謎多きPS5独占サバイバルホラーゲーム『Abandoned』作品の世界観を体験できるアプリの配信が延期に。やきもきするユーザーたち

 

デベロッパーのBLUE BOX Game Studiosは8月11日、現在開発中のサバイバルホラーゲーム『Abandoned』の世界観を体験できる、PlayStation 5向けアプリ「Realtime Experience」の配信が、技術的な問題により遅れていることを明らかにした。もともとは8月11日4時に配信開始する予定だったが、時間になっても配信されず。同スタジオは、アプリへのパッチの適用に問題が発生しているとして、作業を続けている。


『Abandoned』は、PS5独占タイトルとして今年4月に発表されたサバイバルホラーゲームだ。現時点では、上のティザートレイラーが公開されているほか、Jason Longfieldという名の主人公が何者かに拉致され、謎の森にて目を覚ますという設定が明らかにされている。シューター作品でもあり、ゲーム画面にHUDが存在しないなか、残弾を手動で確認する必要があるなど、現実に即した銃の扱いが特徴のひとつだという。

このほか、どのように探索したり戦ったりなど、ゲームの進め方はプレイヤー次第であり、開発元は本作にて新たなナラティブ体験を届けたいとしている。とはいえ、本作のゲーム内容についての情報はまだ極めて少なく、アプリ「Realtime Experience」の配信には注目が集まっていた。

同アプリでは、本作の複数のトレイラーを視聴できるほか、DualSenseのハプティックフィードバックやアダプティブトリガー、内蔵スピーカーを活用した、ゲームプレイ要素も含まれているとのこと。いわゆる体験版のような扱いになるようだ。アプリ内のコンテンツについては、YouTubeにて映像としても公開される予定だが、PS5ユーザーならアプリにて体験することがベストだと案内されている。

https://twitter.com/BBGameStudios/status/1425166922488991744

*PS5上でキャプチャされた「Realtime Experience」の一部。


今回のアプリを通じた、『Abandoned』の本格披露にゲーマーの注目が集まっている背景には、ゲームプレイの詳細を知りたいというだけでなく、本作の“真実”を見極めたいということもあるだろう。というのも、本作および開発元BLUE BOX Game Studiosを巡っては、小島秀夫監督の関与や『サイレントヒル』シリーズとの繋がりが噂されてきた。

必ずしも信ぴょう性の高い根拠をもとにした噂ではないものの、同スタジオも“におわせツイート”をするなどし、意図的かどうかはともかくファンを煽ってきた側面がある。また、突然現れた新興スタジオに対し、PS5向けアプリで新作のプロモーションをおこなうという珍しい取り組みをSIEが許可したという点も、噂を後押しする結果となった。

ただ、BLUE BOX Game Studiosおよびゲームディレクターを務めるHasan Kahraman氏は、そうした噂については完全否定(関連記事)。それでも、一部のファンは「やっぱり実はそうだった」という展開を期待し、アプリ「Realtime Experience」の配信開始を待っているようだ。

アプリ「Realtime Experience」のプロモーション画像。背景には眼帯をしているらしき人物が写り、タイトルの上にある文字がぼかされている。


『Abandoned』の世界観を体験できるPS5向けアプリ「Realtime Experience」は、日本でも配信予定とのこと。技術的な問題により延期されている状況にあるが、開発元BLUE BOX Game Studiosは新たな配信日は設定せず、問題を解決でき次第すぐに配信するとしている。