Steam高難度ゾンビサバイバル『Project Zomboid』大型アプデ配信。多くの要素を刷新する、“続編級”の史上最大規模更新


デベロッパーのThe Indie Stoneは12月20日、サバイバルサンドボックス『Project Zomboid』にて大型アップデートBuild 41を配信した。対応プラットフォームはPC/Mac/Linux(Steam/GOG.com)。なお本作は日本語表示に対応している。 
 

 
『Project Zomboid』は、ゾンビが跋扈する世界で生存を目指す、見下ろし視点のサバイバルサンドボックスゲームだ。プレイヤーは家々を漁り、サバイバルに必要な物資を獲得。武器や料理などをクラフトすることができる。農業や漁業で食料を確保するほか、木を切って材木を入手し、拠点をゾンビから防衛するためのバリケードを生成可能。ときには乗り物に乗って機動力を確保することもできる。スキルやパークを習得することでキャラクターをカスタマイズすることも可能だ。 

一方、ゾンビはときに数百人もの規模で押し寄せることもあり、油断は禁物。ゾンビ以外にも、うつ・退屈・飢え・渇き・病気といった状態異常にも対処しなくてはならない。本作には昼夜の概念があるほか、厳しい冬が到来することも。電力はつねに安定しているとは限らず、ゾンビの群れが移住することもあるなど、動的な世界でサバイバルに挑むこととなる。ちなみに本作はオンラインやローカル画面分割プレイでのCo-opもサポートしている。 
 

 
Build 41においてはさまざまなコンテンツが実装されており、「アップデートパッチというより続編に近い」と謳われている。まず、既存アニメーションとキャラクターについて大規模な改修がおこなわれた。より没入感のあるアニメーションやスムーズなゲームプレイ・戦闘が実現されており、キャラクターの衣服や装備、バックパック・鞄などがビジュアルに反映されるようになっている。衣服はダメージを受けると破れるといったこだわりも実装された。 

またゲーム内のマップシステムにより、広大なマップでも道を見つけやすくなっている。新たな動きとアニメーションも実装されており、スニーキング・スプリント・ジョギング・ラッキング・リロード・登はん・フェンス飛び越え・卒倒といった動作が追加されている。さらに、マルチプレイヤーモードも一から作り直されており、没入感の増した、遅延がなくスムーズなプレイヤー・ゾンビの動きが実現しているとのこと。 

武器や戦闘、難易度バランスも刷新された。新たに実装されたチュートリアルでは移動方法や戦闘について基礎を教われるように。キャラクタークリエーションの幅も広がっており、多くの衣服が街やゾンビなどから獲得できるようになっている。さらに、探索できる街についても追加され、巨大都市Louisvilleが実装されている。全体のマップとしても改善が進められており、新たな建物や装飾のほか、より運転しやすい道路なども整備されているようだ。 
 

 
一方、ゾンビのふるまいにも変化あり。新しい死体に群がるようになったほか、壁にぶら下がったり、柵で転んだりといった挙動を見せるようになった。またサバイバーもゾンビも、血や土で徐々に衣服が汚れていくようになっている。さらに、負傷システムについても改修が加わっており、移動や戦闘が妨げられる様子がビジュアルに反映されるようになった。くわえて負傷状態に「裂傷(lacerations)」が加わっており、「噛み傷」「ひっかき傷」の中間の状態となるようだ。 

銃まわりにも手が入っており、狙いを定めている間は緑/赤のアウトラインが表示されるようになった。銃がスポーンする確率も増加している。またランダムに、環境にストーリーテリング要素が加わるようになった。人が死亡した現場でゾンビが見つかったり、祈祷集会やスポーツ観戦パーティの現場に出くわしたり、何らかの物語をうかがわせる要素が周囲で見つかるようになったようだ。 

ゾンビも場所に応じたタイプや衣服で現れるようになり、交番では警察のゾンビが、火災跡では消防士のゾンビが登場。レストランのキッチンではシェフのゾンビが現れ、教会の結婚式跡では新郎新婦のゾンビまで出現する。プレイヤーの衣服による防御の概念も登場しており、それぞれの服ごとに、異なる防御レベルが設定されるようになった。 
 

 
新たなゲームプレイスタイルも実装。短いライフスパンでなるべくステルスプレイを目指す「Apocalypse」、より長いライフスパンで戦闘を重視した「Survivor」、建築・探索・農業に軸足を置き比較的リラックスして楽しめる「Builder」、専用マップのリゾート地でプレイできる「Kingsmouth」、ほかとは異なるゾンビが登場する「Studio」が用意されている。このほかサウンド面の改善やQoLの向上など、細かな点が多数アップデートされた。 

なお、旧バージョンであるBuild 40は「legacy40 – Classic Zomboid」ブランチとして、今後もプレイ可能とのこと。古いセーブデータで継続して遊びたい場合や、Build 41を運用するのにPCスペックが足りない場合などに利用できる。 

『Project Zomboid』はSteam/GOG.comにて、PC/Mac/Linux向けに発売中。価格は1480円/14.99ドルで、ゲーム内は日本語表示に対応する。