『ポケモン スリープ』では“いびき・おなら”などの音を自動録音してくれる。サーバーに転送されない・自動削除されるので安心して鳴らしまくり

 

株式会社ポケモンは7月20日、SELECT BUTTONが手がける『Pokémon Sleep』を配信開始した。対応プラットフォームはiOS/Androidで、基本プレイ無料にて提供されている。また本作は『Pokémon GO』向けの周辺機器「Pokémon GO Plus +」にも対応している。


『Pokémon Sleep』はポケモンを題材にした睡眠時間管理アプリだ。舞台となるのはカビゴンが眠る島。ユーザーはこの島にて、ネロリ博士とともにポケモンの睡眠を研究していくことになる。ユーザーがスマートフォンを枕元に置いて寝ることで、本アプリは睡眠を計測・記録・分析してくれる。そして、ユーザーの睡眠に基づいたポケモンのコレクション要素などの遊びが用意。歩くことをエンタメ化した『Pokémon GO』に続く、睡眠をエンタメ化する作品となるわけだ。

本作ではユーザーが睡眠データを確認することが可能。前日の睡眠において、寝つくまでにかかった時間や睡眠中の体の動きの変化、いびきや寝言など詳細な睡眠データを確認可能とされている。そのほか本アプリには睡眠時の自動録音機能が存在。ユーザーが前日の睡眠時の録音データを確認することが可能となっている。

本作に向けては先週、一部の地域にてオープンベータテストが開催されていた。さっそく自分の睡眠を計測した海外ユーザーDarkMesh氏が本作の“録音”に関する興味深い報告を投じて、注目を集めている。本作では「他人に聴かれると恥ずかしい音」まで自動で録音されるという。


DarkMesh氏の投稿した動画では、同氏の現地時間7月11日の睡眠データの計測結果を確認できる。ぐっすり眠っていた時間(Slumbering time)が4時間36分、すやすや眠っていた時間(Snoozing time)が2時間43分と、この日同氏はぐっすりと良好な睡眠をとれたようだ。続けて6つ保存された録音データ(Recordings)を確認していくDarkMesh氏。すると、同氏とみられる人物のいびきや何かが落ちたような物音が収められている。そして最後の2つのデータには高く響く「おなら」の音が克明に記録されている。

本作では睡眠中に一定以上の音量が検出された場合に録音データとして記録されるとみられ、最大10回までデータが記録される。DarkMesh氏の計測においては、いびきやおならが一定以上の音量とみなされ、検出されたかたちだろう。なお公式サイトのFAQによると、こうしたデータは端末内にのみ保存されているといい、サーバーに送信されることはないそうだ。また次の睡眠計測が開始されるか、睡眠計測終了後24時間が経過すると自動的に削除されるという。人に聴かれると恥ずかしい録音がサーバーに送信されたり、端末内に残り続けたりする心配はないようだ。思う存分鳴らしまくろう。


さらに音声の録音機能は設定でOFFにすることも可能とのこと。録音データが記録されるのが嫌な場合は、設定しておくといいだろう。なお音声の録音設定をOFFにした場合でも、睡眠計測をおこなうためにはアプリにマイクへのアクセス許可は必要となるそうだ。

本作はユーザーのさまざまな睡眠データを記録してくれるほか、睡眠導入BGMや睡眠グラフの浅いステージでユーザーを起こしてくれるスマートアラーム機能なども用意。ユーザーの睡眠リズムを整えるためのサポートがおこなえるとアピールされている。また十分な睡眠をとればより良い睡眠スコアが得られ、ポケモンのコレクションも捗る仕組み。ユーザーが十分な睡眠をとるための動機づけも用意されているわけだ。

いびきやおならを含め、さまざまな音を録音してくれる機能も、ユーザーが睡眠の質を高める一助となることが想定されているだろう。たとえばいびきの録音は、睡眠時無呼吸症候群といった生活習慣病の発見につながるかもしれない。確認しづらい睡眠時に自分が発する音を記録してくれる便利な機能となりそうだ。

『Pokémon Sleep』は、iOS/Android向けに本日より基本プレイ無料で配信中だ。