「Black」「Burnout」の元開発者たちが送る物理演算ゴルフゲーム『Dangerous Golf』正式発表、過去作でつちかった破壊表現が唸る


Three Fields Entertainmentは『Dangerous Golf』を正式発表した。Three Fieldsは『Burnout』などを手がけてきたCriterion Gamesの元開発スタッフが中心となって設立したスタジオだ。今作『Dangerous Golf』は、そのCriterionが得意とする破壊表現にフォーカスした”ゴルフゲーム”となる。PlayStation StoreとXbox Store、Steamを通じて、2016年5月の発売が予定されているという。

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『Dangerous Golf』

Three Fields Entertainmentは、2014年にAlex Ward氏やFiona Sperry氏などのCriterion Games創立メンバーを中心に設立されたインディーゲーム開発スタジオだ。今回発表された『Dangerous Golf』は大作へ取り組む前に着手したアーケードスタイルの第1弾タイトルとなる模様で、通常のゴルフゲームとは一線を画す「エクストリーム・ゴルフ」と呼べる内容となっている。

ゲームの舞台となるのは通常のグリーンコースではなく、ガソリンスタンドやホテルのキッチン、宮殿の舞踏室や中世のお城といった4種類のロケーションをベースとする100以上のホール。プレイヤーはパーやバーディを目指すわけでなく、トリックショットや跳弾を決めつつ、ホール内にあるオブジェクトをできる限り破壊してハイスコアを目指す。ゲーム中には”SmashBreaker”と呼ばれるシステムが存在しており、ゴルフボールがヒートアップすることでボールの破壊力が増していく。

かつてのCriterionと言えば、『Burnout』に代表されるレースゲームの開発スタジオというイメージが強く、第1弾タイトルにそういった作品を期待していたファンも多いだろう。ただThree Fieldsによれば、『Dangerous Golf』には『Burnout』のような思考回路と『Black』の破壊要素があるタイトルになるということで、ゴルフゲームながらもCriterionのDNAを継ぐ作品となるようだ。なおAlex Ward氏は、現時点でThree Filedsがまだ小さなインディーデベロッパーであること、そして同作品が成功すればレースゲームにも取り組みたい意向を海外メディアVG247のインタビューを通じて明らかにしている。

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まだThree Fields Entertainmentは、Epic GamesのUnreal Engine 4チームとNvidiaのチームと親密な関係を築きつつゲームを開発しており、PhisyXやApex Destruction、Flexテクノロジーを駆使しつつ、より真の物理に基づいたゲーム体験を目指すことが宣言されている。「数千種類の物理的にシミュレートされた剛体の貴重品がはじけ飛び、粉砕された無価値な骨董品は粉微塵になり、物理的にシミュレートされた液体によって周囲の環境は彩られる」。

なお『Dangerous Golf』はハイスコアを1人で狙うシングルプレイヤーモードだけで無く、オンライン/オフライン双方に対応したターンベース式のマルチプレイヤーモードにも対応しているとのこと。Criterionの過去作の強みを活かしつつ、こざっぱりしたアーケードスタイルでまとめた1本。2016年5月のリリースが待ち遠しいところだ。