『Fate/Grand Order』のキリシュタリアに驚く。『In Other Waters』のミニマルな切なさ。『あつ森』のみんなの攻略ペース速くない?今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。229回目です。在宅すると、逆にゲームしづらくなったりしますよね。しないか。

スポンサーリンク

 

死ぬとなぜかワゴンが降ってくる

今週は『Gutwhale』を少しプレイ。臓物に囲まれた謎の施設を下っていくSTGアクションゲームです。部屋にいる敵を銃で殲滅すると床が抜けて、また下の部屋で戦うという流れ。部屋を一定数進むとアップグレードを購入可能です。死ぬと最初からやり直しとなり、ステージ構成がランダムに組み替えられる。特徴的なのは、銃は基本的に1発しか装填できず、また撃った弾を拾ってリロードする必要があること。そのため撃ち損じると完全に無防備で、そのまま敵を避けながら弾拾いしなければならない。狭い部屋に種類の異なる敵が複数いると、厳しい立ち回りを要求される歯ごたえある作品です。

本作の開発者は新型コロナウイルスの影響で会社を解雇され、それから1か月でこの作品を完成させた……というツイートがTLに流れてきたため、見ちゃったからにはと支援目的に購入した次第で。特に期待せずにいたのですが、小粒ながら完成度が高く良い出会いでした。
by. Taijiro Yamanaka

スポンサーリンク

 

「死んだインフルエンサー」というフレーズ

怪死したインフルエンサーが遺したスマホを探り、真相に迫るホラーADV『SIMULACRA 2』(関連記事)。人が快楽を感じる瞬間の1つは「目に入っていたけど意識に上らなかった存在」が具象化されたときです。本作がまさにそれ。現実を模したSNSに流れくる投稿がなんと写実的なことか。投稿される有象無象や、合間の広告のくだらなさ。見れども見ずにいた景色が凄腕の風景画家によって再現されたようです。

ミステリの華といえば「死者の手記」に「秘密の手紙」。探偵のように足で探す必要はなく、すべては遺された端末の中にあります。ここで取るに足らないSNSの投稿は単なる「あるある」ではなく、真相を暴く鍵となるのです。禁断の遺品を暴き、パズルをはめる。どんな優れた作家でもこのゲームの愉悦は再現できません。そしてインフルエンサーたちの造形が怖い。キラキラガール・自称起業家・メンヘラシンガー。全員並べて唾を吐きたい連中ばかり。うわべのイメージで固められた投稿を見ているうちに、賢いプレイヤーは決心するはずです。絶対に化けの皮を剥がしてやると。しかし彼らを断罪したい欲望が湧いたとき、プレイヤーは重要なことを見落としているのかもしれません。イメージは誰しもの目を奪うもの。自信をもって犯人を“見つけた”とき「シミュラクラ」はすでにあなたの背後に迫っているのです。
by. Yuki Kurosawa

 

イマジナリーへんてこ生物。記号が愛おしい。

『In Other Waters』をプレイ。行方不明のパートナーを探しにとある惑星にたどり着いた生物学者エルリー・ヴァスを、AIとしてサポートしていくかたちで探索するゲームです。

プレイして驚いたのが、情報の切り捨て方の潔さ。美しい景色も未知の生物も記号に置き換えられています。遠目から全体を表示しているように見える画面ですが、実はエルリーの周囲のみしか情報が表示されず、視界は狭いです。

マップ上のポイントを指定するとエルリーのコメントが表示され、それを頼りに「場所や生物がどのようなものか」を想像することになります。生物の観察コメントは、見た目や動作を細かく説明するもの。これにより、マップ上で動く円が奇っ怪な生物の生命活動に見えてきます。サンプル採取を進めれば、エルリーによる生物スケッチがアンロック。プレイヤーの脳内でうごめく怪しい生き物とエルリーが見たものの答え合わせができます。

エルリーは、海底の地形や生態系に関する仮説など学者らしいコメントすることもあれば、AI(=プレイヤー)に問いかけたり、ストーリーの展開に合わせて心情を吐露する場面も。エルリーの内面を知っていくうちに作品の世界に引き込まれ、円という記号を違和感なく生き物として見るようになる頃に大きく動く物語。このグラフィックでしか表現できない「切なさ」「儚さ」にハッとさせられました……。
by. Maho Ikemi

 

■■■とはすれ違えた

今週は、ようやく木曜日に配信された『Fate/Grand Order』第2部5章後編「星間都市山脈 オリュンポス 神を撃ち落とす日」を遊んでいました。7つの異聞帯を巡る生存競争も後半戦に入り、シナリオも敵も最大級のスケールで描かれた5章。これまで積み上げられてきたものが形を成し、加えて他のTYPE-MOON作品で明かされたり、言及されてきた設定群が本作でも登場。ストーリーも然ることながら、特に終盤は設定面が興味深い物語でした。

けれど、そうした他の要素すべてを凌駕したのがAチームのリーダー、キリシュタリア・ヴォーダイムという男です。ネタバレになるので具体的なことは一切言えないのですが、彼の望んだとおりのありえないもしもが見てみたい。あのシチュエーションや荒唐無稽なイベントで、どんな表情を見せてくれたのだろうと、思わずにはいられない人物でした。キリシュタリアに限らず、第2部では各章でクリプターたちがしっかり描かれてきましたが、おそらく6章で描かれるベリル・ガットの生き様にも期待したいところです。

土曜日からは『ファイナルファンタジーVII リメイク』を遊んでいて、女装イベントを進めている最中です。オリジナルになかったイベントや細かな作り込みによって、クラウドたちのいる世界が色濃く描かれている点はかなり好感触。あらゆる点で解像度の高まったミッドガルは、歩いているだけでも発見があり、思っていた以上に楽しいです。
by. Keiichi Yokoyama

 

みんなはやくない?

『あつまれ どうぶつの森』で、長かったイースターイベントが本日終了。巷ではとにかく嫌われまくったタマゴでありますが、筆者は逆張りマンという属性もあり、イースターイベントは楽しみまくりました。最終的には無事コンプ。とはいうものの、レシピの入手条件がはっきりしないというのは、結構堪えました。タマゴの出現量をいじった背景を考えても、かなり手探りだったのではないかと。バランスの舵取りは完璧ではなかったですが、本作に非日常を導入する面白いイベントだったのではないかなと。みなさんの攻略が落ち着いた5月末とかに実施されれば、より受け入れられたかもしれません。

というか、SNS見ていると、みなさんの『あつまれ どうぶつの森』攻略速度の速さにビビります。攻略が突き詰められています。スローペースにすすめるのは楽しい反面、「それなりにやってるつもりの自分は全然プレイしてないほうで、このゲームのことをやりこみプレイヤーよりは知らないんだ」と謎の劣等感を抱いたり心中複雑に。一方でイースターイベントは完走できたので、ひとつのやりこみ勲章が得られたという充実感があります。そんなあくせくするゲームではないんだよ、と自分の中では思っているのですが、やはりSNSの波に乗り遅れないと感じてしまいます。とりあえず、これで『FF7R』に移行できると、内心ほっともしています。
by. Minoru Umise

ニュース

Indie Pick

インタビュー

レビュー・インプレ

Devlog