Steam学校ステルスホラー『Gravewood High』基本プレイ無料化&マルチプレイ実装。大変身を遂げプレイヤーも急増

 

デベロッパーのHeroCraft PCは7月28日、現在早期アクセス配信中のステルスホラーゲーム『Gravewood High』向けに最新アップデートを配信した。マルチプレイモードの導入が目玉となっており、これをきっかけにプレイヤー数が急増しているようだ。

『Gravewood High』は、グレイブウッド高校という学校を舞台にしたステルスホラーゲームだ。この学校では、複数の生徒が行方不明になっているが、大人たちは誰も気づいていないという。本作のシングルプレイキャンペーンモードでは、プレイヤーは校舎内に閉じ込められた人物となり、学校からの脱出を目指す。ただし、学校は迷宮のような状態になっており、そのレイアウトはプレイするたびに変化する。

さらに、この不気味な学校の狂った支配者だという“先生”が校内を徘徊し、プレイヤーを追う。先生は、ゲームが進むにつれて新たな能力を身につけ、より賢くより危険な存在になっていく。プレイヤーは先生に見つからないように行動し、時には先生が大切にしているものを見つけて破壊したり、罠に誘い込んだりして、先生を出し抜かなければならない。また校内の環境は、プレイヤーおよび先生によって破壊可能なことも特徴である。


本作は、2021年10月にSteamとEpic Gamesストアにて早期アクセス配信を開始。ローンチ当時には、Twitchでの実況配信は盛り上がっていたようだが、一方でプレイヤー数は伸び悩んでいた。Steam版の同時接続プレイヤー数の推移を見てみると、これまで50人を超えたことはなく、昨年11月以降はずっと一桁となっている(SteamDB)。シングルプレイゲームとはいえ、率直にいってプレイヤーはかなり少なく、ともすれば本作の開発継続が危ぶまれる状況である。

しかし、今回のアップデートが配信されてからは状況が一変。同時接続プレイヤー数が急増し、配信前日まで2〜3人だったところ、一気に1300人を超えた。本作は、もともとユーザーレビューでの評価は高い作品であり、一方でユーザーからはマルチプレイモードの導入について要望が寄せられていたという。

また今回の配信を機に、本作は基本プレイ無料化された。シングルプレイモードはDLCとして販売され、マルチプレイモードは無料でプレイ可能。こうした施策とあわせて、多くのプレイヤーを集めることに成功したようだ。

Image Credit: SteamDB


今回導入されたマルチプレイモードでは、最大5人のフレンドと一緒にプレイ可能。NPCの恐ろしい先生が徘徊する学校からの脱出を目指す。プレイヤーは、皆と協力して脱出方法を探すもよし、仲間を裏切ってひとりで脱出してもよしである。またアップデートでは、マルチプレイ用の新たなパズル要素やチャレンジが用意されたほか、マップの一部の部屋の改善も実施されている。

本作の今後のロードマップとしては、マルチプレイモードの進行システムの改善や、新たなゲームメカニクスの追加、キャラクターのレベル要素の追加、また先生が使う罠やアビリティの追加などが計画されている。そして2022年内を予定している正式リリース時には、最終ステージや、先生の“最終形態”、先生のテレポート能力などが追加される予定となっている。

『Gravewood High』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)にて早期アクセス配信中だ。