン」というアイテムを支払うことで、ライフを1回復して今のデッキで再挑戦することが可能だ。自信のあるデッキが組めたらコンティニューしてでも5勝を目指してみるのも良いだろう。「Draft Mode」に挑戦するには入場券が必要となるが、5勝した際は報酬で入場権が戻ってくるので、勝ち続ければ実質無料で、無限に資産を増やすことも可能。なんとも夢のあるゲームモードとなっている。

誰もがドラフト1年生。初心者こそドラフトをやるべし

ここまで「Draft Mode」のルールについて説明した。ここからはなぜ本モードが初心者におすすめなのかをご紹介しよう。まずはなんといっても、カード資産0でもいろいろなデッキが試せる点だろう。実は『MARVEL SNAP』はほかのDCGと異なり、カードパックを剥いてカードを入手する形式が主ではない。やや複雑なシステムなので細かい説明は省くが、ある程度のまとまった初期投資さえあれば戦えるデッキを組めるほかのDCGと比べると、どうしてもカードを揃えるのに時間がかかってしまうのだ。「Draft Mode」では未入手のカードも使用可能で、すぐにいろいろなデッキタイプで遊べるのが初心者にとってはうれしいところだ。

勝利報酬のウマさも初心者にうれしい要素だ。「Draft Mode」では2勝以上の勝利報酬として、クレジットというゲーム内通貨を、少額ではあるが入手できる。このクレジットはプレイヤーのコレクションレベルを上げて、新しいカードを入手するのに使われるのだが、入手手段が限られていて、ストアで購入するか、毎日コツコツプレイして貯めるしかない。これがカードを揃えるのに時間がかかる要因のひとつなのだが、「Draft Mode」では勝ち続けることで理論上は無限にクレジットを稼ぐことが可能なのだ。

そううまくはいかない、結局初心者は経験者に蹂躙されて終わりだろう、とお考えの方もいるだろう。実際、『MARVEL SNAP』はお互いが同時にカードを出すゲームの性質上、ほかのカードゲームよりも「予測」の重要性が高く、セオリーやカードの効果をより多く知る経験者の方が圧倒的に有利だ。だが、こと「Draft Mode」に関しては、この経験の差が影響しにくいのでは、と筆者は考えている。

理由は単純で、予測のしようがないからだ。ドラフトによりどんなカードがデッキに入っているかにランダム要素が絡むのに加えて、通常ルールと異なり、デッキ内に同名のカードを2枚以上入れられるので、これまでのセオリーが通用しない。

さらに予想を困難にさせるのがオーグメントの存在だ。オーグメント付きのカードはとにかく強力で、1枚でカード2枚分以上の仕事をすることもよくある。実際に筆者は先行プレイ中に、「ハルク(6コストパワー14のバニラカード)」がオーグメントの効果で移動して分裂し、思わぬ高打点を出されて試合に負ける経験をしている。いい意味で予想が意味をなさないことで、相対的に初心者と経験者の力の差が埋まって、意外と勝ちやすくなっていると言えよう。

以上、「Draft Mode」をプレイした感想をお届けした。『MARVEL SNAP』経験者には新しい遊びを提供しつつ、未経験者が遊んでも面白く、楽しみながらカード資産を増やせるので、本モードを機に『MARVEL SNAP』を遊び始めてみるのもおすすめだ。まったく新しいゲームモードとして、多くの方に体験してみてほしい。

開発者の方曰く、本モードの開発には1年半以上かかり、かなり苦労もされたとのこと。個人的感想としては、期間限定にするのはもったいない、今すぐにでも常設コンテンツ化してほしいレベルでおもしろかったので、今後の展開にも期待したいところだ。

『MARVEL SNAP』は、PC/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。「Draft Mode」は日本時間の8月25日午前5時から9月8日(火)午前3時59分までの期間限定で開催されている。

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Junichi Matsui
Junichi Matsui

『風来のシレン』『アンリミテッド:サガ』『Dwarf Fortress』を人生の師とする雑食ゲーマーです。

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