2D対戦格闘ゲーム『メルティブラッド: タイプルミナ』Steam版の同時接続プレイヤー数が1万人超えを記録。バグがありつつも、好調なスタートを切る

 

ディライトワークスより9月30日に発売された2D対戦格闘ゲーム『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA(メルティブラッド: タイプルミナ)』が、好調なスタートを切ったようだ。Steam DBのデータによると、同作のSteam版においてピーク時の同時接続プレイヤー数が1万3000人を突破。記事執筆時点においては全世界売上の上位にも位置しており、日本以外の地域でも順調な滑り出しを見せている。
【UPDATE 2021/10/4/17:05】
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『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』は、『月姫』の世界観をベースとした2D対戦格闘ゲーム『MELTY BLOOD』シリーズの新作だ。本作では従来のシリーズとは異なり、『月姫』のリメイク版『月姫 -A piece of blue glass moon-』が世界観のベースに変更されており、あわせてHD環境への対応やキャラクタービジュアルを一新。システム面でも、連打だけで空中コンボも含めて可能な機能を含め、バトルシステムの再構築がおこなわれ、新たな戦いが繰り広げられる。

プレイアブルキャラクターは、『月姫 -A piece of blue glass moon-』で新登場したノエルおよびヴローヴ・アルハンゲリと、『Fate』シリーズから参戦したセイバーを含めて14人。開発は従来シリーズと変わらずフランスパンが担当しているほか、ストーリーモードなどでは奈須きのこ氏による物語も用意されている。
 

 
前述のとおり、本作Steam版の同時接続プレイヤー数は、ピーク時で1万3000人を突破している。Steam版の同時接続プレイヤー数ピークの例としていくつか数字を挙げると、『MELTY BLOOD』シリーズの前作『MELTY BLOOD Actress Again Current Code』が約2000人、フランスパンが手がけた格闘ゲーム『UNDER NIGHT IN-BIRTH Exe:Late[cl-r]』が約1300人、同じく『UNDER NIGHT IN-BIRTH Exe:Late』が約600人。格闘ゲームのメジャータイトルでは『GUILTY GEAR -STRIVE-』が約3万1000人、『ストリートファイター V』が約1万4000人、『鉄拳7』が1万8000人を記録している(数字はいずれもSteam DBによるもの)。

それぞれSteam版の発売時期や、コンソール版でのリリース時期の違いなどがあるため、単純な比較はできない。しかしながら、『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』はSteam版における前作のピークプレイヤー数を大きく超え、格闘ゲームのメジャータイトルに近いピークプレイヤー数に達しているわけだ。またSteam Chartsによると、記事執筆時点における本作のプレイヤー数はSteam全体で89番目。ユーザーレビュー1280件以上のうち、1200件以上は日本語以外の言語で書かれており、英語圏や中国語圏からもかなりのプレイヤーが参戦しているようだ。なお現時点のユーザーレビュースコアは「非常に好評」となっている。
 

 
現時点において多数のプレイヤーを獲得した本作であるが、プレイヤーにとっては必ずしも良いスタートだったわけではない。公式Twitterアカウントのツイートでは、Xbox OneおよびSteam版において、「NETWORK」モードでマッチングをおこなうとゲームが停止してしまう現象が報告されている。Steam版における同現象は10月1日に調査がおこなわれ、アップデートによってすでに修正されたという。しかしながら、Steamのユーザーレビューや掲示板においては、ほかにもバグ報告が挙がっている。ゲームにバグはつきものとはいえ、引き続き早めの対応を期待したいところだ。

MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』は、PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに通常版が税込7480円で発売中。パッケージ/デジタルともに税込1万1880円の限定版には、シリーズのサウンドの歴史を収録した「MELTY BLOOD SOUND COLLECTION」および設定やインタビューなどを収録した「MELTY BLOOD読本」が付属している。


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