遊園地シミュレーションも次世代の境地へ。『Planet Coaster』アルファテストが実施中、名作『RCT3』開発陣が送る

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Frontier Developmentsは、3月22日から『Planet Coaster』のアルファテストを実施している。「Early Bird Alpha Edition」と称する今回のアルファテストは、未完成ながらも同作の魅力の一端を楽しめるというもので、いわゆる早期アクセスに近いビジネスモデル。現在は公式サイトにて74.9ドルで販売されている。

『Planet Coaster』は、自分好みの遊園地を作りあげて経営していくシミュレーションゲームだ。この手のゲームを遊んだ経験のある方なら、デベロッパーの名を聞いてピンときたかもしれない。そう、Frontier Developmentは『RollerCoaster Tycoon 3』(以下、RCT 3)を開発した会社である。同社は動物園経営シミュレーション『Zoo Tycoon』や、現在もシリーズ展開が続いている宇宙シミュレーション『Elite: Dangerous』を手がけ評価を得てきた。シミュレーション開発に定評があり、さらに名作と名高い『RCT 3』スタッフが手掛ける精神的続編ということで、ユーザーの期待が高まっている。

『Planet Coaster』では、アトラクションや装飾、道など多岐にわたる園内の設備を細部までカスタマイズすることができる。従来のシリーズではアトラクションや店舗は完成したものをそのまま配置するだけだったが、本作では店の大きさも自由自在に変更し、形を変えたり看板をつけるなど、細かな装飾を施すことが可能になり建築の幅はかなり広がっている。さらに映像からわかるように、アトラクション搭乗時の演出など「来場者のリアクション」にも重点を置いてゲーム開発がおこなわれているようだ。愛らしいキャラクターがアトラクションに乗って叫びながらエキサイティングしている様子や、店舗で買い物をしている様子など、キャラクターのさまざまな反応が楽しめるようになっている。

リアクションが多彩なのは来場者だけではなく、従業員にも当てはまる。園内で来場者とのコミュニケーションをするマスコットたちは、遊園地の運営や管理によってやる気の度合いが変化し、仕事の手を抜く場合がある。清掃員が来場者の子どものいたずらに手を焼く場面が見られることもあるようで、キャラクターのリアクションに注力していることがうかがえる。遊園地を彩るグラフィックは、「Planet」というタイトルにちなんだ青を取り入れた美しいものとなっている。

一方で本家『RCT』を手がけてきたAatariは、シリーズ最新作『RollerCoaster Tycoon World』(以下、RCTW)を2016年初頭に発売予定だ。同作は、2度のデベロッパー変更など紆余曲折を経て昨年12月10日に発売を予定していたが、直前になり延期。10月におこなわれたクローズドベータでは、ジェットコースターを細かくカスタムできるという点で一定の評価を得たものの、従来のシリーズから大きく変化したユーザーインターフェースを中心に操作性に難を抱えているという指摘を受けていた。こちらは暖色を基調としたグラフィックが特徴で、あまりに危険なジェットコースターを開発すると来場者がコースアウトしてしまうといった仕様も用意されており、より“ジェットコースターの運用”に焦点を絞ったタイトルとなっている。

発売日が2016年初頭でありながらいまだ動きのないところをみると、『RCTW』は2016年後半にずれ込む可能性が高いだろう。一方で『Planet Coaster』の発売日も2016年Q4を予定しており、このままいくと『RCT』スタッフを擁する新作と、新たなスタッフによって作られる『RCT』の新作が同時期にリリースされるということになる。それぞれ異なる方向性を指向したタイトルであるが、2016年度には遊園地経営シミュレーションの直接対決が見られるのだろうか。

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