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「リアル積雪システム搭載」スキー場経営シム『Ski-E-O!』が注目浴びる。雪質・気候も細かく再現、技術力光る“最大1万5000人規模”ゲレンデ作り
Falling Damage Gamesは8月18日、スキーリゾート経営シミュレーションゲーム『Ski-E-O! Ski Resort Tycoon』を11月13日に早期アクセス配信すると発表した。

デベロッパーのFalling Damage Gamesは8月18日、スキーリゾート経営シミュレーションゲーム『Ski-E-O! Ski Resort Tycoon』を11月13日に早期アクセス配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、現在はデモ版が配信中。本作は、Meta傘下だったArmature Studioに長年在籍したベテラン開発者が手がけ、最大1万5000人のゲスト処理や実在の山、積雪の細かなシミュレーションを盛り込む作品として注目を集めている。
『Ski-E-O! Ski Resort Tycoon』は、何もない雪山に自分だけのスキーリゾートを作り上げる経営シミュレーションゲームだ。プレイヤーは手持ちの資金とチケット売り場から経営を始め、山肌に滑走コースを引き、リフトを建設。ロッジやレストラン、バー、ショップなども設置しながら、何千人ものゲストが訪れる一大リゾートへと成長させていく。

本作では、滑走コースを決められたマスなどに沿って配置するのではなく、山の地形へ直接描いて作ることができるという。コースの傾斜によって難易度も変化し、初心者向けから上級者向けまでさまざまなゲレンデを用意可能。リフトについてもケーブルの長さに応じて建設費が変わるなど、山の形そのものを見ながらリゾートを組み立てていくことになるようだ。

やってくるゲストもそれぞれ異なる性格や目的を持つ。新雪を求める客もいれば、暖かいロッジやバーで過ごしたがる客も存在。自分の実力に合わないコースへ入り込む客や、酒に酔って難しい斜面へ挑み、負傷する客までいるという。リフト券の価格もゲストの行動に影響し、高すぎれば利用をあきらめることもある。そうしたゲストたちを支えるため、スキーパトロールやリフト係、圧雪を担当するスタッフなどを雇うことも可能。施設ごとの営業時間や商品の価格も設定でき、ゲレンデ作りだけでなく、収支や人員を含めたリゾート全体の運営を管理していく。

そんな本作について、開発者のJesse Zigthor氏は8月13日、海外掲示板Redditのコミュニティ「r/pcgaming」に投稿。本作を支えるシミュレーション技術や開発経緯を詳しく紹介し、ユーザーから関心が寄せられている。同氏によると、本作はかわいらしい見た目ながら、その内部では緻密なシミュレーションが動いているという。ゲーム内では最大1万5000人のゲストをそれぞれ独立して動かせるよう、C++を用いた独自の仕組みを構築。リゾートが大きくなり、多数のゲストが同時に山を移動する状況でも動作が重くなりにくいよう、処理を最適化しているとのこと。
雪についても細かなシミュレーションがおこなわれる。積雪はGPUを利用して処理され、山の各地点について1メートル単位で気温や雪質、積雪の深さを追跡するという。また、雪にはパウダーや圧雪された雪、湿った雪、凍った雪など複数の状態が存在。その違いは見た目だけでなく、ゲストの満足度やコースの難しさ、負傷のしやすさなどにも影響するようだ。

さらにゲーム内の山は、実在する地形をもとに制作されているとのこと。Zigthor氏によれば、1メートル単位の地形を記録したLiDARデータをゲーム内へ取り込み、山の高低差などを再現。気候も地域ごとに設定されており、米国東部では寒さが厳しい一方で天然雪が少なく、ユタ州では軽い雪が安定して降る。シエラネバダ山脈では大雪と長い乾燥期が訪れ、太平洋岸北西部では重たい雪が降り続けるなど、場所によって冬の性質そのものが異なる。またエルニーニョやラニーニャ現象による影響も地域ごとに変化し、同じ地域にある山でも降雪量には差が生じるという。雪不足なら人工降雪機を動かし、大雪が続けば圧雪車を走らせるなど、毎年変化する雪や天候に対応しながらリゾートを運営していくことになるようだ。

本作の開発を手がけるのは、デベロッパーのFalling Damage Games。そして、同デベロッパーを立ち上げたのが、上述したJesse Zigthor氏だ。同氏はゲーム業界で17年以上の経験を持ち、約13年間にわたってArmature Studioに勤務していた。Armature Studioは『バイオハザード4 VR』などを手がけた開発会社で、Meta傘下にあったものの今年1月に閉鎖している(関連記事)。
Zigthor氏によると、スタジオの閉鎖によって職を失ったことをきっかけに、長年夢見ていた自身のインディーゲーム開発に挑戦することを決意。Falling Damage Gamesを立ち上げ、『Ski-E-O! Ski Resort Tycoon』の制作を始めたという。本作は『RollerCoaster Tycoon』など初期のPC向け経営ゲームから影響を受けており、親しみやすい見た目の一方で、その内部では奥深い経営シミュレーションが動く作品を目指しているそうだ。
またZigthor氏は、キャリアの大半でUnreal Engine系の開発環境を使用してきたと説明しており、本作にもUnreal Engine 5を採用。別のReddit投稿では、Steam Deck上で1万件規模のスキーヤーの滑走跡や足跡を毎フレーム処理しながら30fpsで動作させる仕組みについても紹介している。長年培ってきた技術を、本作の大規模なシミュレーションや最適化にも投入しているわけだ。

なお、早期アクセス版では5つの地域を収録し、60種類以上の施設を建設可能となる予定。早期アクセス期間は12か月から18か月を見込んでおり、正式リリースに向けて日本、アルプス、アンデス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、中国、ヒマラヤなど、世界各地の山々も追加していく計画だという。長年ゲーム開発に携わってきたZigthor氏の技術とこだわりが、早期アクセスを通じてどこまで大規模なスキーリゾート経営へと発展していくのか注目したい。
『Ski-E-O! Ski Resort Tycoon』はPC(Steam)向けに11月13日早期アクセス配信予定。現在Steamではデモ版が配信中。
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