ステルスお掃除ゲーム『The WereCleaner』無料配信され好評。夜勤を命じられた人狼清掃員がこっそりお仕事、目撃者を口封じした痕跡もお掃除

 

南カリフォルニア大学が運営するUSC Gamesは5月8日、Howlin’ Hugsが手がける『The WereCleaner』の無料配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)/iOS。同作はさっそく高い評価を得る、好調な滑り出しとなっている。

『The WereCleaner』はステルスお掃除ゲームだ。主人公となるのは、清掃員のKyleである。ある日彼は一週間の夜勤を命じられるが、Kyleはウェアウルフであり、夜になると狼になってしまう体だった。一日でも休めば給料はなしと脅かされたKyleは、狼の体のままこっそり出勤。なるべく同僚に見つからないように清掃をすませ、目撃者は喰い殺しつつ速やかに退勤。無事に家賃が払えるように一週間の夜勤を成し遂げる。

ゲームプレイでは、ホースで水をまいたりしてお掃除を進めることになる。コーヒーマシンが爆発した跡や、デザイナーが絵の具をぶちまけた床、うんちがまき散らされたトイレなどを清掃していく。ステージが進むと掃除機などお掃除道具が増え、掃除のバリエーションが広がる。オフィスのすべての汚れを綺麗にし、出口に向かえばステージクリアとなり、退勤することができる。

一方、人狼であるKyleは自分の正体を隠しており、同僚に見つからないように行動する必要がある。もし見つかると、Kyleは同僚を速やかに殺害。自動で口封じをおこなう。喰い殺した跡には赤い汚れが広がるので、お掃除もする必要がある。ステージには制限時間が存在しており、あまり汚してしまうと退勤時刻に間に合わなくなる恐れも。早く仕事を終わらせるとステージ評価が良くなるため、クリーンな仕事を目指していくことになる。


そんな本作は5月8日に無料配信が開始された。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約60件中100%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。かわいらしいアートスタイルや、ブラックユーモアをまじえたゲームの雰囲気が好評だ。掃除とステルスを組み合わせたゲームプレイを『Serial Cleaner』になぞらえつつ評価する声も見られる。

本作のパブリッシャーを務めるUSC Gamesは、南カリフォルニア大学が運営するゲームレーベルだ。同大学のインタラクティブメディア・ゲーム学科やコンピューターサイエンス学科と連携し、学生が制作したゲームタイトルの配信を手がけている(関連記事)。本作『The WereCleaner』も学生が開発した作品であるという。USC Gamesは教育を目的として運営されているとのことで、本作が無料で配信されているのも、営利目的の活動ではないからということのようだ。

『The WereCleaner』はPC(Steam)/iOS向けに無料配信中だ。