Behaviour Interactiveは7月26日、『Dead by Daylight』Nintendo Switch版における5.1.0アップデートを延期することを発表した。5.1.0アップデートは、7月28日に予定されているチャプター間アップデート。殺人鬼トリックスターやパーク2種の性能などバランスの改善、チュートリアルの追加や生存者のグラフィックアップデートなど、多岐にわたる調整が施される。全プラットフォームに向けての配信が予定されていたが、Nintendo Switch版のみ配信延期が決定。「ゲームのクラッシュを引き起こす問題の解消にさらに取り組むため」とされており、安定した動作に向けての調整が必要だと判断されたようだ。なお、延期後の具体的な配信時期は明らかにされていない。
Nintendo Switch版の5.1.0アップデート配信日が延期されることにより、ゲーム内でさまざまな影響が及ぶこととなる。最大の注意点は、クロスプレイが一時的に利用不可となることだ。5.1.0アップデートでは多くの変更が加えられるため、先に同アップデートが実装されるほかプラットフォームとのクロスプレイが不可能となる。当面の間、Nintendo Switch版は同プラットフォーム間のみでマッチングすることとなるようだ。
また、学術書（アーカイブ）/リフトVIIIについても、5.1.0アップデート配信までプレイが不可能に。リフトVIII自体は、予定通り7月29日より開始される。Nintendo Switch版プレイヤーがリフトVIIIに挑戦できる期間が短くなってしまうことについては開発チームも認識しており、同問題については続報があり次第アナウンスされるという。期間が短くなる分、何らかの補填があるのか注目したいところだ。また、5.1.0アップデートで実装予定の新スキンや配布アイテムについても、5.1.0アップデート配信まで購入や受け取りができない。配布アイテムは、Nintendo Switch版のユーザー向けに後日受け取り期間が設けられるとのこと。なお、BP増加イベントであるブラッドハントは、Nintendo Switch版でも予定通り7月30日から8月3日まで実施される。
さらに、5.1.0アップデートより、動画キャプチャー機能が提供終了するという。Nintendo Switch版『Dead by Daylight』では、ほかのNintendo Switchゲームと同じく、撮影ボタンを長押しすることで、ゲーム内映像を30秒間さかのぼって録画することが可能となっていた。しかし開発チームによれば同機能は、動画をつねにNintendo Switch本体に録画し続けるためパフォーマンスへの負荷が大きかったという。検討の結果、動画キャプチャーを廃止し、より高いパフォーマンスを提供することが最善と判断されたようだ。先述のとおりNintendo Switch版においては動作の安定性に問題が見られているとのことで、開発チームとしては負荷の大きい機能の軽量化もしくは削除をねらっているのだろう。
なお動画キャプチャー機能の提供終了にともない、違反行為の通報システムにも変更が施される。『Dead by Daylight』においては、一部の違反行為の通報には追加情報の提出が必須とされている。ただし。Nintendo Switch版は動画キャプチャー機能がなくなるため、Nintendo Switch版からの通報は、ゲーム内通報機能からの通報のみで有効に。追加情報の提出が必須となっている違反行為でも、ゲーム内通報機能からの通報だけで受け付けることになるという。ちなみにスクリーンショットの撮影機能に変更はないとのこと。
Nintendo Switch版『Dead by Daylight』については以前より、メニュー画面におけるラグやゲーム中のカクツキなど、パフォーマンスにおける課題点が指摘されていた（Nintendo Life）。大きな変更要素を迎える5.1.0アップデートを前に、開発チームとしてはNintendo Switch版の動作を安定させたいところだろう。海外掲示板Redditでは、「Nintendo Switchの性能を考えればやむなし」と理解を示す声や、「チェイス中に19fpsまでパフォーマンスが低下した」といった報告も。一方、ハード乗り換えを検討するユーザーも少なくなく、『Dead by Daylight』におけるクロスプログレッションの早期実装を熱望する声も見かけられる。
Nintendo Switch版『Dead by Daylight』における5.1.0アップデートの配信時期は未定。ほかプラットフォームにおいては7月28日に配信を予定している。
