虚偽の通報する「Swatting」で米国の青年逮捕 ソニーDDoS攻撃関与を自称した人物か

虚偽の緊急事態を通報し、警察や特殊部隊を出動させることを、海外では特殊部隊SWATと掛けて"Swatting(スワッティング)"と呼ぶ。Swattingは米国を中心に2013年から急増している。一見ビデオゲームとは無関係に見えるが、後述するように2014年からゲームが原因となる、あるいはゲームが関連して発生する事例が後を絶たない。多くの犯人は他人のアカウントを不正使用するなどし、身元の判明を避けているが、やはり逃げ切ることはやはり難しいようだ。米国カリフォルニア州ラスベガスに住む19歳の青年が逮捕された

Brandon Willson容疑者は、ラスベガスのエルプレジデンテ通りに住む19歳の青年である。2014年7月10日、コンピュータを使用してイリノイ州ネーパーヴィルの911センターにアクセスし、とある家屋で殺人事件が起きていると虚偽の通報をした疑いが持たれている。当時、通報を受けたネーパーヴィルの特殊部隊(Special Response Team)は現場に出動したが、それらしき犯罪行為は見当たらず無駄足を踏んだ。

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また検察によれば、Willson容疑者はゲームコンソールをハッキングして2人のプレイヤーの個人情報を不正に取得、あるいは改ざんしようとした疑いも持たれている。ネーパーヴィルに住む被害者に対しては脅迫も行い、銀行情報やソーシャルセキュリティ情報にアクセスして父親を一生借金まみれにすると恫喝していたというのだ。有罪判決を受ければ、最大で懲役5年の刑に処せられると検察側は伝えている。

 


ビデオゲームと「Swatting」

Swattingは2013年から頻発するようになった行為で、その頃は海外セレブがターゲットとされていた。だが2014年に入り、Swattingではなぜかゲームが原因となる、あるいはゲームが関連している事例が後を絶たない。2014年4月には、『Call of Duty』で負けたプレイヤーが腹いせに相手プレイヤーの名を騙り、虚偽の殺人事件の通報で武装警官60人以上を相手プレイヤーの自宅に出動させた。2014年7月には、『Counter-Strike: Global Offencive』のプロプレイヤーが、Twitchで試合の模様を配信中に特殊部隊に拘束されている。同年同月には、同じく『CS:GO』でほかのプレイヤーが同様のSwattingの被害に合っている。

 

 

また同年11月には、開発スタジオBungieにアサルトライフルと爆発物を持った男が押し入ったとの通報が入り、警官とヘリが出動騒ぎとなった。2015年に入っても悪質なSwattingは続いている。GamerGate問題に関連し、1月には女権論者のGrace Lynn氏に対しSwattingが行われ、以前の自宅に約20人の警察官が押し寄せたという。今月に入っても、Twitchで6万人の購読者を持つゲームプレイヤーが、配信中にSwattingの被害にあった。

幸いなことに、Swattigで出動した武装警官や特殊部隊が、誤って誰かを殺めたようなニュースは現段階で報じられていない。とはいえ、銃を持った武装警官が押し寄せてきた際に、プレイヤーが錯乱して抵抗し銃撃に至る可能性はある。数十人の武装警官および車両やヘリが出動すれば、その費用も馬鹿にならない額となるだろう。従来のイタズラ電話などと同列に並べるには、重すぎる犯罪行為である。

 


ソニーDDoS攻撃の犯人を自称していた"Famed God"か

Swattingとは関係ないものの、もう1つ興味深い情報が今回明らかとなっている。今回逮捕されたBrandon Willson容疑者を、検察側はオンラインゲームコミュニティから"Famed God"として知られている人物だと発表していることだ。昨年8月、「Lizard Squad」がPlayStation Networkなどビデオゲーム関連のサーバーを攻撃したとツイートした事件が発生した。このPSNへの攻撃に関して、犯人はLizard Squadではなく自分だとTwitter上でツイートしたのが、Famed Godと呼ばれるユーザーである。彼がこのFamed Godと同一人物であるか、また実際にPSNへ攻撃を仕掛けたのかなど、捜査結果についてはまだ言及されていない。

 

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