Nintendo Switch向けの「時計」にまさかのデラックス版登場。一部で密かな人気を誇るただの時計

 

パブリッシャーのRedDeerGamesは12月9日、Nintendo Switch向けに配信中の時計アプリ『AAAクロック』に、3種類のDLCをリリースした。価格は各129円(税込)。また、アプリ本体とDLCをひとつセットにしたデラックス版の配信も開始している。


『AAAクロック』は、時計である。Nintendo Switchの画面いっぱいに時間を表示して、いつでもどこでも時間を確認できるお役立ちアプリだ。アラームを設定して、目覚まし時計として利用することも可能。開発元いわく、「すべてのゲーマーが待ち望んでいた」「きちんと時間を表示する」「超生産的な品質」「OLED技術に完全対応」「要求の厳しいユーザーのためのプレミアム製品」とのこと。さらに、レトロなミニゲームも収録されている。

時計のデザインは、パタパタ時計をイメージしたスタイルとなっており、配色は多数用意された選択肢にてカスタマイズ可能。12時間表示と24時間表示を切り替えることもできる。シンプルだが見やすいデザインである。ただ、この1種類しか収録されていないためか、ユーザーからは「あなたの時計が大好きですが、このワンフェイスの時計はもう飽きてしまいました」との声が寄せられていたという。そこで今回、新たな時計デザインがDLCにて追加された。


配信されたDLCは「紡ぐ クロック」「サイバー クロック」「烏賊 クロック」の3種類だ。まず「紡ぐ クロック」は、円を活かしたデザインを採用。大きな円の一部分を拡大して見たようなかたちとなっており、時間・分が進むとグルンと回転して時間表示が進む。また、小さな円が最外周に沿って画面上から下に移動し、秒針の代わりとなっている。

「サイバー クロック」は、サイバーパンクをイメージしたデザインだろうか。サイボーグらしき人物のイラストの横に、時間がデジタル表示されている。ちなみに、この人物は時折怪しく光る。周囲の意味ありげな表示は特に何の役割もないようだが、「サイバープロトコル」と表記された下では、やはり秒針代わりにドットが打ち込まれていく。アラームも、フォーンフォーンと雰囲気のあるサウンドとなっている。

「烏賊 クロック」は、中央にデジタル表示も存在するが、本作で唯一アナログ表示をおこなうデザインである。矢印で長針と短針を表し、円の内側ではゲージのようなスタイルで秒針を表現。ドット絵調で、パレットにはややダークな配色が多いことも特徴だ。なぜ“烏賊(イカ)”なのかについては、「人気TVシリーズをモチーフ」にしているとのことで、韓国ドラマ「イカゲーム」をイメージしたデザインということかもしれない。


ちなみに、意外というべきか、本作は一部のプレイヤーには重宝されている様子。ニンテンドーeショップにて公開されている、直近2週間の平均プレイ時間が長いソフトをリストアップした「たっぷり遊ばれているソフト特集」の米国版では、『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』や『真・女神転生V』などと並んで、本作もランクインしている(12月6日までの集計)。本作は現在セールがおこなわれているため、入手する人が増えていることは想像に難くないが、平均プレイ時間が長いということは、ユーザーには時計としてしっかり利用されているようだ。

『AAAクロック』およびDLC「紡ぐ クロック」「サイバー クロック」「烏賊 クロック」は、Nintendo Switch向けに配信中。本作と「烏賊 クロック」をセットにしたデラックス版もリリースされており、2022年1月4日までは85%オフの194円となっている。




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