キツネ親子サバイバル『エンドリング』売上の一部は日本自然保護協会へ寄付される。子ギツネを守り、国内環境も守る


パブリッシャーのTHQ Nordicは10月28日、『エンドリング – エクスティンクション イズ フォーエバー』の売上の一部を公益財団法人日本自然保護協会(NACS-J)へ寄付することを発表した。自然保護や絶滅危惧種の保護活動の支援、持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を目標としているという。


『エンドリング – エクスティンクション イズ フォーエバー』は、人間による環境破壊が進む地球で、最後の生き残りとなったキツネの親子を描いたアドベンチャーゲームだ。対応プラットフォームはNintendo Switch/PS4/Xbox One/PC(Steam)。プレイヤーは母ギツネとなって、子ギツネを育てながら生き抜いていく。キツネ一家の前には人間たちや別の動物が現れ、命を狙われることも。倒木や火災といった自然の脅威も乗り越えながら、安住の地を探し求めて過酷な旅を続けていくのだ。

本作はキツネの家族がかわいらしい一方で、ゲームが進むに連れて、世界の環境破壊がどんどん進んでいく。かわいい動物たちのビジュアルとは裏腹に、人間が引き起こしている環境破壊を重々しく描いている作品だ。そんな本作の売上の一部の寄付先として発表されたのは、主に日本の環境保護のために活動を続けている、日本自然保護協会だ。

日本自然保護協会は1951年に創立され、日本の自然を守るための活動を70年以上続けている。活動の資金は会費や事業受諾の報酬、そして寄付によって賄われているという。政府からの補助はないが、その活動が認められて公益財団法人として国に認証された団体だ。主な活動としては、ツキノワグマやイヌワシといった国内の絶滅危惧種の保護、サンゴ礁など失われつつある国内の自然環境の保全をおこなっている。THQ Nordicからの寄付金は、こうした活動の資金として活用されることだろう。


SDGsが提唱されるようになってきた昨今、任天堂、セガサミー、サイバーエージェントなど、ゲーム関連企業も各社のSDGsへの取り組みを発表している。今回のTHQ Nordicのように、売上の一部を寄付するといった動きは今後も増えてくるかもしれない。こうした取り組みが増えれば、ユーザーが自然保護に協力する機会の増加にもつながることだろう。

『エンドリング – エクスティンクション イズ フォーエバー』はNintendo Switch/PS4/Xbox One/PC(Steam)向けに発売中。またニンテンドーeショップでは初のセールも実施されているとのこと。11月9日まで、定価3960円の20%オフとなる3168円で販売中だ。