Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。456目です。台風シーズン。
好みのネタを手に収めがち
今週は『寿司王 -sushi ou-』を少しプレイ。寿司を使った麻雀風ゲームで、オンライン対戦にも対応。25種類各4貫の寿司ネタが収録され、計10貫で役を作ることを目指す。基本的に同じ種類2貫を5組集めるかたちとなり、ネタの取り合わせによってさまざまな役が成立。たとえばマグロ系やエビ系のネタを集めたり、握りや海苔巻き系で揃えたり。この辺りはドンジャラに近いといえそう。ドラにあたるおすすめネタも毎局指定される。
本作は持ち点をお金に見立てた要素が特徴で、サイドメニューを購入可能。数巡だけ特定のネタを引ける茶碗蒸しなどのほか、マグロやサーモンを炙れるバーナーもあり、炙ったネタで構成される役を狙う際に役立つ。炙られたネタ自体も基本収録されていて、手持ちのネタをそれに変化させられるというのは面白い。ほかにも、リーチした対戦相手に危険なネタは場に出さず、点数を払い食べてしまって放銃の可能性を消すことが可能。ただし食べられる量には上限があり、さらに一定以上高い役が含まれている場合は、食べたネタでも上がられてしまう。ユニークなシステムとしつつ、バランスも考慮されていることがうかがえます。
本作は、それなりに麻雀的な思考を求められながらも、シンプルなルールで誰もが楽しめる作品なのではと感じます。本作は現在Steamにて早期アクセス配信中で、精力的にアップデートが重ねられており、今後の発展が楽しみです。
by. Taijiro Yamanaka
正統進化
今週は、拠点を防衛して戦うハイテンポSTG『救国のスネジンカ:Sentinel Girls2』を遊んでいました。本作は、『溶鉄のマルフーシャ:Sentinel Girls』の続編です。主人公スネジンカは、前作主人公マルフーシャの妹。やってくる敵を銃で倒し、カードを選んで強化していくなど、基本的な流れは前作と同じです。システム面では、前作で使い捨てだったアイテムがクールダウン性に変化し、一部ステータスが刷新。グラフィックや演出も強化されています。どうしようもない社会と絶望はそのまま、正統進化を遂げた続編といえるでしょう。
前作はテンポの良さやキャラクターなどよく出来た作品であったものの、強いモノはある程度はっきりしており、遊んでいるうちにゲームプレイは固定化されがちでした。本作では、要素の整理によって強い選択肢が増加。ランダム性に選択の幅が加わったことで、強化が楽しくなっていました。また前作といえば社会と少女でしたが、今作では前作より直接的に社会が描写。世界が広がった分、絶望もより深みを増しており、続編への期待にしっかり応えてくれていました。
by. Keiichi Yokoyama
あともう1ランだけ
先日リリースされたインベントリ整理ローグライク『Megaloot』をプレイしていました。ひたすらダンジョンに潜りながら、ランダムに並ぶショップのアイテムをリロールしつつ購入。装備ごとにシナジーを出したりして、キャラクターを強化しながらダンジョンの奥深くへ潜っていくゲームです。キャラクターも10人ほど用意されていて、それぞれで得意な戦術が異なるため、結構遊べそうな予感がしています。
本作は進行度によるアンロック要素などが一切なく、周回で引き継がれるのはプレイヤーの知識のみです。ローグライクの定義としてはかくあるべし、といえばそうではあるのですが、今日では逆に珍しい硬派な仕様に感じます。チュートリアルのたぐいも一切なくダンジョンに放り出されるので、シナジーの効果やステータスの数値の意味など、基本的には試行錯誤しつつ死にながら学んでいくのですがそれが楽しい。操作性やテンポも良好。もくもくとダンジョンに潜って、運よく引いた装備で最強のキャラクターが完成したかと思いきや、最後は運に見放されて数時間の進捗が水の泡になる。そんなローグライクらしいサイクルが楽しめるゲームです。
by. Jun Namba
昔ながらのオープンワールド
『スター・ウォーズ 無法者たち』を遊んでいました。敵の挙動などがちらほら怪しい点などを除けば宣伝通りのゲームといった印象。中でもニックスについては、ゲームの随所で可愛さや交流が押し出されていて持ち味になっています。たとえば街の屋台ではやたらと凝った演出で一緒に食事するシーンがあったり、ミニゲームでもニックスが活躍したりと、プレイヤーの探索次第でいろいろ旅の思い出が作られていくバディムービーっぽさは好きです。
ただ、ゲームプレイでは気になるところもちらほらあります。特に戦闘はステルスを主体にしつつ見つかればTPSでドンパチというサイクルで進みますが、ステルスもTPSも大味。素直にステルスプレイを全うしようとすると敵にひっそりと近づいてステルス格闘の繰り返し。ニックスによる陽動のバリエーションや、見つかってもごまかせる「巧みな話術」アビリティなど細かな工夫はありますが、それでも最新ゲームとして淡泊さを感じます。
また見つかった場合の銃撃戦も“ひと昔前のTPS”といった感じ。たとえば参考にされたという『ゴースト・オブ・ツシマ』では、ステルスに失敗しても剣戟アクションという別の楽しみがありました。このほかUI面では、基本コンパスのみでミニマップやルート誘導がなく探索がしづらい。現代のオープンワールドゲームとして見ると、もうひと押し尖った面白味や遊びやすさがほしいなという感想です。
by. Hideaki Fujiwara
とりあえず金ビルド頼み
今週はSteam『Megaloot』をプレイ。めちゃくちゃ面白い。ただ、理解するのに時間がかかった。広義のローグライクゲームで、オートバトルで敵をひたすら倒し続けていく。戦闘にコマンドなどはなく自動戦闘、かつマップの概念もなく、戦闘してお金を貯めて装備を買って次の戦闘に行くだけ。超シンプル&ミニマル。ただチュートリアルがない影響で、ルール理解にめっちゃ時間かかりました。UIはいろいろ工夫あるのですが、チュートリアルがないから各ボタンが重要か重要じゃないかわからないという。自分的な理解はこんな感じ。
・お金をためて装備を買いまくる
・装備は重ねることでレア度アップさせ強くなり
・装備にはいろんな属性があり、一度につけられる属性に限りがある
・属性揃えてシナジーガンガン起こして強ビルドづくり
・変換(お店のアイテム能力化)は、一時的ドーピング。でもガンガン使おう
ガンガン装備を漁って付け替えていく、ようするにハクスラっぽい遊びのゲーム。前述したように装備に属性があるので、属性でどうシナジーを作っていくかというビルド作りの面白さあり。ただ同じビルドでずっと進めるわけではないので、サブビルドみたいなのをインベントリにキープしていくのが強い印象。って、割と複雑なシステムなので、チュートリアルは用意してくれ~~~と、ある程度理解した後思いました。ただバトルするだけのゲームですが、ルールさえ理解できれば強烈に面白いのでおすすめです。
by. Ayuo Kawase