『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』にて、「簡単な色違いポケモン出現法」が発見される。しかしつらめ

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』にて、レアな色違いポケモンを効率的に入手できるという手法が発見されたようだ。

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』にて、レアな色違いポケモンを効率的に入手できるという手法が発見されたようだ。方法としては、ポケモンを倒してピクニックを繰り返すだけのシンプルさ。この方法はYouTuberによって紹介され、コミュニティや海外メディアなどの注目も集めている。


『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、『ポケットモンスター』シリーズ最新作だ。本作では、 オープンワールドを採用。フィールド上にはポケモンたちが生息しており、個性豊かな姿で闊歩している。プレイヤーは、そうしたポケモンに通常のターン制バトルを仕掛けたり、あるいは本作の「レッツゴー」システムによって、ポケモンを送り出しバトルをお任せすることも可能。また、時として一種類のポケモンが大量発生することも。そうした際には、該当のポケモンの希少な「色違い」をゲットするチャンスとなる。

色違いポケモンは、シリーズ第2世代にあたる『ポケットモンスター 金・銀』から恒例となっている要素だ。色違いポケモンは、作品によっても変わるものの「数千匹に1匹」という水準の稀少さだ。英語では「Shiny」とよばれ、通常のポケモンとは違う色彩ときらびやかなエフェクトが魅力。本作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でも、特別な色違いポケモンを求めるトレーナーが多数いることだろう。そして、そんな色違いポケモンを、シンプルな手順で出現させる方法が発見されたようだ。

そうした方法を紹介しているのが、YouTuberのPhillyBeatzU氏だ。上の紹介動画の手順を説明しよう。まずポケモンが大量発生している場所を見つける必要がある。その場所に到着したら、大量発生しているポケモンのみを狙い60体以上を倒す。これは通常のターン制バトルでもよいものの、ポケモンに任せるレッツゴーの方が遥かに早いだろう。そして、60体を倒した後は、ピクニックの設営と撤収をひたすら繰り返すのだ。これだけで、色違いポケモンが高確率で出現するのだという。

PhillyBeatzU氏は、その仕組みについても解説している。まず本作における色違いポケモンの出現率は、1/4096だと見られている。そして、本作のシステム上、同じ種類のポケモンのみを倒し続けると、色違いポケモンの出現確率が高まっていくのだという。そして、それが60体以上に達すると、色違いポケモンの出現率は1/1365にまで高まるそうだ。また、アイテム「ひかるおまもり」や食事パワーと併用すれば、色違い出現率は1/512に到達するとのこと。

そして、ピクニックの設営と撤収を繰り返すのは、ポケモンを入れ替えるためだ。PhillyBeatzU氏の動画を見てみると、ピクニックを開始すると辺りのポケモンが消え去り、そして撤収するとふたたびポケモンが出現する様子がわかる。このプロセスによって、ポケモンの性質が内部的に“再抽選”されているようだ。つまり、1体ずつポケモンを倒すのではなく、ピクニックによっていっぺんにポケモンの“プール”を入れ換える手法となる。1回の入れ換えにつき10体ポケモンが出現するとすれば、1/512の確率なら52回ほどピクニック開始/撤収を繰り返せば出現が期待できるというわけだ。


PhillyBeatzU氏が紹介した手法は話題となり、「色違いポケモンを得る簡単な方法」として、海外メディアPolygonなども取り上げ。実際に成功したと報告されている。そこで、筆者も本手法を検証すべく、そして色違いポケモンをゲットするために『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』を起動した。


しばしばマップを眺めつつ過ごしていると、こんじょうポケモンのマクノシタの大量発生に遭遇することができた。立派な相撲取りに育っていくかわいいポケモンである。筆者はまず、マクノシタを約60体レッツゴーにて倒した。この時点でなかなか長丁場の作業であり、途中で何度かカウントを忘れ、かなり余分に倒したような気もする。また、ドロップアイテムである「マクノシタのあせ」が大量に集まる点にも、なんともいえぬ気持ちになった。

下準備が整ったら、ピクニックの設営と撤収である。手頃な平地でピクニックを広げてみると、たしかにマクノシタたちはすぐに消失。ピクニックを撤収すれば、ふたたびマクノシタたちがわらわらと出現する。PhillyBeatzU氏が動画で紹介した手順の再現は、しっかり出来ているかたちだ。

一方で、筆者はひかるおまもりも食事パワーも準備できなかったため、1/1365の確率を引き当てることになった。1回のピクニックで入れ替わるマクノシタプールの総数は、13体ほどだった。頭の中で「つまり、105回で色違いか」と暗算した途端に、ピクニックを設営する指が重たく感じた。それでも意地になってピクニック設営と撤去を繰り返したものの、色違いのマクノシタは出現してくれなかった。試行回数は50回あたりからあやふやなものの、おそらく100回以上は繰り返したと思われる。それでも色違いに見えることはできず、マクノシタの大量発生は終わってしまった。大量の「マクノシタのあせ」だけが残ったかたちである。


筆者は準備不足だったものの、今回の手法ではたしかに、普通に探すよりは高効率にて色違いポケモンをゲット可能だろう。ただし、狙えるのは大量発生しているポケモンの色違いのみ。この時点で選択肢が狭まる。また、ピクニックの設営と撤去を繰り返す作業はなかなかの虚無感が伴う。普通に遊んでいるなかで、偶然の色違いとの出会いを求めた方がよいかもしれない。一方で、どうしても色違いがほしいポケモンが大量発生した際には、本手法が威力を発揮する絶好のチャンスとなるだろう。前条件をしっかり整えられれば、もっと試行回数も抑えられるはずだ。

なお、『ポケモン レジェンド アルセウス』においても、「色違いポケモン複製法」なるテクニックが存在。そちらでも今回のPhillyBeatzU氏が検証を実施していた。同手法も、そもそも自力で色違いポケモンと遭遇する必要があったり、実時間で30分待機する必要があったりなど、制約と手間の多い手法となっていた(関連記事)。今回の色違いポケモン出現法も、手順はシンプルながらピクニックの設営撤去ループには根気が必要。いずれにせよ、色違いポケモンはそうそう手に入らないから見つけて嬉しいのだ。

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、Nintendo Switch向けに発売中だ。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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