人気作『Hyper Light Drifter』開発元Heart Machine、「スタッフほぼ全員レイオフ」する事態に。新作の開発中止重なり、スタジオ存続の危機

パブリッシャーが未発表の新作の開発中止を決め、主要な資金源を失ったことが背景にあるという。

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デベロッパーのHeart Machineは9月17日、スタジオのほぼ全員をレイオフする決断に至ったことを発表した。パブリッシャーが未発表の新作の開発中止を決め、主要な資金源を失ったことが背景にあるという。

Heart Machineは米国・ロサンゼルスを拠点とするインディースタジオだ。2016年にリリースされた2DアクションRPG『Hyper Light Drifter』は本稿執筆時点でSteamで1万5000件のレビューを受け、うち93%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。マルチプラットフォーム展開もされ、高く評価されてきた。

一方で、近年では資金面での厳しい状況も報告されており、2024年11月には一部の従業員を対象にレイオフを実施。その後2025年1月には『Hyper Light Drifter』と世界観を共有する続編『Hyper Light Breaker』を早期アクセス配信するも、同年10月には同作の段階的な開発終了を知らせるとともに、再びレイオフを実施した。さらには、別の新作『Possessor(s)』のリリースを目前に控えるタイミングで、追加のレイオフが実施することに(GameDeveloper)。『Possessor(s)』ではこのレイオフでチームの大部分が離脱し、発売後数か月でアップデート対応を終了している。

こうした経緯の中で、Heart Machineの創業者であるAlx Preston氏は9月17日、LinkedInにてスタジオの動向について発表した。スタジオではこれまで、パブリッシャーによる資金提供を受けて未発表のタイトルを開発していたが、パブリッシャーが開発中止を決めたとのこと。これによりスタジオは主要な資金源を失い、スタジオのほぼ全員をレイオフせざるを得なくなったという。切実な思いを明かしつつ、スタッフにはできる限りの就職支援などをおこなっていくとしている。

Preston氏いわく、今後ますます変化を続ける業界で舵をとるのは非常に難しいことだといい、Heart Machineが生き残るためにこれからどうすべきかはまだわからないとのこと。ただし、ここにいる限り道を切り拓くために努力し続けるとしており、スタジオの存続に向けた糸口を探っていく姿勢を示唆した。

過去にはパブリッシャーの組織再編によって振り回される状況に苦言を呈していたこともあったPreston氏(GamesRadar+)。『Hyper Light Breaker』の開発中止を発表した際には、「制御の及ばないより広範な力(broader forces beyond our control)」に言及し、原因が外部にあることを示唆していた(GameDeveloper)。今回未発表タイトルの中止を決めたパブリッシャーについては公表されていないが、苦難の道を歩んできたスタジオにとって、またしても大きな危機が訪れているようだ。

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Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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