『MGS V: TPP』にも小島監督が恒例のカメオ出演、特定の条件を満たすとマザーベースのスタッフに


本日、いよいよ国内でも正式にリリースを迎えた『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』に、本作のディレクターを務める小島監督がカメオ出演していることが明らかになった。特定の条件を満たすとマザーベースのボランティアスタッフとして仲間に加わるとのこと。GameSpotのビデオプロデューサーEdmond Tran氏が、自身のTwitterにスクリーンショットを投稿するとともに、同メディアへ詳細を報告している。メタルギアシリーズにおける小島監督のカメオ出演はもはや伝統になっており、今回もやはり潜入していたようだ。

また、課金システムに批判が集まった渦中のゲーム内通貨「Mother Base Coin」(以下、MBコイン)が、ログインボーナスとしても入手可能であるという裏付けもとれた。そのほか、夢半ばに開発中止を余儀なくされた『Silent Hills』のティザーゲームとして小島プロダクションが手がけた『P.T.』のコンテンツが、イースターエッグとして収録されていることも話題に上っている。

 

ヒデオ

海外メディアGameSpotによると、本作のプロローグである前作『METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES』のとあるサイドクエスト内で、同じくカメオ出演していた小島監督を救出していた場合に限り、ゲームの進行に合わせてマザーベースの従業員リストに加わるとのこと。つまり、前作のクリアデータが同じプラットフォーム内にセーブされている必要がある。小島秀夫その人であるキャラクター「HIDEO」の特徴は、「Intel」がSランクで「Research and Development」がA+ランク。マザーベースの後方支援要員として大いに活躍してくれそうだ。モデリングを伴った実際に動くキャラクターとしても登場するかどうかは、これまでのところ明らかになっていない。

小島監督は過去に自身が手がけた作品にも数多く登場しており、カメオ出演はもはやシリーズの伝統といっても過言ではない。上述した『METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES』に国境なき軍隊の諜報員として出演しているほか、『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』でも本人の名前で兵士として登場する。また、『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』では、メイ・リンが艦長を務める戦艦ミズーリの乗組員として声を担当していた。

 

渦中のMBコイン

以前からフォーラムやSNSで議論の的になり、先日の報道に際しても今だ明らかになっていなかった渦中のMBコインの入手方法。コナミデジタルエンタテインメント(以下、コナミ)の担当者がAUTOMATON編集部に対して伝えていたとおり、課金による購入以外にデイリーログインボーナスとしても入手できることが裏付けられた。GameSpotがスケジュール情報を捉えたスクリーンショットを掲載している。

それによると、デイリーログインボーナスは特定のポイントまでゲームを進行させることで解禁されるとのことで、受領するにはゲーム内携帯端末「iDroid」から「REWARDS」メニューへアクセスする必要がある。判明している限り、MBコインが無料でもらえるのは今のところ9月2日の15枚、9月5日の35枚、そして9月6日の30枚のようだ。今後も追加されていくだろう。

 

どこまでついてくんねん

今年3月の小島プロダクション解体の発表に伴い、夢半ばに開発中止を余儀なくされた『Silent Hills』のティザーゲームとして世界中のゲーマーを謎解きに没頭させた『P.T.』。そんな小島プロダクションの置き土産は、『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』のイースターエッグとしてちゃっかり登場しているようだ。海外メディアDestructoidによると、2つ目のマップに登場する小屋に置かれたラジオからは、その他のラジオと違って『P.T.』で描かれた一家惨殺事件のニュースが流れているという。YouTubeのゲームチャンネルArekkz Gamingが詳しく解説した動画を公開している。また、昨年の「東京ゲームショウ2014」では、『P.T.』の幽霊「Lisa」がデコイバルーンとして登場しているデモが披露されていた。『Silent Hills』の魂は、同時に開発が進められていた姉妹ともいえる作品へ遊び心たっぷりに引き継がれている。