Firaxisのストラテジーゲーム新作『Civilization VI』発表。都市が複数のタイルに広がる、ユニットの一体化に新デザインの研究も


米国のデベロッパー2K Gamesは、『Sid Meier’s Civilization VI』を正式発表した。同作はストラテジーゲームの雄Firaxis Gamesが開発する『Civilization』シリーズの最新作だ。文明同士の戦いを描くターン制ストラテジーで、「あと1ターンだけ」が延々と続いてしまう中毒性の高いタイトルとしても知られる。発売は今年10月21日が予定されており、従来のファンはまた今秋にも寝不足の日々を過ごすことになるだろう。

過去のシリーズ作品と同様、『Civilization VI』でプレイヤーは史実に存在した複数の文明から1つを選び、石器時代から情報化時代まで自身の帝国を築いて世界の覇権を握ることを目指す。前作『Civilization V』と同じヘクスマップを採用しており、一見すると前作からそれほど大きな違いはないように見えるかもしれないが、大きな変更点としては以下が挙げられる。

・都市が複数のタイルにまたがって拡大していくようになった

・技術を獲得する際、科学ポイントだけでなく周辺環境を開発することで研究を加速させることが可能になった

・『Civ V』で採用された”1タイル1ユニット”の原則が廃止、支援ユニットが他のユニットと一体化することが可能に

・マルチプレイヤーモードに1回のセッションで決着がつくようなシチュエーションが追加

海外メディアPC Gamerの取材によれば、本作のリードデザイナーを担当するのは、『Civ V』の拡張パック「God & Kings」や「Brave New World」の開発にゲームデザイナーとして参加したEd Beach氏。また開発人員の大半は「Brave New World」のチームスタッフだという。

「都市が複数のタイルにまたがって拡大」するという変更点についてBeach氏は、今作では都市に付随する10種類から12種類の”地区”が存在していると伝えている。「キャンパス」や「軍事」、「産業」や「港」といった地区が都市とは別のタイル上に存在しており、新たに建てた施設がそれぞれの地区にまとめられることになる。またこれらの地区は地形によってさまざまなボーナスを受けるそうで、指導者たちは都市のレイアウトにも頭を悩ませることとなりそうだ。

Steam上では、通常版となる『Sid Meier’s Civilization VI』が7000円、25週年記念デジタルサウンドトラックやDLC4点を収録した「デジタルデラックス版」が9300円で予約販売されている。なお前作『Civ V』は5月17日までSteamで75パーセントオフの745円にて入手可能なので、前作をまだプレイしていないというプレイヤーはいまの内にプレイしてみるといいだろう。ただ残念ながら2014年に販売されたスピンオフ『Civilization: Beyond Earth』はセール対象とはなっていない。