PS5『Oddworld: Soulstorm』は、フリープレイでDL“されすぎた”と開発者が嘆く。見込めた売上を逃し、スタジオに大きな影響

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アクションゲーム『Oddworld: Soulstorm』の開発者は、同作がPlayStation Plusのフリープレイで400万回以上ダウンロードされたことを明かした。Podcast番組Xbox Expansion Passで語っている。 

『Oddworld: Soulstorm』は、2021年4月に発売された横スクロールアクションゲームだ。主人公エイブが、マドカン族を救う革命のリーダーとなる冒険を描く。エイブは憑依能力を駆使したり、手に入れたアイテムを武器や道具に作り替えたりして、仲間のマドカン族を救出。ハードコアなアクションが必要なエリアもあれば、ステルスや計画が必要なエリアもあり、さまざまな舞台でエイブの旅路が描かれることとなる。 
 

 
昨年4月にリリースされた本作は、同月に早くもPlayStation Plusのフリープレイで配信されることとなった。そして、その影響は開発者の予想をはるかに上回ることとなったようだ。開発元Oddworld Inhabitantsの共同創立者でクリエイティブディレクターの、Lorne Lanning氏がPodcast番組Xbox Expansion Passで語った。 

Lanning氏によれば、開発チームは当初『Oddworld: Soulstorm』の売上を5万本から10万本程度と見積もっていたそうだ。また、スタジオはゲームを完成させるうえで、財政的な支援を探していた。そんな折に、ソニーからスタジオへ打診。一定の資金と引き換えに、『Oddworld: Soulstorm』をリリース月にPS Plusのフリープレイに加えないかという申し出があったという。金額については明らかにされていないものの、その総額は『Oddworld: Soulstorm』の売上見積もりを上回る額だったそうだ。そしてLanning氏は交渉を受け、同作がフリープレイに加わることとなった。 
 

 
しかしその後、『Oddworld: Soulstorm』はコロナ禍の影響を受け、発売が延期。Lanning氏によれば、発売が遅れている間に、当初よりも多くのユーザーがPlayStation 5を手に入れたようだという。結果的に、『Oddworld: Soulstorm』は4月にリリースされ、PS Plusで400万回ダウンロードされることに。開発チームの予想を大きく上回る本数が、フリープレイ入手されたわけだ。 

Lanning氏はこの結果について、「壊滅的(Devastating)だった」と語っている。Lanning氏はXbox版などほかプラットフォームでの『Oddworld: Soulstorm』の売上に言及しなかったものの、予想を大幅に上回る本数がフリープレイで出回ってしまったことは、必ずしもスタジオによい影響を与えたとはいえなかったのだろう。スタジオとしては、本来売上で見込めたかもしれない利益をフリープレイでふいにしてしまったという見立てのようだ。 
 

 
PS Plusのフリープレイについては、各社/各タイトル条件は異なると思われるが、前払いがメインであるとされている。一方でXboxのGame Passについては、前払いに加えて、プレイに応じてインセンティブを出す形式が原則的に採られている(PC Gamer)。『Oddworld: Soulstorm』のフリープレイ契約条件については不明であるが、そうした部分についても不満の要因になっているのかもしれない。 

Lanning氏が出演したPodcastはXboxプラットフォームがテーマのひとつであるため、PlayStationプラットフォームでの失敗談がやや際立ってしまった可能性もなくはないだろう。しかし、今回Lanning氏が明かした顛末は、ゲームをリリースから間もなくにサブスクリプション配信する決断の難しさを表しているようだ。 
 

*Lanning氏が出演したXbox Expansion Pass。

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