『Apex Legends』ヴァルキリーの勝率は好調、ライフラインの勝率はちょっとだけよすぎ。開発者が調整後のレジェンドの調子を明かす


Apex Legends』の開発者がユーザーのさまざまな疑問に回答している。海外掲示板Redditにて、Respawn EntertainmentによるAMA(Ask Me Anything/何でも聞いてね)スレッドが開催。多くのユーザーから質問が寄せられ、ディレクター陣をはじめとしたスタッフが答えている。ここでは、その中でもレジェンドの近況について明らかになった情報をまとめていこう。 

まずは、新シーズンより登場したレジェンド・ヴァルキリーについての近況をリードデザイナーのDaniel Zenon Klein氏が語っている。いわく、彼女の戦績は現時点でなかなか好調らしく、勝率は5位近辺で安定しているようだ。ただし、最終リングで高い位置に移動してパッシブと戦術を利用して範囲外にホバリングする、といった不適切なプレイが可能となっていることは修正予定。それ以外については極めて良好な状態にあるという。 
 

 
このほか、勝率上位が伝えられていたレジェンドたちの続報も伝えられている。まず、新シーズンで調整が入ったライフラインについて。ライフラインには、4月から言及されていたパッシブスキルのリバイブシールドが削除。代わりに回復量増加など、代替としての強化が複数入った。そんな彼女についての近況は「ちょっとだけ良すぎ」と、Klein氏は語る。数値上のデータで見ると、ライフラインはきわめて強力なレジェンドだという。ゲーム全体として見た場合でも、スキル帯別に見た場合でも、勝率は高い。ピック率としても、特にアリーナにて多くチョイスされているようだ。しかしこれらのデータは、すぐにライフラインを弱体化しなくてはならないことを意味するわけではないという。 

数値ではなく使用感にもとづいていえば、ライフラインはずっと良く感じられるとのこと。リバイブシールドがなくなったことで、ライフラインを相手にするプレイヤーは、ダウンさせた敵を復活させる隙を狙うことが可能になった。一方ライフラインは、銃の弾が切れているときなど、戦闘に貢献できる選択肢が与えられている。ライフラインを相手にするときも、自身がライフラインとしてプレイするときにも、調整がゲームプレイ面に良い影響を与えているわけだ。少なくとも今回の変更についてはよい結果をもたらした、とKlein氏は感じているとのこと。もしかすると今後はドローンによる回復速度やUltのクールダウンタイムを見直す可能性があるとも示唆。またヒットボックスについて小さすぎる箇所がないが精査する可能性もあるようだが、直近で何か手を加えるということはなさそうだ。 

ちなみに不動の勝率1位を誇っていたホライゾンが弱体化を受けてからは、トップのレジェンドはやや流動的になっている模様。あるときはライフライン、あるときはワットソン。それぞれのプレイヤーの分母数が異なることから、「現在もっとも強力なレジェンド」を一概に結論付けることは難しいようだ。ちなみにワットソンのフェンスにおけるスロー効果削除の不具合は現在修正中とのこと。シールドのリジェネ速度については良好であり、現状の強力さをかんがみて調整の予定はなさそうだ。 
 

 
調整を受けたレジェンドとしては、興奮剤の仕様に変化がもたらされたオクタンについて所見が述べられた。彼のパフォーマンスについては、それほど変化が見られないとKlein氏は報告している。ピック率についてはシーズン開幕時にわずかな減少が見られたものの、おそらく多くのユーザーがヴァルキリーを試すのに流れたためだろうとのこと。 

このほか、戦績低迷が伝えられるヒューズとランパートについては強化の予定が伝えられた。ランパートの強化については、“すべてがうまくいけば”シーズン10の中ごろには何かしらをリリースできそうだが、例によってその時期は見通しづらいとのことだ。くわえて、しばらく調整が入っていないレヴナントについてもコメント。同レジェンドは戦績芳しくなく、取り立てて人気があるわけでもないという。 

開発チームでは、レヴナントに対する変更を試しており、内部的にはなかなか好評を博しているという。ただし、強さという点においては目立った変化を起こさないであろうとしている。具体的にどのような変更が試されているのかは伝えられないものの、「確かにトップに“のぼり”詰めるだろう」とKlein氏はコメント。もしかすると、パッシブの壁のぼりに何らかの変更が施されるのかもしれない。 
 

 
ユーザーとの直接的な交流によって、ディープな内容まで明かされたAMAスレッド。このほかにもまだまだ多数の情報が飛び出しそうだ。