砂の廃惑星PvPvEシューター『SAND』発表。巨大歩行メカで砂漠を冒険、降り立って生身の銃撃戦

tinyBuildは6月12日、『SAND』を発表した。荒廃した砂の惑星を舞台とするPvPvEサバイバルシューターだ。

パブリッシャーのtinyBuildは6月12日、『SAND』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)および新世代機となる予定。海外メディアPC Gamerが主催するデジタルショーケースイベント「PC GAMING SHOW 2023」にてお披露目された。

『SAND』はPvPvEサバイバルシューターだ。舞台となるのは宇宙開発が急速に発展した1910年の架空世界。荒廃した砂の惑星Sophieにて、プレイヤーたちは資源や財宝を求めて彷徨い、そして争い合う。ソロプレイまたはマルチプレイに対応予定。

プレイヤーは広大な砂漠を移動するために、巨大歩行メカ「Trampler」を操縦する。Tramplerは移動手段だけでなく、拠点としての役割も果たすという。また武装を含むカスタマイズやアップグレードも可能。プレイヤーのTrampler同士で戦闘が勃発することもあるそうだ。

本作の砂漠は自動生成されるため、セッションごとに予測不可能な展開が待ち受けているという。Sophieには廃墟となった工場やホテルなどが点在しているといい、Tramplerを降りてのさまざまなロケーションでの探索・戦闘も特徴となりそうだ。



本作を手がけるのはウクライナに拠点を置くHologryph。これまで非対称マルチプレイ対戦鬼ごっこゲーム『Secret Neighbor』などの作品を手がけてきたスタジオだ。同スタジオの共同設立者兼ゲームディレクターのSergii Chernyshov氏が、PC Gamerのインタビューにて本作の開発方針などを明かしている。

まず本作の建造物は、かつて実在したオーストリア=ハンガリー帝国における建築物がモチーフになっているという。同国は現在のウクライナ西部やポーランド東部を領土に含んでおり、同地域では現在でも建築にその名残が見られるそうだ。開発元の身近にあり、かつ珍しい題材であるためモチーフに選んだという。

またChernyshov氏によると本作は『Sea of Thieves』と『Rust』の影響を受けているという。『Sea of Thieves』からは、フレンドと共に航海する魅力が意識されているとのこと。また『Rust』からは、慎重に装備を強化するか、あるいは原始的な武器で無謀な戦いを挑み“わらしべ長者”を狙うかといった選択が可能な点を参考にしているそうだ。


さらに『SAND』では現在、『Escape from Tarkov』などで見られるような「脱出」要素の導入も検討されているという。そして一般的な脱出要素を備えるゲームではセッションにつき30分前後のプレイ時間となる一方で、『SAND』では導入される場合それよりはるかに長いプレイ時間が想定されているとのこと。いずれにせよ本作は開発初期段階であり、脱出要素が採用されるか否かも含めて今後の続報が注目されそうだ。

『SAND』はPC(Steam)/新世代機向けに発売予定。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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