短編巨竜2Dアクション『そこへ向かう』Steamにて3月10日配信へ。竜を従えて竜を倒す、「そこ」へ向かう若者の旅路

 

個人開発者のいくちおすてご氏は3月9日、『そこへ向かう(GO THERE)』を3月10日21時に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。動画なども公開されている。

『そこへ向かう』は、若者が竜を操り「そこ」とだけ称される目的地へ向かう、短編2Dアクションゲームである。本作の舞台は、巨大な竜たちや魔法が存在する世界。本作の主人公は、竜を従える杖をもった若者だ。主人公は、何らかの目的のために「そこ」へと向かっていた。本作は、主人公が目的地の付近までたどり着いたところからスタート。主人公は竜と戦いながら、「そこ」へと向かうこととなる。若者の旅の一端が、短く言葉を用いない物語として描かれるという。


主人公は、従えた竜と共に戦いを繰り広げる。本作では主人公が「そこ」へ向かうのに対し、竜たちが障害として立ちはだかる。主人公はいくつかのアクションを駆使して、彼らと対峙していく。基本的なアクションとしては、移動/前転/ジャンプ/回復魔法などが用意されている。さらに主人公が合図をすると、従えた竜が一緒に戦ってくれる。具体的には、4本の角が生えた緑色の竜の場合には口から火球を放つなど、竜ごとに異なる攻撃をおこなってくれるようだ。また従えた竜は、主人公を敵の攻撃から守ってくれる。しかしスクリーンショットなどを見る限り、竜にもHPが存在。本作では主人公と従えた竜のHPが尽きないよう攻撃を避けながら、竜を操る杖を使って敵を倒していくのだろう。主人公と巨大な竜の戦いが描かれるのだ。


主人公と対峙する竜としては、動画内にはトリのヨウナリュウ、8ツアタマのリュウ、コゴエタリュウ、トシオイタリュウなどが登場している。コゴエタリュウは口から氷を吐き、トリのヨウナリュウは雷を放つなど、竜たちにはそれぞれ異なる攻撃が用意されているようだ。また主人公は、出会った竜を大人しくさせれば、竜を杖の力で操れる。動画内には、主人公がトリのヨウナリュウと共に戦う姿も映されており、倒した竜と共に敵と戦えるのだろう。

そのほか本作では、ドット絵で画面が構成されている。可愛らしい主人公が勇敢に戦う姿や、巨大な竜たちのアクションが、ドット絵で描かれる点も特徴だろう。


本作を開発しているのは、個人開発者のいくちおすてご氏だ。過去作としては、角の生えた少女が戦う短編2Dアクション『救う(SHE SAVE)』を含めて数本のゲームを制作。前作『救う』では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー41件中82%の好評を獲得。プレイヤーからは、ドット絵のグラフィックやアニメーションが評価されていた。本作『そこへ向かう』においては、2017/2018年の「デジゲー博」への出展などを経て、開発が続けられてきた。本作でも、ドット絵で描かれる迫力ある竜との戦いに期待したい。

『そこへ向かう』は、PC(Steam)向けに3月10日21時発売予定だ。


なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。